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名うての泥棒猫(高新+銀さん)




:前記事から(マジで)ゆるーく続く
:付き合ってかれこれ十年近くも経ってから、やっと銀さんに交際のご挨拶をしてみよう





「え?は?……ちょ、お前何言ってんの新八」
「だからですね銀さん、あの、僕と高杉さんはお付き合いしてるんですよ」
「……。……いやいやいやいや、だからお前何言ってんの新八。何でおま、そんな真剣な顔してくっそつまんねー冗談とか抜かしてんの?すげえつまんねーんですけど、これっぽっちも心動かされねーんですけど。一ミリたりとて面白くねえ、つーか何これ?ドッキリ?何かの企画だろ?それでわざわざ高杉連れて来るとかすげーなオイ、いくら新八でもドッキリ如きに気合入れすぎだろ。しまいには二人揃ってソファに座って芝居打ち始めるとかよォ。いやビビるとかじゃねーけど、そこんとこは勘違いしないで欲しいんだけどマジで」(←充分ビビってるだろ)
「いや銀さん、これ別にドッキリじゃないです。本気です(真顔)」
「ハイハイ分かった分かった、俺の降参でいーよ。俺の負けだから、それ認めるから、何なら『ドッキリ大成功』っつーふざけた看板掲げてピースしてくれてもいいから、だから一刻も早くこの茶番終わらせてくんね?(真顔)」
「いや、だから僕の話聞けよアンタ(真顔)」
「だからな新八、今なら俺も怒らねーから。ホラ、銀さんほど心広い男はいねーから。お前如きの嘘で怒るほど人間ちっさくねーから(肩ポン)」
「うん、それは分かってますよ銀さん。僕と銀さんの仲ですもの」
「だろ?俺と新八だしな」
「ハイ。だからこそ僕と高杉さんのお付き合いを、まずは銀さんにご報告しようと思って」
「……。……待て待て新八クン?え、何でそうなるの?だからお前、俺の善意をどうして無に帰すの?せっかくまとまりかけた雰囲気をどうしてクラッシュできんの?むしろせっかくの銀さんの優しさを、お前って子はどうして路傍にグッシャァァ投げ捨てられんの?つかその笑顔何?今なら怒らねえっつってんのに、今なら銀さんとこにいつものツーカーで帰ってこれんのに、それを何でまだまぜっ返すのお前は(ギリィ)」
「まぜっ返したつもりなんてないですよ、つか肩痛いですってば!握り締めすぎですよ、もはや肩ポンでも何でもないよ!?アンタ馬鹿力すぎでしょ!だから僕はドッキリでも嘘でもなく、高杉さんと、」
「はいきた。ハイハイ分かった、お前の魂胆読めたわ、そう言ってアレな、俺を試すパターンな。神楽がやってたやつな、入院までして俺にかまってもらいたかったやつだろ?アレお前もやりたかったのかよ、ほんっとてめえらお子様はどうしようもねーな。今ならお前だけ特別にかまい倒してやっからいいだろ?神楽に内緒な(ドヤァ」
「いや良くねーよ!?何言ってんのは銀さんの方だよ、神楽ちゃんは関係ないですよ!てかもう嫌だこの人、僕の話全然聞いてくんねーよ!心を開くどころか完全にシャットダウンしてるよ、つーかもう死ぬほど殴りたいィィィィィ!!」(←殴っていいよ)

「ハイハイ、怒んない怒んない。後でお前の反省なり何なりはちゃんと聞いてやっから……って、いい加減高杉は帰ってくんない?!何お前、さっきから仏頂面して俺らのこと眺め果ててんじゃねーよ!人様の家で勝手に喫煙ってふざけんな!家主は俺なんだよ、坂田家の食卓にてめえの存在意義なんざねえからなァァァァ!!(ガタタッ)」
「しつけえぞ銀時。テメェが絡んだ途端、さっきから話が一歩たりとて進んでねェ(ふう)」
「うっせーわ!話なんざ誰が進めるかよ、てか何なのお前、つーかお前ら。高杉はこの際どうでもいいとして、新八も新八だぞオイ。こんなんと付き合ってるとか寝言抜かしてんじゃありません!(ビシィッ)」
「だから寝言じゃないんですってば!ほんっとさっきから堂々巡りだよこの会話、かれこれ小一時間はスタートラインから進んでないよ!何でこの人こんなに頑ななのォ!?」





A.肝心の銀さんが話を一ミリとて聞く気がないという問題に最初からぶち当たる(大丈夫かよ高新は)
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