今回は画像をいっぱい貼っていくので、とっても重くなります。
なので、一応の回避として画像のリンク処理をしてあるのもご用意しました。
http://mblg.tv/itsuwarin/freepage/1
さて、今回は特別に許可をもらい、MIXの解説をしていきたいと思っています。
快く許可してくださった方の素晴らしい曲はこちらです。
早速重いですwすみませんwww
許可をくださったアレンジャーのなすさん、本当にありがとうございます!
えっと、では早速入りたいところですが、まずは簡単にMIXとは何かを説明しますね。
MIXというのは、単に音のバランスをとるためのものではありません。
その曲の中の音を聴きやすくするためのものです。
例えばノイズを消してあげたり、音をはっきりさせたり、音と音が喧嘩しないようにしてあげたりします。
これをふまえて解説していこうと思います。
まずは曲のイメージを考えましょう。
今回はロックなアレンジ曲だったので、王道ロックなデッド(響きがない←→ライブ)な感じにします。
(実はこのとき、なすさんにはテクノ系っぽいような・・・とかほざいてましたが、あまりにも打ち込み感が出なかったので、路線変更しました^^;)
次にMIXの順番ですが、特に決まってはいません。
ただ、リズムというのは人で例えると心臓や体の骨格などにあたる大切なものなので、そこからバランスをとっていくというのが一番簡単で良い方法だと思います。
なので、今回の順番はドラム→ベース→ギター→シンセ→ボーカルにします。
今回使う、私の機材ですが「ProTools8(LE)」です。
まずはProToolsでセッションを作り、そこに音源をインポートします。
次に、貰った音源ですが、すべてステレオトラックだったので、まずはそれをモノトラックに変換します。
バスを使ってモノトラックに録音するのですが、この時にステレオトラックをモノトラックにまとめているので、音が大きくなるということを忘れないでください。
ちなみにモノにする音源はベース、ギター×2、ギターソロ×2、ボーカル、コーラスです。
こんな感じになりました。
この時にMASTERも作っておきましょう。(音バランスを見るため)
さて、ではドラムからやっていきましょう。
今回、ドラムはすでにMIXされていたのですが、私的にもっとリズム感を出したかったので、グラフィック・イコライザー(EQ)を使って音バランスを変えました。
最終的にこうなりました。
まぁ、見ただけではわからないとおもうので、簡単に説明します。
一番左と右にある灰色の部分は、ハイ・パス・フィルター(HPF)とロー・パス・フィルター(LPF)です。
いらない高音域部分と低音域部分をカットしてます。これで主なノイズを消します。
次に赤い部分ですが、これでバスドラのアタッキーな部分をむりくり出そうとしてます。(このせいでFloorTomも一緒に大きく…orz)
バスドラの音はもっと大きくしたかったのですが、これ以上やると潰れてしまうのでやめました・・・
次はオレンジの部分です。これはスネアのアタックの強調ですね。(これのせいで低温ばかり目立ってますが、これはこれで私は気に入ってますw)
次に黄色の部分ですが、これで全体のシャンシャンした鳴りを消しました。(今回のイメージがデッドだったので)
次に緑の部分ですが、これはスネアの抜けすぎ感というか、パーン!な感じを消したかったのですが、正直やりすぎました・・・
これのせいでスネアの抜けが完全になくなってしまったので、もうちょっと緩めでもよかったかもです・・・
最後に青の部分ですが、これはハイハットやシンバル系の音を目立たせるために使いました。
以上がドラムです。
次にベースです。ベースにもEQをかけました。
めっちゃ削ってますw
まぁ、今回はハイの部分がほとんどなかったので、ノイズ削除のために大幅にカットしました(灰色の部分)
あとは赤の部分で低音域を目立たせ、高音域のノイズをLPFで消しました。
次にギターです。・・・が!!!
特 に 何 も い じ り ま せ ん で し た ! ←
いや、でもね、さすがなすさんですよ。いい感じにギターが鳴っているので、聞いた瞬間に「このまま使おう!」ってなりましたw
というか、この荒さがいいなって単純に思ったんです。ノイズもそんなに目立たなかったので、本当にそのまま使いましたw
次にシンセですね。
これは特にEQは使わなかったのですが、ちょっと音量差がありすぎだなと思ったので、コンプレッサー(コンプ)を使わせていただきました。
コンプは説明し始めると長いので、今回は割愛させていただきますw
(本当はこのあとEQで手直しするのですが、意外と綺麗だったので、そのまま使いました。)
さて、いよいよボーカルです。
まずは、ボーカルとコーラスにかけるリバーブを作るためにAUXトラック(オグジュアリー・トラック)をつくります。
こんな感じで。
次にリバーブのインサートを決めます。
今回はProToolsのなかにもともと入っている「D-verb」を使います。
リバーブ音が決まったら、センドを作り、かけ具合を決めます。(左の2つ)
まぁ、こんな感じで音はだいたい決まりました。
あとはバランスをとっていきます。
というか、ここまでやってきた中で本当はもうだいたいバランスをとってきちゃってます。
私の目安として、MASTERフェーダーを見つつ
ドラムのみで−7、+ベースで−3 くらいになるようにしていくと大体いいバランスが取れます。
あとは上乗せしても大きくメーターは動かないです。(と思う)
そんな感じで最終バランスはこんな感じになりました。
まぁ、いろいろいじってますから、こんだけフェーダーも大きく動いちゃってます。
あとはこれを2MIXとしてまとめて終わりです。
そんな感じのMIXでしたが、いかがでしたでしょうか?
今回は反省点も多いMIXだったのですが、私自身今回の反省点などを振り返ることができたので、まとめてよかったなと思います。
ほんっとうに簡単な説明しかしてませんが、すこしでもMIXの参考になりますことを願ってます。
なにかわからないことがあれば聞いてきてくだされば大抵のことはお教えできると思うので、どんどん聞いてきてください^^