『君はいつまで其処に立ち続けるというの?』
仲間と群れ艶やかに咲く菖蒲に笑われた。五月蝿い程の紫が私の目には些かいたい。
私はいつから此処に居るのか…もう何百も年が過ぎた。人の手に補強されているから、私はもう疲れてヘトヘトなのに、倒れる事も出来ない。
こんなに年老いあちこちへ枝が広がった私を、人は美しいと癒されると風情があると そう言って通り過ぎていく。
私ももう癒されたい。
そう思った時にあの五月蝿い紫色が目のはしで揺れた。
『君はいつも周りが枯れまた美しく再生するのを見ているけど、僕は君と一緒に枯れ朽ちていきたい。僕だけが醜く枯れゆく姿は見せたくない。そして今度は、一緒の時を歩みたい。それが短くても、永遠の様に長くても。』
葉が揺れたのは、風のせいか それとも、
06/18 23:00
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苦手な方はご注意願います。
追記から
僕に向けられた悪意に僕は悪意でもって反すことに何ら躊躇いなんてなかった。
以前なら、僕もクラスメートに笑顔を向けクラスメートも笑顔を返してくれていた。
けれどそういったモノは、いとも簡単に壊れてしまった。
夏休み少し前に転校してきた生徒は、見た目は普通だったけど性格がなんというか偽善的で、元気が良いと片付けるには少し五月蝿く、自分に素直だと言うには我が儘だった。まぁ何とか受け入れられる範囲内ではあった。
素直で屈託ない性格と笑顔は、学校内で憧れの対象であったたために、他の生徒からは少しだけよそよそしい態度で扱われていた、生徒会長や運動場のエースや学校外で活躍しているバイオリニストの生徒を救済した。
彼等は物おじせずに自らに接してくれる気が許せる【友達】を手に入れた。
そして僕は………。
09/26 18:50
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NLですが、更新履歴にものせた黒様宅のアリフレイト×キャサリン嬢のお話をちょろっと…
誤字脱字こっそり報告していただけたら嬉しいです。
日本語としておかしい部分等はおいおい直していく予定です
サイトでは2P分の文章になります
話題:創作小説
追記から
キッチリと引かれたアイライン。
美しく塗られたリップ。
どれもこれも男を誘っている様な。
青い着物を着こなし、こちらにむかって微笑む彼女は清楚といって構わない清浄さを持っているのに、ジツと見ているとどこと無く毒を孕んでいて、とても恐ろしかった。
場所はアルコールを摂取した頭では何処かのラウンジであるという事しか理解は出来ず(そもそも私は友人に連れられて来ただけなのだからお酒を飲んでいなくたって何処にいるのだかわからなかったに違いないのだけど)、すこしだけ離れた席に座って連れの男の人と話をしていた彼女が視界に入った瞬間に同性の私ですらこの場がとても華やいで見えた。
その後すぐに男の人は席をを立ってちょうど私とは向かい合う向きで座っていたために不躾にも見つめていた事が彼女に分かってしまったのだ。
そして、彼女は私にとても美しく微笑んだ。
07/13 01:28
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