*ふっつーにリアルな友人達の話しか出てこない&私事でしかないので、時間を持て余してる人以外はスルー推奨*
私の長年の友人達も結構愉快な奴らばっかりでね。まあ私という人間と長年友人で居られるのだから、それはもうその時点で結構な猛者達と言いますか、要は人間的な度量の大きさが必要不可欠にはなってきますけどね(お前はどんな人間なのですか犯罪者?)
そんで私が自分の結婚式の一週間前に銀新のオンリーに行った話は、知ってる人は知ってる事と思います(ここのブログにも書いてたし)。そん時に遊んだ東京の友人は翌週の私の結婚式にも来てくれた友人なんだけど、そうですね、仮にKちんとしておこう。その子との付き合いも長くて、てか私より一歳年上の友人でさ。私が十八かな?んでKちんが十九の頃が出会いで。
私が前の前のジャンルでサークル参加してた時に出会ったのね、てか私は書き手でKちんはお客さんで。何かその頃は私も一人で同人活動をし始めたばっかりでしたからさ、それより以前の元ジャンルでは複数人で書いたり(他の子は描いてたり)しましたから、つまりはイベント中でも誰かしら話す子はたくさんいたんだけど個人参加だとそうもいかず、つーかイベント中に話しかけられたり話したりする事にすっげえ飢えてましたよね(誰かれもなく話すのが好きな奴だから)
だからKちんが最初に私のスペース前に現れて、
「あの……私ユカリさんのお話好きなんです。てかファンです、いつも御本を買ってます。この間も通販で買わせていただいて……」
と、おずおずと話しかけてくださった時はとても嬉しかったなあ。私も思わずキラリと目を輝かせて、パイプ椅子から腰を浮かしかけ、
「え?……マジにですか?!(目をカッと見開き)」
みたいな。驚きと嬉しさで破顔一笑ですよ思わず、だってそのジャンル移ってきて初めてかな?そんな事を正面切って言ってくださった方はね。
んーと、その頃も私はくだんの性癖によって受けひとりの攻めが二人っつうトライアングルを推してまして(えええ十年以上前から性癖が変わってないの?)
つまりはB×AとC×Aの両方を同時に推してるというね。どっちも好きなの、どっちも捨てられないの、てかBもCもAくんが好きなの。だからしゃーねえだろ?お前ら弱肉強食なんだよ、この世界はトライアングルなんだよ!っつうスタンスで(だからお前今と全く変わってねえだろ!)
昔っからそんな奴だからね、もー私なんざ固定派の人にはどう扱っていいか分からん奴でしかないしさ(本当に)。BA好きな人でもCAは嫌いだったりすりゃ、私なんざ目の敵でしょ?仲良くしてる人もたくさんいたけど、やっぱりジャンル内でもよく分からん奴扱いもされたな。
てか今ならそこまで固定とか逆CPとか目の敵にもならない気もすっけどなあ。人は人、自分は自分、それぞれ自由にしていいだろ?って感じでね。
でもほら、2000年代前半は今よりは全然自由度も低かったじゃないですか。
だからKちんに、
「BAとCA大好きなんですよ〜!もー二人でAを挟めって感じで!」
などと熱く語られた時には私もさらに目をカッと見開き、
「それ!私もですよ〜!トライアングル大好きなんです!」
Kちんとそのままこんこんと話し込んだという。多分一時間はそのまま話してた(長くね)
そしてハッと我に返ったKちんに、
「あっ、すみません!私スペースの前でこんなに長々と話し込んじゃって!」
謝られて、私もそこでようやく小一時間も時間が経ってる事に気付き、てか話に夢中になるとついつい時間を忘れる奴ですからね私は(オタクの性か)、
「すみません……私も気付かなくて。宜しかったら私とメルアドを交換してもらえないでしょうか」
LINEだのTwitterもない時代なので真顔でメール交換を持ちかけたという。
そう、最初に私に話しかけてきたのは確実にKちん。私を先に知っていてくれたのもKちん。だがしかし彼女ともっと深くまで付き合いたいと思ったのは私、必死にナンパしたのも私!私でしかない、てかもう全然こっちからナンパですよ?!だってもう飢えてたの、そのジャンルでそこまで性癖が合致してる人にようやく巡り会えた!ってその嬉しさが募ってね、私ときたらもはやそれだけですよ。
話してるうちにKちんのお人柄にも惚れたのもあったなあ。この人凄く良く私の話読んでいてくれるのだなあとか、そういうありがたみもひしひしと感じて感動でひとしおと言いますか。
つまりはこの人を絶対に私は逃さないと、あの初回の邂逅にて真顔でメール交換を申し出た当時の私にはそれだけしか頭になかったですね(どんだけ必死なのか?)
