話題:今日見た夢
なんか生々しい夢を見たんで寝起きが最悪だった。悪夢なのかな…。
対怪人組織の夢だったのだが、本編?とはまるっきり関係ない内容。



鼎と彩音、御堂の3人は任務途中で4階建ての雑居ビルの火災現場を目撃する。
ビルの周辺は騒然としていて、人々が「まだ中に人がいる」とかなんとか言ってるのが聞こえた。

まだ消防車は来ない。鼎と彩音は立ち尽くしていた。


御堂は何を思ったのか、水をかぶるとビルの中に入って行った。
人々は「あの人、ビルに入って行った…」とざわめいている。

鼎は呆然としている。彩音は鼎に声を掛けた。
「鼎、無理しなくて見なくてもいいから…!鼎?聞いてるの?」
彩音は鼎が怪人絡みの放火殺人事件の被害者なのを知っている。仮面の理由も当然、知ってる。
あれは顔の大火傷の跡を隠す・顔を保護するためにしている。
身体にも火傷のダメージは受けていた。

鼎は炎は克服出来たものの、まだ怪しい。


彩音の声は鼎に届いていないようだった。鼎は炎を見たことによりフラッシュバックしたのか、声が出ない状態。
彩音は鼎の仮面の目元を優しく手で隠した。視界が遮断される。
「鼎、炎は見なくてもいいから。御堂さんなら大丈夫だから」
「だけど…私は…」
鼎は仮面の目元を塞いでいた彩音の手をいきなり振りほどいた。
「鼎!?」
そして鼎はいきなり燃え盛るビルの中へと姿を消した。
「鼎っ!?なんで行くのよ!?なんで…」彩音は引き留められなかったことを悔やんだ。

周りの人々もこれにはざわついた。
「今、仮面を着けた女の人がビルに入って行ったぞ…」
「あの制服、ゼルフェノアだよなぁ…」
人々も心配していた。


ビル内部では煙が充満していた。火元は3階か?炎が迫ってきている。
鼎は姿勢を低くしながらビルに取り残された人を探す。鼎は仮面を着けてることから煙の影響はあまり受けていない。一体どこにいるっ…!

一方御堂も残された人を救出したようだった。
御堂は残された人をかついでビルを出た。彩音は鼎がビルに入ったことを伝える。
「鼎が!?なんであいつが…」
「私も引き留めましたが、ダメでした。なんであんな行動に出たのか…」


一方ビル内部。鼎は取り残された最後の人を救出した。鼎の力では担げないため、救出した人の腕を肩にかけてよろよろと脱出する。

鼎はひたすら声を掛けていた。
「もう少しで出れるから…頑張って…」
鼎の体力も限界に近づいていた。炎と煙のせいか、異常に息苦しい。仮面内部に熱が籠ってしまっているんだ。このままでは酸欠になってしまう。早くしないと…。
出る直前、突如爆発音がした。ビル周辺は騒然。
消防車は到着したようだった。消防隊は中にまだ人がいること・その人を救出しにひとりの女性が入ったことを聞いた。
鼎はよろめきながらもなんとかビルから脱出。救出をした。

鼎はふらつきながらも彩音と御堂の元に戻った。彩音は泣きそうな顔をしている。
「鼎…心配したんだよ…。本当に心配したんだよ…」

彩音は鼎に泣きながら抱きついた。鼎は自分がしたことの恐ろしさに気づいたのか、鼎までもが泣いていた。鼎は恐怖で身体が震えていた。
御堂は鼎に優しく声を掛けた。
「鼎がまさか炎の中に飛び込むなんて…信じられない。体が勝手に動いてしまったのか…」
鼎はひたすらうなずいた。


ふたりはまだ抱き合ったまま、泣いている。彩音は落ち着いてきたのか、鼎に言った。
「鼎、死んじゃうのかと思ってた…」
「私は1度死にかけているから…」

鼎のこの「1度死にかけてる」、これは例の放火殺人事件の火傷のことである。
鼎は全身に火傷を負い、生死をさ迷った。顔は大火傷を負ったので、仮面生活を強いられている。


御堂はふたりを見守った。

「今、室長にかくかくしかじかで今日の任務を延期して欲しいって言っておいたから、彩音と鼎はゆっくり休んでな。彩音は鼎の心のケアをしてやってくれ。あいつ…フラッシュバックしてるから」
今日の御堂は優しかった。
いつもなら口の悪い先輩なのに。

鼎はようやく落ち着いてきたらしかった。
「鼎…立てる?」
「…うん」
3人は現場を後にする寸前、周りにいた人々と消防隊に声を掛けられた。
「あ…あの、ゼルフェノアの人達ですよね?ありがとうございました」
「いや…俺達はたまたま居合わせただけですよ」御堂が遠慮がちに言う。
「礼を言うなら彼女(鼎)に言ってあげて下さい。彼女、身体に火傷負ってんのに救出したんです」
消防隊は鼎の顔を見た。まさかあの白い仮面…火傷の跡を隠すためにしてるのか!?相当ひどいと見た。

鼎は人の目線に気づいた。
鼎は人に顔をずっと見られるのが苦手である。
鼎は顔を背けた。彩音が取り繕う。
「すいません、彼女…顔をずっと見られるのが苦手で…」
「こちらこそすいませんでした。デリケートなことなのに…」
消防隊は行ってしまった。


本部に戻った3人は室長に謝った。なぜか室長は優しく声を掛けていた。
「お前達、人命救助したんだろ?謝る必要はないさ。鼎…よく頑張ったな」
鼎はずっとうつむいていたが、「頑張った」の一言を聞きようやく顔を上げた。
室長は子供のように鼎の頭をなでてあげていた。
「ありがとう…ございます。あの…少し恥ずかしいからやめて貰えないでしょうか」
室長はすまんと謝った。

鼎は表情がわからないから接するのが難しい。仮面で顔が隠れているせいもあるが。
以前よりは感情は出ているのだが。


鼎と彩音は救護室に行った。鼎の心のケアが必要だ。
あの火災で事件がフラッシュバックしたらしい。

本部の救護室は実質、鼎の相談部屋みたいになっている。
救護室で鼎は抑えていた感情が出た。相当、怖かったらしい。
彩音は子供をあやすようにして話を聞いてあげている。
「鼎…ごめんね。鼎は助けたかったんだよね…」
「……うん」
「ものすごい勇気だよ…」
心なしか鼎の表情が明るくなったように見えた。実際は仮面で顔が隠れているのだが。陰影と角度のせいか?
彩音はしばらく鼎の話を聞いてあげていた。



ビル火災の描写が生々しすぎる。普段は口が悪い、鼎の先輩の御堂がめちゃめちゃ優しい。
御堂はなんだかんだ言って、後輩の鼎が気になってる。

鼎が無茶しやすいのは先輩の御堂の影響もありそう。御堂もけっこう無茶してるのを見てるから。


火事の夢を見ると描写が生々しくなるの、なんでだろう…。