僕に向けられた悪意に僕は悪意でもって反すことに何ら躊躇いなんてなかった。
以前なら、僕もクラスメートに笑顔を向けクラスメートも笑顔を返してくれていた。
けれどそういったモノは、いとも簡単に壊れてしまった。
夏休み少し前に転校してきた生徒は、見た目は普通だったけど性格がなんというか偽善的で、元気が良いと片付けるには少し五月蝿く、自分に素直だと言うには我が儘だった。まぁ何とか受け入れられる範囲内ではあった。

素直で屈託ない性格と笑顔は、学校内で憧れの対象であったたために、他の生徒からは少しだけよそよそしい態度で扱われていた、生徒会長や運動場のエースや学校外で活躍しているバイオリニストの生徒を救済した。
彼等は物おじせずに自らに接してくれる気が許せる【友達】を手に入れた。


そして僕は………。

. 09/26 18:50
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-エムブロ-