そしてまんまとKちんのメルアドをゲットした私はですね、イベント終わった後にすぐに彼女にメールをした!彼女もまたジャンル話に飢えてたらしく、軽く恋か?って勢いでメールをお互いに交わし合っていた(本当にな)
そっからかなあ?何かイベントのたびに話したり、売り子さんしてもらったりするようになって。そんで私もKちんに普通に会いたかったから、イベント時じゃなくても毎週のように東京通ってたな。Kちん元から東京の子だったからね、私は地方の子だったし。
んで私も若くてお金も持ってなかったからさ、高速バスは乗りまくってたよ。そんでついつい夜のマックでジャンルの話をし過ぎて、高速バスの最終便に乗り遅れそうになって(だから変わってねえよユカリよ)、Kちんや他の友人達と夜の池袋ダッシュしたのも忘れない。
その頃にはすでに親友になってましたから、Kちんのお家にも何度か泊まらせてもらったりしてましたからね、そんでジャンル繋がりで得た互いの友人も多かったですからね、確かあの時も何人かで深夜の池袋走ってたよな。私とKちん入れて四人?五人くらいは居たはず(だから皆で走る前にお前はバス停に行けって)
「ユカリちゃんマジにバス乗り遅れるって!やばいって!本気で走ってんのそれ、怒るよ?!」
「走ってるよ?!すっげえ本気なんだよ!(ゼエハア)」
「何それ!もーダメだわユカリちゃん、いいわもうユカリちゃんのキャリー私に貸して!私持つ!ほら頑張って!」
そして私がガラガラと鈍臭くひいてた四輪のキャリーバッグを颯爽と抱え上げたKちんはですね、そのままダダダと池袋を走ってくれたという(元陸上部の経歴)
ずっしりと紙が詰まってたバッグはクソ重かっただろうに、あの時は本当にごめんなさいKちん。そして叱咤してても激励してくれた貴女が大好きすぎる。心から
そんな私にも季節は巡り、ジャンルもいつのまにか移り変わり、そんで二十代も半ばに差し掛かって結婚も決まったと。
その頃には既にKちんとはジャンルは別れてたけど、相変わらず私の話はのってくれたし(Kちんも銀魂自体はよく知っていた)、私もKちんの話は大好きだったので、そこはもう別々のジャンルっつう括りもなく仲良くはしてたのだよね。
彼女と茶店にて茶をしばきながら、
「え〜ユカリちゃん新八が好きなの?え、銀さんと新八?銀さんと土方じゃなくて?銀魂っつったらあの二人かと」
「あ、私はめっちゃ銀新なの!てか銀さんと晋助で新八くんを挟めば良くない?と常に思ってて(真顔)」
「晋助って……高杉?は?!ちょ、銀さんと高杉で?!新八を挟むって?!」(←一般の反応)
「そうそう、晋助ね。つうか高新よくない?みたいな。良いよね?高新もめっちゃ好きでさ!」
「いやジャンル外の私にどうか聞かれても……てかまたやってるんでしょトライアングルとか〜!何でユカリちゃんは変わらないの?私も好きなのは変わってないけどさあ。でもユカリちゃんの銀魂小説は読んでみたいからサイト教えて!」(←お前も好きなんでしょうよ)
こんなんを話してたのだよね。二人とも大人になって、お互いに会社勤めを始めても全然普通に友達だったのだよね。彼女もジャンル変わっても私の小説読んでくれたりもするし、私も彼女のバイタリティーは本当に尊敬してるし、だって推しのイベントあるからって海外まで颯爽と飛んでいく友人様ですからね、その上でアキバの某企業本社にてバリバリにお仕事をもこなされている彼女はマジに尊敬に値する大好きな人だと。
だから頼んだよね、結婚式のスピーチも。彼女には当然の流れで頼んでたのですよ。
そう……挙式の一週間前に私が銀新オンリーに行ったことを知ってるKちんにね?(ん?何か始まったの?)
