日々、貴方に伝えたいことが増えていく。
それは、何てことない日常の些細な事から、
嬉しかったこと、楽しかったこと、
辛かったこと、哀しかったこと。
貴方はいつだって話を聴いてくれたよね。
時には言葉に出来ないこともあったけれど。
その時はそっと傍にいてくれたよね。
貴方と一緒にいると、いつの間にかいつも穏やかな気持ちになっていた。
日々の移り変わりの中であった、
何てことない日常の些細な事から、
嬉しかったこと、楽しかったこと、
辛かったこと、哀しかったこと。
それら全てに貴方の顔が浮かぶんだ。
あぁ、貴方に逢いたい。
貴方に逢って、抱きしめて欲しい。
貴方の温もりに触れたい。
そう思った後、すぐに浮かぶのは、
冷たくなって何も映さなくなった貴方の瞳。
あんなに温かかった貴方の身体が、氷のように冷たくなって。
どれだけ喋り掛けたって、
怒ったって、
笑い掛けたって、
もう何も言ってはくれないの。
抱きしめても、抱きしめ返してはくれないの。
私の大好きな穏やかな瞳は、そっと閉じられて、もう開けてはくれないの。
つぶった瞳から一筋涙が零れ落ちるけれど、
それを拭う温もりはもうそこにはなくて。
そっと目を開く。
あぁ、貴方に逢いたい。
貴方に伝えたい話が沢山あるんだ。
ねぇ、貴方は幸せでしたか。
生まれ変わってもう一度貴方と会えるとしても、いつか離れるのなら私は逢いたくないな。
どこか遠くで幸せになって欲しい。
お互いに知らないままでいたい。
記憶はいらないよ。
その方が貴方も私も幸せなのかな、って考えてみる。
今度は、最期まで貴方が大切な人といられますように。