入学式の日皆の顔を、1人1人見ました。
なるべく早く皆のことを覚えようと思いました。
これからの3年間のことを考えるとわくわくしました。
だんだん、今のクラスでの生活が楽しくて仕方がなくなってきたもんだから、
ウチはすぐに、いつか来る別れの時のことを思いうかべました。
今に夢中になってばかりで、時間が過ぎ去っていくことをきちんと意識しないままだとこいつはキツいぞと思ったので、その日起きた、嬉しかったり楽しかったりした出来事を決して忘れることのないように、頭に刻みつけることを心掛けました。
お陰で3年分の様々な思い出の記憶は鮮明です。
でもどう頑張っても、昨日の卒業式は、というより思い返した3年が、あっという間だったとしか思えませんでした。
実感のわかないまま1日なんて時間は容赦なく過ぎて行ってしまう訳で。
例えば式中は、全然卒業の実感がなくて、どのくらい実感がなかったかというと、校長先生の話に眠たくなるほどでした(笑)
皆で寄書きをし合っている時は、中学の時の量とは大違いだな、なんて呑気なことを考えていました。
打ち上げのバイキングでは、頭のついて行かないままとにかく写真を撮りまくり、それから食べまくり(笑)、なるべく何も考えないようにしていました。
プリクラを撮った=つまりいつものメンバーで、2次会のカラオケ館まで走って行った時は、なんだか、このまま走ってどこまでも行けるような気がしました。
クラスのほぼ皆でカラオケにいる時は、やっと寂しくなってきて、皆の歌声と盛り上がる声に涙が出そうでした。
次の日も普通に会って、おはようと笑って、いつもみたいにバカやってるんじゃないか。
そんな錯覚が結局最後まで抜けませんでした。
“変わらないものなどどこにもない”
っつーのは、ウチが高校に入ってから知ったことです。
物質は、目に見えるものは時間と常に一体なので、動物は年をとるし、建築物や車、その他の有機物も空気にふれて廃れてゆきます。
それに対して、一番不安定で確証のないような人の感情が、
実は時間に縛られずに生き残っていける唯一のものなのかもしれないと思います。
勿論そうなるかどうかはその人次第ですが。
だからウチは変わらないでいようと思います。
他の人も今の気持ちのままでいられるように、ウチは今のままでいることを約束します。
またいつか皆で会った時は、まるで昨日の続きであるかのようにお喋りできたらいいなと思っています。
3年間本当に本当にありがとうございました。友達も先生も、学校も思い出も、全てが宝物になりました。
胸がいっぱいです。
正直まだ実感わいてないですが、きっと1、2年かかる気がするので、その前にまた会えるよね!(笑)
長くなりましたが、とにかく世界一のクラスだったと思います。大袈裟でもなんでもないです。
人っていいなと思いました。出会いって素晴らしいと思いました。
皆これからもよろしくなー。
それでは1日送れましたが、皆さん卒業おめでとうございました。