万事屋さんと真選組の皆様(土方さん、近藤さん、沖田)と攘夷3(晋助、もっさん、桂さん)で温泉に慰安旅行に行ったとして(何で、などの質問は不可)、その場合の新八くんって銀新でデキてるのか、晋助にヤられてんのか、それとも土方さんとキュンキュン☆ミLOVEにときめいてんのかの3パターンで色々変わってくると思います。

銀新だったらですね、とりあえずですね、二人で宴会は抜けますよ?(当然のように)
そして、
「ダメですよ銀さん、もう戻らないと」
的な、
「いいじゃねーか、もうあいつらと飲んでんの飽きたし。ここ居ようぜ」
的な、
「もう……別に今二人っきりにならなくても」
的な、どこかオフィスラブのような秘密トークを都合よく出てくる空き部屋などで楽しんでること必至(いや、最中ではないです)。銀さんは新八くんを後ろから抱き締めてるパターンね!離さないパターン!二人とも浴衣で!


高新ですと、やっぱり途中でふたりして宴会は抜けるのですけど、そこにジェラシーのスパイスが絡んでくるのが美味しい。
晋助は宴会らしい宴会はハッキリ言って苦手、てかむしろよく知らない人間(真選組の皆様など)と酒飲むのはぶっちゃけ嫌いではあるんだけど(じゃあ何できたの?)、それ以上にムスッとして、無言で『俺に話しかけんな』オーラ全開で一人で据わった目で酒を飲んでるから、一人で日本酒を凄いペースでかっ食らってるから、新八くんもそんな晋助には話しかけ辛くて、てか銀さんや神楽ちゃんのお世話に忙しく、また既に酔っ払ってる桂さんやもっさんの介抱もしなきゃダメだしで、なかなか晋助には近付けないの。
そしたら晋助、しまいにはふらっと座敷を出て行ってしまう。しかも中々戻ってこない。そして誰もそれを気にしない(晋助)。新八くん以外誰も、晋助が戻って来ないのを一ミリも気にかけない(だから晋助)
新八くんもそれを気にはしてるんだけど、上機嫌な近藤さんの相手もあるし(未来の弟なため)(近藤さんの中では確定な為)、銀さんや沖田は絡み酒だし、てか沖田は未成年だから酒は取り上げなきゃだしで、なかなか宴会は抜けられないのです。

だから新八くんがやっと座敷を出られたのは、晋助が出て行ってから三十分も経った頃ですよ。そして晋助を探しに行ったら、中庭に面する渡り廊下の手すりなどにもたれて晋助は煙管ふかしてますよね?ね?
この時必要な照明は月明かりと、僅かに漏れてくる座敷の明かり!BGMは遠くから聞こえてくる皆様の陽気な声!

そんな中で晋助を見つけて、
「高杉さん……こんな所に居たんですね」
僅かに頬を染めて佇む新八くん。そしたら晋助は無言で新八くんの手首を取って歩き出す。
「高杉さん!?え、なっ、ちょっと!?」
なんてビックリしてる新八くんはガン無視ですよ。当たり前ですよ、だって晋助は己のしたい事をするんです(そんなんだからお前)

それで廊下を突っ切り、角を曲がったところの壁に新八くんを急に押し付けるのね。壁ドンですよ。

「な、何を怒ってるんですか高杉さん」(ドキドキ)
「……。……何を、だと?」(イラァッ)
「ひっ!分かんないですよそんな風にガン睨みされたって!理由を言ってくださいよ、てか怖い、アンタ怖いですってば!」(とても素直)

こんな会話をするといいです。そしたらとても素直に怯える新八くんにちょこっと毒気を抜かれて、ちっ、と舌打ちする晋助。少し目線を外し(だけど新八くんを拘束する力は緩めず)、

「……てめえはいつもあの調子で銀時と一緒に居んのか」
なんて嫉妬をちらつかせて言ってしまうんです、だってラブだから!!!
でも新八くんからしたらそんな話は寝耳に水で、キョトンとしちゃって、

