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関根美有A

続き

んで、中学なってたかわからないくらいにいいなあと思ってずっと読みたかったマンガ家さんのマンガを20歳で、やっと手に入れたのです。感慨深―い。



で、そのマンガですがやっぱ良かったです!好き!

なので前置きちょう長いですがみなさんにも紹介したいと思います。



3冊のなかからこちら、『ママール・フ・モモール、なりに』



タイトルのママール・フ・モモールってのは主人公の名前です。

ざっくり内容を説明するとこのママールさんは芸術家で、そりゃあもう芯まで芸術家で、そんな彼の日常・幼少期の回想・子虎と出会ったママール、思いなんかを描いたカンジです。

あまり突飛なものではないですが、この漫画にはシンプルな線で描かれたセンスのいい絵、ときおり混ぜこまれるハッとされるセリフ、地味ながらもグっとくるくるストーリーという関根さんの魅力全てが詰まっています。

いいセリフ@



『愛していると気づくより、愛されていると気付く方がかるかにむずかしい』

↑ハッとさせられますよねー

他のマンガにも似たセリフがありました。いいセリフA

『この世に存在する景色は全部、モチーフでしかない。』

↑芸術家ですねー。カッコよい。


 面白い描写

『芸術家地獄』



ほんとに、丁寧で、よくできたマンガなんですよねえ。

一冊読み終えるとジーンときて、ああ、良いもの読んだなあって思えます。

それなのに全く重くなく、後味は薄荷飴のようにすっきり。

魚喃キリコさん、ウィスット・ポンニミットさん、朝倉世界一さんが好きな方にオススメです。

なんか幸運なことに最近公式サイトができたらしくそこによると東京ではタコシェ、百水、京都ではガケ書房というところで買えるようです。

あと地方の方はタコシェで通販もしているようです。

興味もった方はぜひ。


他にもHでの連載作品をまとめた『ずばぬけたバラ』、一人前の家(HOME)になるために人間界で暮らす家(HOUSE)と周りの人々を描いた『片思い家』も買いました。

ずばぬけたバラは、読んだことある作品もありました。彼女の絵の上手さやストーリー力がわかる作品です。
片思い家は一見ほのぼのしながらもぐっとくる話がちりばめられているところに朝倉世界一さんのアポロを感じます。



関根美有さんオフィシャルページ(for PC):http://everest-library.com/

タコシェでの『ママール・フ・モモール、なりに』紹介記事http://tacoche.com/?p=658


 

関根美有@

皆さん、関根美有さんという漫画家はご存知でしょうか?

ちょっと前の話になってしまいますが、ロッキングオン社から出ている『H』や『コミックH』に連載していたり載っていたりしていました。

もしかしたらこの絵を見ると、『あ!見たことがある!』って方も多いかもしれませんね。



わたしもHで彼女の存在を知りました。

小学生だったか中学生だったか、そのくらいに買ったHに載ってたのです。

なんか、夏休みの女子高生のお話で、絵もシンプルですきだったし発想も面白かったし、なんとなく好きでそのH自体はオークションで売ってしまったのですが、載っていた彼女の漫画だけは忘れられなかったのです。

それで、Hは新刊で買ったのはその一冊だけなのですが、よくBOOKOFFやそんな感じの古本を扱うリサイクルショップの雑誌コーナーでHのバックナンバーをみつけては雑誌の最後らへんにある彼女のマンガだけを立ち読みしたりしていました。


Hは嵐や宮崎あおいなんかがでる雑誌です。

嵐なんて、宮崎あおいなんて、スターじゃないですか。
そんな人たちの載る雑誌に連載していたくらいですから、単行本もでているはずです。

わたしは高校生になりアルバイトも始め、お金に余裕が出てきた頃から書店に行った際には関根さんのマンガを探しました。

しかし無いんですねえ。

沖縄だし、と思って けど読みたかったのでAmazonで探したりもしたのですが、無い!

え!

そしてネットで色々調べてみたところ、なんといわゆる単行本は出てないみたいでした。

ひょー 世の中には、色んなマンガがあって、もうそれはこれはプロとして書店に並べていいものなのかというシロモノも沢山あるのに、あの魅力的な関根さんの漫画は流通していないのらしいです。

もっと彼女の作品を読みたかったわたしはかなり残念でした。

そしてmixiに入ったとき、なんとなしに『関根美有』でコミュニティ検索してみたところ、なんとコミュニティありました!

やはり彼女のマンガに惹かれた人は他にもいたのですね。

そのコミュニティを色々見ると、関根さんは単行本をだしたり雑誌に連載をもったりはしていませんが、今もマンガを描いていて、自費出版でタコシェにミニコミを置いているらしいのでした。

欲しいなー けど、タコシェかあ。。。 東京かあ。。。 ってなかんじに諦め。



そして2年ほど経って、わたしも大学生になり時給の高いバイトを週5くらいでして、お金にもっと余裕ができるのです!

というわけで9月13日〜19日まで、知人の家を転々としながら初★一人旅をするのです、東京へ。

趣味がサブカル寄りなわたしはもちろん中野ブロードウェイは行く場所リストに載っていて、サブカル書店として有名なタコシェも行きたいなあと思っていたのです。関根さんのマンガが、もしかしたら売ってるかもという淡い希望を持って。


んで、行ったわけですよ。

タコシェ、めっちゃ狭いですね。

有名だから、目立つとこにあるだろうと思っていたのでびっくりしました。

けどその狭いなかにわたしの本棚にあるマンガや、見たことのないマンガまでいっぱいありまして、後藤友香さんの鉄道画集を脇に抱えたりして関根さんのマンガを探すのです。

んで、一冊発見!わーい!

