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prof  bkm  clap!

2024.4.25


リトープスの脱皮が無事完了。
今年の分頭は4個→7個だったよ。
ここらで株分けした方が生育には良さそうではあるものの、くっついた儘どこまで群生して増えるのか見てみたくもある。
一斉に花が咲いたら綺麗だろうな。


追記でお返事!

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2024.4.25


ストレッチしながら庭の植物を眺める、というオジイのような朝のルーティンが、
今の時期は開花ラッシュ・発芽ラッシュで特に楽しい。
ブルーベリーの花は今まであまり注視した事無かったんだけど付け根の実になる部分がもうブルーベリー色になってる事に初めて気付いた。

2024.4.25


藤子・F・不二雄と言えば、ユニクロで90周年記念コラボのUTを買って来たよ。
UT、街で知らない人と被って微妙な空気になるデメリットにさえ目を瞑れば美術館コラボとかもあって結構好き。
一昔前は無地T全盛期だったけど最近はプリントTも復権しつつあるみたいで着やすくなって来たな。

2024.4.25


村田沙耶香『信仰』『生命式』
村田沙耶香さんの短編集2冊。
この人の作品はスラスラ読めるのに胃もたれする気持ち悪さがあるので(褒めてる)短編くらいの方がちょうど良く感じた。
『生命式』の方はカニバリズムやら人体のパーツで作った服や家具やらが出て来て気持ち悪さ指数は依然として高いけど、『信仰』は初めて村田作品を読む人にも薦められるかも。
マジョリティが信じてる常識や価値観をひっくり返すブラックユーモアは藤子・F・不二雄のSF短編に通じるものがあるんだよな。
村田さんの場合は何処までがギャグで何処までが真面目なのか分かりにくいけど。

『生命式』の表題作に出て来る「正常とはこの世で唯一許された発狂」と言う台詞は印象に残る。
『信仰』表題作ラストの「ジュウマンエンカエセ」も。笑

一編だけ内容に触れておくと、『生命式』に収録されてる『孵化』
自分というものが無く、中学、高校、大学のサークル、バイト先、職場とその場に適応する全く別のキャラになっていた主人公が結婚式にそれぞれの場の友人を呼ぶ事になってしまい、、、というストーリー。
本作ほど極端だと確かに気持ち悪いけど、誰しも多面的で場に合わせた自分になる事はあるんだよね。
「本当の自分じゃ無い」と思ってる自分も別に偽物なわけじゃなく、逆に「本当の自分」と思ってる自分も不確かなもので。
自分を知る事やブレ無い芯を持つ事も大切だと思う一方、自分というものを規定する必要は無いとも思う。

2024.4.25


三島由紀夫『金閣寺』
初三島。
小説家としてより活動家・煽動家としてのイメージの方が強くて敬遠してたんだよね。
とりあえず代表作と言われてる『金閣寺』を読んでみてイメージが変わったと言えば変わったし、「拗らせてる人」というイメージが更に強まったとも言える。

実際にあった見習い僧による金閣寺放火事件を元にしたフィクション。
貧しい寺に生まれた溝口は吃音の障害がある一方、父親の伝手で金閣寺で住み込み修行をしながら大谷大学に通わせて貰えるといった傍から見ると恵まれた面もある。
吃音や境遇そのものより、それらを切っ掛けに内面世界に引き籠もり「理解されないという事が唯一の矜り」などと思う程までに拗らせ更に熟成してゆくルサンチマンとナルシシズムが核。
そして自身とは対極の美の象徴である金閣寺への執着と逆恨み。
溝口を理解は出来ないけど理解出来なさを含めて京アニ事件が重なって見えたり。

それと、国語の教科書で読んでからずっと好きな梶井基次郎の『檸檬』も想起した。(確か授業では扱われなかった)
実際に放火するのと檸檬爆弾という些細な悪戯&妄想とでは大きな違いはあるものの通底するものはある。
『金閣寺』の作中に認識と行為の話が出て来るけど、『檸檬』の主人公は認識で、溝口は行為で変化を求めたんだよね。
うーん、やっぱり僕は『檸檬』の方が好きだな。

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