「え?銀さん?銀さんがどうしましたか?てか何でここで銀さんの話ですか」
などと鈍感力マックスで聞き返すものですから、晋助もマジでムカッとしちゃって、でもそれをあくまでも年下のガキ(新八くん)に言うのは悔し過ぎるし、自分のプライドもあるし、てか銀さんに嫉妬してるとか認めたくないし、そんな屈辱を認めたら晋助死んじゃうし(晋助は己のプライドを守る為なら死ねます)、イライラが募っちゃって、募りすぎてどうしようもなく、
「高杉さん?あの?」なんて、まだまだキョトンとしてそりゃもうカワイイお顔で覗き込んできた新八くんに、

無言で熱くキスしてしまうことは請け合いなのです(ほんと晋助)
もう、ぶちゅっと行く!!有無を言わせず!しかも舌入れていく!最初っから!

そしたら、そんなキスをされたら新八くんの受け力の高さですぐぽわわんとなっちゃいますから、そんなん当たり前の事ですから、高新ですから、新八くんトロ顏ですから、ふわぁってなってますから、

「高杉さん……」と、甘く胸を痺れさせておりますから、そんなんですね、そんなの、キスで前後不覚になっちゃう新八くんはですね、その後の晋助が首筋にでっかくキスマーク付けても許してくれるよね?(え?)嫉妬からのキスマーク攻撃はとても高新らしくて大好きだ。
てかそうなったらもう、皆の所に戻らなくてもいいですよね?ね?ね?

このまま別室の特別室にて高新の夜は更けるんですよ、ジェラシーはラブの最高のスパイスなんですよ。以上(何が)


けれども土新だったらば、二人して宴会を抜けて……ってパターンはあまりないのですよ。だから、二人っきりになりたいなぁ、土方さんの隣りに座ってもいいかなぁ、って新八くんがもじもじ(&悶々)としているうちに日付も回ってお開きになって、じゃあそれぞれの部屋に引っ込むかって段階になって、

(土方さんとお話すらできなかった……)

って新八くんが落ち込みつつお布団に入る段階にまでなって、

(少しでも勇気を出してあそこで土方さんの隣りに座ればよかったんだ!ばか!僕のばかばか!)

と、新八くんが何故か不思議と乙女になって己の失態を罵る段階にまで達したところで、当然のように寝付けず、夜風にでも当たってくるかと部屋を出たところにですね、
その段階になって初めてですね、日付も回って真夜中も大いに過ぎた、旅行のクライマックスも終わってしまった段階でようやく、

万事屋さん部屋を出たとこの壁に黙って凭れて待ってた土方さんに、新八くんは気付くのですよ(始まるのが遅いよォ!?)(それが土新である)

「っ!土方さんっ!」
驚き、駆け寄る新八くん(乙女モード)。そして場面は変わり、土方さんと真夜中過ぎの風流な中庭でお話するの!

新八くん「どうしたんですか?」
土方さん「今日……つってももう昨日か。お前と全然話せなかったからな」(微かに笑う)
新八くん「(キュンっ)そ、そんなの……いいんです。土方さんも僕も、何かと忙しかったですもんね。僕は全然気にしてないです」(←気遣う嘘)
土方さん「そうか。……でも悪ィな」
新八くん「?何がです?」
土方さん「俺が気にしてる」(素の顔)
新八くん「っ……!」(赤面)

新八くんも土方さんにそれ言われたらキュンキュンキュ〜ン☆ってなってしまって、すぐに本音を話して下さると思う。

「ほ、ほんとは嘘です。僕も土方さんと……ずっと二人っきりになりたかったんです」

などと、めっちゃ乙女モードで浴衣の合わせを握り締めながら言うよ?
思わず土方さんに抱き付いてしまうかもしれませんよ?そしたら土方さんも黙ってキスしてくれる筈。指を絡め合う筈。

そうして優しくほんのりと、でも秘密にときめいて、土新ちゃんの逢瀬は過ぎて行くのです。