結婚式にはもちろんKちんの他にも数人の友人は呼んでいて、てかもちろん私の友人達ですから、Kちん以外にも結婚式に呼んでた私の友人達はもれなく皆してオタクでしたね(やはり)
だからねえ、Kちんがスピーチを始めた時。
「ユカリさん、○○さん、この度はご結婚おめでとうございます。今日のこの日に〜」
と滑り出しもなめらかに始まった感動のスピーチで、私なんざ最初っから既に涙目で聞いてたもんですけど、スピーチが徐々に進みですね、
「ユカリさんの良いところは、好きなものに対していつも全力で取り組むところです。私との出会いも最初はそこからでした。ユカリさんが大好きなものに全力疾走してくれたから、全力で書いてくれたから、ユカリさんの小説を読んだ私はとても胸を打たれて……そしてユカリさんと話してみて、すぐにユカリさんが大好きになりました」(←何を言ってんの?)
Kちんはこんなんを喋り出したのですよ、てか小説云々言い出した時点で軽く私側の友人席から笑いが起こる。全ての事情を知ってる、結婚式してる時点で私が銀魂にどハマりしてることをすべからく知ってる友人達は皆して笑いを堪え切れていない(お前たち)
そして理由の全く分からない旦那側のリア充友人席からは、
「え?何?○○の嫁さんってなんなの?」
疑問の声が巻き起こる(だろうな)
そして笑っている私側の友人席、頭の上にクエスチョンマークを浮かべてる旦那側の友人席を涼しい顔で見渡したKちん、いよいよスピーチのまとめに入る。
「ユカリさんはとても愛情の深い方です。先ほども述べましたように、大好きなもののためならどこまでも一生懸命になれるのです。そんなユカリさんとご結婚される○○さんは、ユカリさんの三次元でのいちばんを獲得されたということです。これからの結婚生活はきっと愛情に満ち溢れたものになると思います。二次元における大好きは色んなものがあるユカリさん、色んなキャラを愛するユカリさん、これからも三次元ではどうか旦那様を一番に推していってください。そしてどうぞ二人仲良く、三次元にて末長くお幸せに……あなたの友人でいてファンでもある、Kより」
そのままスッと紙を折り畳み、ひな壇に向けて淑やかにお辞儀をするKちんですよ。
いや〜私はもう笑うしかなかったね。三次元でお幸せに、とかリアルに言われてさ、もう泣きながら笑ってたね。泣くのに笑ってるから、絶対に化粧も崩れてたよね(注・この人は新婦です)
そしてこの時点で私の友人席もまた爆笑の渦に包まれている。つか私の妹二人ももれなく笑っている。オタクな三女もオタクじゃなくても通じるもんのある次女も、どっちも盛大に私を見て笑っている。そして私がオタクであることをよく知ってる私の父母もめちゃくちゃ笑っている、そして何より私の隣りの旦那がいちばん笑っている(ちょ、お前さあ旦那!)
「ああ、先週銀魂のイベントで東京行くっつって会ってきたのKさんだったのかあ」
納得のていでほのぼのと笑っている(納得しているの?)
