映画キャラクターの感想で「両角のことをもっと掘り下げてほしかった」という話をよく見るけれど、彼の人となりを描いてしまうとキャラクターから「人間」にしてしまうことになるので、あえてバックボーンは隠してあるのだと解釈している。主観では、両角の象徴性を高めるために情報を絞ったのは正解だと思う。
両角の殺人傾向と過去の出来事とのつながりは描写されているのに肝心の「動機」が弱いという事実、あまりに虚無的でおぞましいよね。殺すなら幸せそうな4人家族がいいというのはわかったけれど、憎いから殺すと口にしたのはただの一度。羨ましいのか、はたまたその幸せを永遠のものにするために時間を止めてやっているという可能性もまだ残っている。何より楽しそうに殺しているのがよい。かわいい。
ゴールデンスランバーのキルオに続いて、キャラクターの両角が推しシリアルキラーになった。
