前記事に引き続き、晋助パターンも考えてみたの巻。
晋助は逆に、すんごく痛かろうと絶対何も言わないと思うんですよ。眉をピクリとも動かさないと思うんですよ。ふっと薄く笑ってるくらいと思うんですよ、何故なら晋助は、そういう訓練を幼少からしております故(銀さんにすっげえ小馬鹿にされつつも真顔で耐える苦行など)。
でもそしたら逆に、新八くんのオカン天使スイッチがオンになっちゃうんじゃないかな……って☆
新八くん「た、高杉さん?!大丈夫でしたか?!ねえ、今の絶対痛かったですよね!?だって高杉さん、見るからに武闘派じゃないし!」(←悪気は全くない)
晋助「…………」(ぷいっ)
新八くん「拳見せてください、血が出てるんじゃないですか?……(確認中)……ほらやっぱり。ちゃんと手当てしないとダメですよ?僕の家、すぐそこですから」(にこっ)
晋助「……いい。手当てなんざァいらねえ」(極めて憮然として)(何だこのガキ、とか心底思っている)
新八くん「高杉さん!良くないですよ、そんなんじゃあ僕の気が到底済まないんです。お礼とでも思ってください。ねっ、すぐですから」(晋助の着流しの袂を引く)
晋助「…………(キュン)」
し、晋助が恋に落ちた────!!??
早いよ!
そして志村家に行った後はね、新八くんの手料理で胃袋を掴まれるから。渋々箸つけたら本当美味しかったから、でも晋助は極めて憮然として食べてるから、無言だから、むしろむすっとしてるから(ポーズでね)、新八くんも心配になっちゃって、
「高杉さん……あの、お口に合わなかったら無理しないでくださいね?」(恐る恐る)
とか言われてんの。何でしょうね、このね、新八くんに伝わらない晋助の気持ち(高新の根底にあるよね)
でも新八くんのオカン天使っぷりが、こんな所で留まる訳はない。晋助が野菜を清々しく残してたら、
「あっ!ダメですよ高杉さん!野菜食べないとダメ!!」
と、いつも食卓で銀さんやら神楽ちゃんを叱る口調がついうっかり出てしまい、腰に片手を当ててビシッとツッコミが入るよね。そしたら晋助、ポカーンですよ。ポカーンした後に、
「てめえ……誰に向かって口聞いてやがる」(ゴゴゴ)(凄い目)
ですよ。でも新八くんだから、アレ、慣れてない人にはせっせと謝ることができるからな〜。ちゃんとしてるしねえ、本当に。
「あっ、ごめんなさい!僕、いつもの癖でついうっかり……お気に障ったら申し訳ないです」(←礼儀正しい子)
でも新八くんが凄くしゅんとしてるから、耳が垂れた仔犬のようなニュアンスだから、晋助も何かこう……また極めて憮然としてそっぽを向きますよ(ツボだったらしい)。
「フン……まあ、分かってんならいい。口は慎むことだなァ」(くっくっく)
↑対して新八くんは、
「は、ハイぃぃぃぃ!(怖っ!)」
くらいですが、迂闊に晋助に物申してこんなんで済まされてるんだからね?晋助なんて普段、総督やってるからね?普段なんて、わるぅい組織でわるぅいお仕事してるからね?江戸でその顔は知らない人は居ないくらいの、お尋ね者なんだからね?
つまり私が何が言いたいかともうしますと、紆余曲折を経て、新八くんは総督にいたくお気に召されたようです(いやもう、分かりにくいわ晋助お前!)(すっげ分かりにくい!)