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衝動が突き刺さる
鮮やかに彩られた着物を翻し
ニコリと笑う姿は魔性

今、創られた箱庭が崩壊する
静寂に身を委ねながら
燃え盛る行灯を眼に
我、今眠る

妖怪小噺

『妖狐様ー』

『なんだい?結菜』

『妖狐様の好きな食べ物って何ですか?』

『そうだねぇ…』

『(ドキドキワクワク)』

『狸汁かね』

『………………。』

『冗談、油揚げだよ』

『妖狐様の意地悪っ!良いですよー、今日は妖狐様の油揚げも私が代わりに食べちゃうんですからっ!』

『ほう…それなら妾は結菜を喰らうとしようかね』

『っ!、御免なさい』

『冗談じゃよ』




その日の御膳には妖狐の油揚げがいつもより多かったとか

此処に居るよ
だから下を向かないで
ちゃんと居るよ
何処にいても、帰る場所は此処に

帰る場所は僕の腕の中

桜の花びらたち ひらひらと
もしも来世で逢えたら
また、同じ桜の花を見よう

君との想い出は
心の箱にしまっておくから

鍵は君に預けたまま
さようなら、そう言って箱を仕舞おう

私が強く居られるように
君にも届け、早咲きの桜一花

甘えも弱さも含めて君だよ
泣き言を云わない君だけど
僕にだけは頼って欲しいな
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