わーいって、口で言ったよ。ほんと嬉しかったんだもん。

そしていそいそとレジへ。

わたし、お店の店員さんとか苦手で、更にサブカルな人とか怖いイメージがあって、ほんと怖かったんですがせっかく沖縄から安くない金だしてここまで来たのです。勇気をだして関根さんの他の漫画もないか店員さんに聞いてみました。

そしたら店員さん、優しい方で店に置いてある他のミニコミ2冊と関根さんが書いてるフリーペーパーを教えてくれました!わーい


(続く)

 

ドライブ

国家の主権が危ういだとか、
隣の国が戦争再開するとか、
まさに終末にハローな状況でも僕の生活は安定している。

根がまじめでスポーツが好きな、遊んでばかりの健全な同級生たちでさえ怖いや危ないやあいつはダメだと言うけれど、バカだからか僕は平気。平和。
楽しくないけど安定している。


僕には僕の唯一の誇りとなってしまうようなすてきな女の子がいて、毎晩彼女とドライブするんだ。

「最近女子高生が自殺するね」

なんて僕が話しかけても、
「あの子たちは目を大きく開こうとするから悲しくなるのよ。考え言が嫌ならアイプチなんて外して目が腫れるまでかけばいい」
と口をとがらせてよくわからないことばを返してくれるから安心する。


12時に始まったドライブは2時に終わって、僕は彼女を家まで送ってぐっすり寝る。


 

無題@

夏は暑いので困る。
扇風機が冷やかし程度にわたしの足に風を送り、わたしは鍋を見つめじっとしている。
わたしはキャンディを作っている。
わたしが幸せになるためのキャンディを作っている。
汗が火の側に落ち、じゅっと音を立てて気体になった。
わたしはキャンディを作っている。
わたしが幸せになるためのキャンディを作っている。
 

すごい!マンガレビュー


→言わずと知れた名作です。
小学生のとき、このマンガの表紙を見て怖いと感じたのでそれ以降高1まで岡崎京子=怖いというイメージが離れず、ずっと彼女の作品を読めませんでした。
しかし、あまりに評判良いのでパラパラと立ち読みしたpinkにヤられ、それ以来岡崎京子さんのマンガは見つける度に買っています。
岡崎さんの作品は、マンガだけど映画を感じます。
個人的にはpinkやリバーズエッジの方が好きなのですが、ヘルタースケルターはスゴイ!
初めて読んだ時、すごさに興奮してしまいました。
名作とはこのことなのだな、と思いました。
ストーリーは芸能界で大活躍するアイドルがどんどん塗装が剥がれ破滅していく、というカンジなのですが、この作品は人間の狂気じみた感情描写が鮮やかで素晴らしいです。
天才。
未来の"クラシック"として残せるような、そんな作品です。




→エロティックで可愛い絵だけを見ると、サブカル受けを狙ったお洒落感重視な漫画家さんなのかな…と思われますが(実際わたしもそう思ってずっと食わず嫌いでした)、この人はすごいです!
ストーリーの質量がハンパないです!
個人的に岡崎京子さんと似た匂いも感じます。
このピュア・トランスは初めて買った単行本なのですが、壮大な世界観と細かい設定の計算深さにこの一冊だけで水野さんの虜になってしまいました!
これが長編デビュー作なんて、すごい!
ストーリーは、食糧難のためサプリメントが主食となった近未来を描いたSFで、基本は過食症患者を収容する病院のワガママで傲慢でセクシーな院長とその下で働く美人な看護婦たちのお話なのですが、その後ストーリーはどんどん展開して最後はすごいことになります。
水野さんの作品も映画的です。



→しりあがり寿さんのマンガ、好きです。
弥次喜多は映画化され、映画を観た人は結構いると思います。
わたしもマンガより先に映画を観ました。
コメディで、結構細かい部分まで再現されてて面白かったですよね。
けどけどけど、マンガは更にディープで、すごい!と思わされます。
弥次喜多in deepなどとも混同してますが、散々ストーリーが展開されてたのに結局幻覚でした。って終わることが結構多く、読んでる側も何がリアルで何が幻覚なのかあやふやになってしまいます。
ブラックジョークのセンスが良く、たびたびクスリとさせられますが最終的には"命"を描いていて、
わあ、すごい
となってしまいます。
ストーリーはホモカップルの弥次さんと喜多さんが、喜多さんの薬中を治すため色々なトラブルに巻き込まれつつ伊勢を目指す。というカンジです。
もちろんin deepの方もオススメ。



→ストーリーはロボットのロボ君とその愉快な仲間たちとのコミカルな日常。
みんな着てる服やバイクがモッズでお洒落。
一見、アンパンマンやドラえもんみたいな安定した可愛い面白い作品ですが、ラストの急展開には落とし穴に落とされたような見放された感まで感じます。
そして読み終えた後気づくのです。
アポロの今までの可愛らしさは、この見放された感のために計算しつくされたものだったのだと…!
朝倉さんの作品は安定感のある面白さが魅力です。
cueコミックなんかに載ってる数ページの短編も、きゅん、とさせられる作品がたくさんあります。
あんまり読んでないからこれからたくさん読んでいきたいな。



→わたしは一巻を読み終えた時、こう思ったのです。
優しい哲学を孕んだ、あたたかで可愛らしい作品だと。
その哲学だけでも心が満たされるのに、2巻、3巻と読み進めると壮大な設定に驚かされます。
絵は可愛いけど、これは本格的なSFです!
そして、4巻、5巻と内容も少しずつ深く、難しくなっていきます。
ストーリーは近未来、特殊な能力をもつ女の子、ブランコの成長と両親の過去と恋人と大きな世界。
わたしの知る限りでは今のところ5巻まで出ていて、次の6巻で完結するようです。
たのしみたのしみ。
色々考えさせられる作品でもあります。
 
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