バイオレンスアクション。
同名の元祖FPSゲームを実写化した映画。
ひたすらB級映画ノリですが、エンターテイメントに徹した作りにとても興奮します。
何これ面白え!
あらすじ
2026年。アメリカはネバダ州にて、火星の古代都市へ繋がる道<アーク>が発見される。
しかしそれほどの技術を持ちながら何故その文明が滅びたのかは謎のままであった。
20年後、カリフォルニア海兵隊特殊作戦本部RRTSの元に、火星の研究施設より緊急救難要請が入る。
RRTS隊員精鋭の八人は急ぎ現場へと向かい、まずは研究員を一人保護するも激しい恐慌状態で話の要領が得ない。
生存者の捜索と研究所のデータ復旧の為に探索を続行するが、なんとそこには正体不明の化物が跋扈していたのだった。
果たしてここでは一体何の研究がされていたのか、そして彼等は無事生き残る事が出来るのか?
深い孤独な暗闇の中で、命と人間としての尊厳をかけた闘いが始まる。
事件の発端となったウィルス(?)についてや黒幕の目的などは説明しているものの、かなり強引に話が進むからぶっちゃけ舞台設定とかは分かり辛い。
あれ?ゲーム自体はクトゥルフっぽいコズミックホラーだと聞いてたんだけど(笑
しかし「細けぇこたぁ良いんだよ!」なノリについて行ければ、頭カラッポの方が夢詰め込めれるアップテンポSFアクションとして楽しめます。
CG全盛なご時世に珍しく、クリーチャーの殆どが着ぐるみや特殊メイクで撮影されています。
それがまた上手く特撮技術で画面に溶け込まされていて、チャチさの無い重量感あるアクションに!
殺陣もインパクト重視で観ていて飽きませんでした。
そしてインパクト重視なだけに、隊員の武器が割りとバラバラ。
中には狭い屋内戦に不向きなドデカいバルカン銃を持った者まで!
海兵隊の元特殊部隊員から本格的な演技指導されてたのに、この敢えて「画面映えしそうな武器を選びました」感がユニーク。
この映画の一番の見所は、元祖FPSゲームらしい後半の一人称シューティングシーン!
一人称視点で画面下側に構えた銃を見え隠れさせ、クリーチャーがあたかも自分自身を狙ってくるかのようなアクション。
無意味にチェーンソーふかしながら向かってくるクリーチャーや、クリーチャーが攻撃モーションに入る前の威嚇する様子など、ゲーム好きならば興奮(爆笑)必須!
敵の攻撃受けて気絶してまた復帰するシーンなんて、まるで失敗した所からコンティニューしたかのよう。
前述した通り「細けぇこたぁ良いんだよ!」なB級ノリの映画なので、観る人を多少選ぶ作品です。
雰囲気近そうな映画は、
遊星からの物体X、スターゲイト(94年/カート・ラッセル主演)、
ドゥームズデイ、
イベントホライゾンなどが挙げられると思います。
B級映画好きやゲーマーな人に是非ともお勧めします。
*****
主人公ジョンを演じるカール・アーバンが、バイオハザード5のクリスをちょっとぽっちゃりさせたような見た目で格好良かったです。
短髪ブルネットで無精髭の若いガチムチ男で可愛いぞ。
軍曹演じるザ・ロックも筋肉萌えな人用に脱いだり、最新鋭の銃(BFG9000)をウットリ眺めたりと、中々フランクな演技で楽しませてくれました。
ヒロインが主人公の双子の姉という珍しい設定。
エンターテイメントに徹したアクション映画に、恋愛なんて要素は要らないって事でしょうか。
それはそれで姉弟萌えとして感じてしまうんですが…笑
インダストリアルやニューメタル寄りのサントラも、いかにもB級SF映画らしくて楽しい。
久々にDVD欲しいと思った映画でした。
原作になったゲームもやってみたいな。