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あなたに気づいてほしくって
走って追いかけた

あっという間に追いついたけれど
あなたの背中は
あまりにも遠くって
届かなくて…

追い越すことしかできなかった
私の足元で
滴の散る音だけが耳に届いた

傷つくのが怖くって
好きになってくれた人を
好きになる

それなのに
気がつけばいつの間にか
自分の方が好きになって
想いの分だけ
また傷つく

本当のことは知ってるの
ただ見ないふりをしてるだけ

スズラン

スズランの花が
咲いていた

手折ろうと手を伸ばして
やっぱりやめた

一度手折ってしまったスズランは
もう二度と
元の場所に
戻れないから

来世

あなたに
伝えてなかったことがあるの

本当はわたし、
あなたのことが好きだった

生まれ変わったら
今度こそ
あなたの彼女になりたい

そのときは
もっと上手に
私を騙してね

本当は
行ってほしくないけれど

本当の言葉は言えないで
「いってらっしゃい」と
嘘をついた

外は雪

降り積もっては消えてゆく
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