梅雨明け宣言の後も台風で雨が続いてげんなりしてます。
こんにちは、かこいです。
ようれい道の4,5話をいつの間にか書き上げて、続きの6,7,8話を公開しました。
まだまだ読者様は少ないですが、楽しんで読んで頂けるように楽しく書いて行こうと思います。
今回は前回とは変わって過去の話。
クリスマスにまで話が巻き戻ります。
それは椋伍が友人の直矢と桜と一緒に、怪異専門事務所の面々と出会うことになった話。
ホラーパニックっていうんだろうか? そんな感じの表現が全体的に少し入っておりますのでお楽しみいただけたらと思います。
引き続きご愛読いただけたら嬉しいです。
2018-7-5 11:33
おはようございます、かこいです。
学校の先生がご自宅を学校風にリフォームしたことにケチをつけつつ、長期休暇に突入してさようならする夢をみました。何言ってんだって自分でも思う。でも夢ってそういうもんじゃない?
話は変わって、ようれい道。
昨日4話のプロットが大方出来上がったので、今日から少しずつ書き進めていきたいと思います。
2話で終わらせるつもりですが、もしかしたら3話構成になるかも……?
2、3話でのホラー設定は
・霧が出る日に夕日(せきじつ)通りの歩道橋に向かって石を3回投げると、女の霊、または子どもの霊、または男の霊が橋の上に出て、その後家まで追いかけてくる
・その昔その場所は神降ろしの場所として使用されていたが実際には霊道なので霊しかおりてない
などでした。
あとは、夕日(ゆうひ)と言えば逢魔が時。そんな名前がついているということは、そういった土地だったのでしょう。
4話には前回登場した直矢に加え、新たに椋伍の友人が出る予定なので、読んで頂けたらすごくうれしいです。
2018-7-3 07:34
title:「冷夏」
夏になると、進んで人混みへと向かう。
別に対した用事はない。
ただ、その寒さを紛らわす為だけに、カバンと自転車の鍵を持って、私は家を出る。
――ガチャン。
玄関のスタンドにかかっている、三足のスリッパを横目で見て、玄関のドアに鍵をかけた。
寒い。口をつくのはそんなセリフ。
じりじりと焼け付くような太陽、そしてその日差しの強さに白く霞む景色に、目が行かないわけでも、汗が滲まないわけでもない。
ただ、それでも寒い。
私は額に浮いた汗を、そっと手の甲で押さえて、エレベーターに乗り込んだ。
「……」
エレベーターが稼働音をたてながら、窓の外の景色を上に飛ばしていく。その間、私はカバンを抱きしめて、下唇を噛み締め、耐える。
後ろに女がいるから。
「ィ……ン……ッケ、サ……」
耳ものとの髪が、震える。後ろの女がぴったりと後ろについて、ぽそぽそと何かを言っている。
歌のような、呪詛のようなそれに、私は夏の間中、ずっと付き合うのだ。
顔などまともに見たことはない。身なりなど聞かれても分からない。髪が長いか短いかなど、そんなもの、知っていても口には出せない。出したら、何か恐ろしいことが起こりそうで。
エレベーターが一階に着いた。
窓越にうっかり後ろを見ないように俯いて、私は足早にその密室を後にすると、駐輪場へ真っ直ぐ行き、愛車に荒っぽく鍵を差し込み、声から逃れるようにペダルを漕いだ。
今年の夏も、長い。
その女の人は、夏の間中は私から離れない。
バス停や学校の教室で、私が一人になると、それまで存在を主張するように斜め前に立っていたのが、気づけば肩が触れ合いそうなほど近くに腰掛け、体を前に倒して顔だけを向け、凝視してくる。
人が来ると、少し離れて私を凝視する女の人の目は、顔を覗き込んでくる時のそれよりも、じとり、としている。そんな気がする。
たまに見当たらないと思って、油断したらいけない。
振り返って、それから視線を戻すと、ぐっと距離を縮めて立っているから。
――パーン、ポーン。
駅まで来た。
改札口の雑踏と、随時流れる一定のメロディに、ようやく私は落ち着く。
と同時に、行き場を失う。
別に何をする訳でもなかった。外へ出た理由だなんて、ただ一つしかない。
二人きりの空間に、私の居場所などなかったんだから。
―――つづかないよ!!\(^O^)/
2018-6-26 11:40
野いちごさんで挑戦して早々に終わった「エッセイ」です。
―――
素人の人がエロ本書いて売ってる。
中学時代にとある友人が私に見せてきた「同人誌」の中でもどぎついもので、私が「物書き」という世界の広さを知った感想です。
初めましての方は初めまして。
今回は長編をめぐる話をしたいと思います。
最初に妖霊道(ようれいどう)を書いたのはその頃でした。エロ本ではない。
当時友人のちょっとした悪戯心で見せられたものは、なにもエロいものばかりではなかったのと、友人もそういったものに興味をもって創作活動を始めようとしていたので、自分も書いてもいいんだ、と思うきっかけになったんです。
初めて書いたのはとある映画を小説に書き起こした物。こちらもエロ本ではない。
早々に言葉の表現力が乏しすぎて挫折しましたが、それに続いたのが妄想の中の人物に名前と役割を与えて、文字にして書き起こす事。
これが妖霊道の原型になりました。
今では「黒歴史」と呼んで他の作品と一緒にクローゼットの天袋あたりに仕舞っているはずですが、大掃除の度にちょっとした拍子に出てくるそれに、毎回懐かしい気持ちと、当時の拙さを思い知って恥ずかしくなったり気まずくなったりします。これが賢者タイムか……。
イラストを描いて登場人物を固めて、没にして、ストーリーを書いて、没にしてを繰り返して今の長編がありますが、物語のタイトルだけは変わらず「妖霊道」のまま。
書いている気持ちは「これで小説の勉強をしよう」から「これを小説として完成させよう」に変わっていました。
物を書くのは孤独だと、どこかしらで聞いたことがある方はいらっしゃいますか?
その孤独はとても特別なんだと、私は思っています。
見てくれる人がいる。それは孤独ではないけれど、世界は最後には自分の力で作り上げていくもの。これは孤独です。
励ましてくれる人がいる。それでも孤独です。
それが幸せであり、寂しくもあり、でもやっぱり幸せだと思えるようになったのは最近の話です。
数冊のエロ本の黙読から始まった私の物書きという趣味。
私の個人的感情のせいであまり人には話せてはいませんが、立派な趣味であり、仕事として取り組んでいる方は本当に素晴らしいと思っています。
サイトを開設してみたり、サイトに投稿してみたりしている私の創作活動ですが、それを誰か見てくれたら。楽しんでくれたら。こんなに嬉しいことはありません。
2018-6-26 11:36
妖霊道―ようれいどう― 二巻
www.no-ichigo.jp
本日更新しました!
昨日から連続の更新なので、そろそろサボりそう……。゚(゚^ω^゚)゚。
ブログに拍手をくださった方々、ありがとうございます。
妖霊道の一巻も新しい読者さんがいるみたいで嬉しいです。
書いててよかった。゚(゚^ω^゚)゚。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
また更新がありましたら、ブログやツイッターでお知らせいたします!
2017-3-26 19:08