だからねえ、もう最後は旦那の親とか旦那の友人とかぶっちゃけ『???』っつうクエスチョンマークが頭の上には浮かんでたスピーチではあったけどね、だって二次元や三次元っつう単語にピンとこない人たちなら訳分からんかっただろうけど、もういいの!だって当の私と私の旦那がめっちゃウケてたんだからさ。主役の二人がウケてたらね、もうめっけもんでしょうよ。親父繋がりで呼んだだけのどっかの議員のクソつまんねえ与太話を聞かされるよりさ、私は嬉しかったよ(どんな偏見)
もれなく私の家族や友人にもめっちゃウケてたからさ、あの日のKちんには本当にありがとうってなもんですよ。その後にビールを注ぎに来てくれた親戚のオッさんにも私のオタク道についてさんざっぱらツッコまれたけどさ、んなもんどうでもいいじゃない。てかいい友人を持てて幸せなのだなあとね、私は思ったもんですよ。
そんでも披露宴の最後に私が両親に当てた手紙ではさ、友人たちは全員泣いてた。全員さめざめと泣いてね、そして披露宴の後で皆して、
「いや〜小説書きさんの書く両親への手紙ってやばいわ!本人知ってんのに泣けるわ〜」(←お前)
「本当にね。マジにユカリが書いたんだよね、普段は銀新か高新の話しかしてないユカリがね!」(←だからお前)
「だねえ。あのユカリさんがね……旦那を大事にしなよね」(←分かってるけどお前)
「てか私なんてユカリちゃんと先週も会ったよ?何か銀新のオンリー行くとか言ってて。東京来てたよ、この人」(←Kちん)
「はあ?!マジwwwww」
私を取り囲んで延々と笑っている、そんなほのぼのとした披露宴後でしたよね(ほのぼのの定義)
この中にはもちろん私の土新ちゃん友達も含まれてますが、誰かは内緒です(そうですか)
それにしてもやっぱり結婚式の映像は残しておくと良いもんがあるよね、特にスピーチ映像はね!挙式とか別にどーでもいいんだよ(いいのか)、友人の様子とか親族のトーク撮ってる部分の方が面白い。今でもめっちゃ楽しいもん。
むしろ友人どころか妹たちにも私は爆笑されまくったんだけどね、結婚式ではね。父母にすら感動の涙どころか笑いの方を多く与えたよね、これでいよいよ実家を出て行く……という切ない感慨は一切無かったよね。むしろこういう私を引き受けてくれる旦那へのありがたみが更に増しただけと言うか(私の両親はどれだけ私をアレだと思っているのだろうか?)
ってもう、友人間における私の扱いって何?
もうこいつら何、なんかもう全員私をなんだと思ってんの?!(ユカリとしか思ってねーよ)
つか私の生き様って軽くネタでしかねーだろ、結婚式一週間前にオンリー参加は今でも友人間の良い語り草だよ!?(本当にな)
んー。しかし私もまた結婚した後に引っ越したりして、土新ちゃん友達と住居が遠くなったのはやはり寂しかったものですね。だって学生の頃はマジに毎日一緒にいたしさ。でも東京に住んでみて、逆にKちんとは距離も近くなったり。アキバで茶をしばいてみたり、彼女の仕事帰りに予約のBlu-ray取りに嬉々として一緒に向かったり、そしてKちんは普通にご本尊の話を小一時間はしてるし、私も銀魂における萌え話を延々としちゃうし(どっちもどっちか?)
こう考えると人生って本当に紆余曲折と言いますかね、一人一人が違うし。人との出会いやご縁もまた様々で、出会いも別れもあるのが誰もが生きる道でね。
んでもね、やっぱりこういう友人達が私は大好きであります。めっちゃ長く付き合ってるけど、ふっつーに色々喋って笑えるというか。くだらねえ話ばっかしてる時も多いけどさ。
最の高です。ありがとう。