話題:今日見た夢
やったら長い感じだった。戦闘パートメインにしつつ、場所が次々と変わっていく感じで。


埼玉県と群馬県の県境付近で起きた幹部2人との戦い。筬羅は二階堂により倒されたが、晴斗達4人は禹螢に苦戦を強いられている。


「筬羅は逝ってしまったか…」

禹螢は4人に強力な広範囲攻撃を仕掛け、晴斗達は反撃出来ない。
「せいぜい苦しめよ」
禹螢の攻撃力は筬羅よりも高く、4人は窮地に立たされた。


どうすれば…!


群馬県某町・ゼノクでは二階堂が簡易検査を終えた所だった。西澤が労る。

「簡易検査の結果、生命維持装置と補助装置に異常はなかったよ。義手と義足は頑丈だからダメージなし。あれだけの戦闘なのによく頑張ったな、お疲れ様」
「長官の姿…全然見えませんね」


「あぁ、呪いの副作用が解けたみたいでな…元の姿に戻ったんだが、急激に肉体が元に戻ったから今は休んでるよ。長官はこの鐡との戦いまで体が持つかわからないから、息子を呼び寄せたと聞いたよ」

「蔦沼真治…翳珠のリーダーですよね?九条と名乗ってる」
「しばらくの間、俺と長官の世話役の南でゼノクは回すから」


ゼノク居住区・長官の部屋。

「親父、大丈夫なのかよ…。体…元に戻ったの…元に戻したのか」
蔦沼はベッドの上に横たわってる。側には世話役の南が。
蔦沼は今までの20代後半の見た目から、元の50代前半の姿に戻っている。真治は複雑そうに父親を見ていた。


「ずっと副作用で若い姿だったからお前、僕の本来の姿を忘れかけていただろう?いずれにせよ鐡決戦まで体が持つかわからない。真治、引き継ぎの件…聞いてるよね」
「組織の統合・再編成か…。ゼルフェノアと翳珠が1つになる…」

「体力が回復するまでゼノクは西澤と南に任せているから。急激に元に戻ったんだ、寿命は確実に縮んでいる。だからお前を呼んだんだよ。翳珠メンバーも鐡決戦に動いているのかい?」

「水面下で動いてるよ。ゼルフェノアは警察と連携してると聞いた。俺達は俺達がやれることをやるだけだ」
「…それを聞いて安心したよ」


親父のこの元の姿を見たのは約10年ぶりになるのか…。全ては約10年前の長坂戦のせいで親父は両腕を切断され→さらに呪いの副作用により、若返ったが…どうもその見た目には慣れなかった。自分の父親なのに。

今、目の前にいる人こそが本来の『蔦沼栄治』の姿なのはわかっているが…慣れるだろうか…。この10年間は一体何だったんだろう…。長坂に乗っ取られた10年間。若返ったあの親父も親父なんだよなー…。


県境付近。御堂の案で2組交互に行く作戦を取ることにしたが、禹螢の広範囲攻撃が厄介。最初に禹螢に挑んだのは晴斗・囃。

「暁、あれやるぞ」
「いきなりやんの!?」
囃には策があるようだ。囃は鉄厳刀を抜き、一気に攻め立てる。禹螢は囃のパワーに圧されてる。
「なんなんだお前…!」
禹螢はイライラ。囃の鉄厳刀は野太刀でリーチが長く重い。斬るというより叩きつけるスタイル。

「お前の挑発に乗ってやんぜ」
囃はニヤニヤ。その隙に晴斗は無限剣を斬馬刀に変化させ、飛びかかる。
囃は晴斗の成長を喜んでいた。こいつはどこまでも伸びるな〜。いつの間にあんな跳躍が出来るように!?身体能力が高いだけのことはあるな。

「うらあああああ!!」
晴斗は禹螢相手に果敢に戦ってる。禹螢は予想外の展開に一瞬怯む。なんなんだこいつ!?
「暁、剣を変えろ!」
「うっす!」
2人の連携である程度は禹螢にダメージを与えることは出来たが、禹螢からしたら大したことない。消耗が激しいのは晴斗達。


御堂はそれを見て交代宣言。
「囃・晴斗、交代だ。ここからは俺達がやる。鼎、火炎発動はギリギリまで使うなよ。死にたくないだろ」
「…わかっている…!」

鼎は対の刀を抜いた。御堂は銃を構える。御堂は禹螢を挑発。

「今度は俺達が相手だぜ?禹螢さんよ」
「何挑発してるんだ…和希」
鼎は御堂を見てる。御堂は鼎にボソッと呟いた。
「これも作戦だ」
作戦だと…?


御堂はマグナムブラストで禹螢に立て続けに銃撃。禹螢は攻撃を交わすが、御堂の高度な銃撃の前には禹螢も攻撃を受けている。いつの間に銃が2丁!?

御堂はマグナムブラストと愛用のカスタム銃で攻撃している。
「鼎、行けえええ!」
鼎は二刀流で禹螢に立ち向かう。刀は通常発動。鼎は二刀流で斬りかかりつつも、得意の蹴りで禹螢に挑む。

御堂は鼎の蹴りの威力が上がっていることに気づいた。あのブーツ…踵に何か付けてるな…。てか、鼎のハイキックあれなんなの!?あんなに強力だったか?


「また会ったな、仮面の女」
禹螢は余裕を見せている。

「お前を倒す…」
鼎は通常発動でも果敢に挑んでいる。御堂は鼎が陰で鍛練を重ねていることを知っていた。


あいつ…陰でキックボクシングもやっていたのはこのためだったのか…。蹴りを極めるために。キックの威力が上がっている…。

「和希、ぼーっとするな!」
「わ、わりぃ!」


鼎は通常発動でもかなり奮闘していたが、広範囲攻撃が攻略出来ない!禹螢の広範囲攻撃は4人にダメージを受けるものだ。


攻撃を受けた鼎は禹螢に仮面を掴まれてしまう。
「あんたの苦しむ所、見せてくれよな…。大事な仮面、割られたくないだろ?」
「やめろ!それだけは…やめてくれ…」
鼎は必死に抵抗するが、禹螢の力は強い。御堂は銃撃で鼎を助ける。

「鼎!大丈夫か!?」御堂は鼎に駆け寄った。
「…なんとかな…。こいつ…鐡みたいだな。愉快犯な所が同じだ…」
鼎は消耗していた。通常発動は消耗が少ないはずだが…まさかあの蹴りのせいか?御堂は小声で聞いた。

「鼎、蹴りの威力が上がっていたがなんなんだ」
「ブーツの踵にキック力増強装置を付けて貰ったんだよ。室長からのプレゼントだ」

室長、いつの間にそんなものを…!


4人は消耗が激しい上に、禹螢に決定的なダメージを与えられていない。厄介なのは禹螢の広範囲攻撃。


千葉県某市・翳珠本拠地。
道真と時任・鶴屋は禹螢がいる県境付近へと組織の車両で向かっていた。

「ざねさん、リーダーが4人の助太刀せいって。でもリーダーはゼノクにいるんすよね…」
「蔦沼長官の体が元に戻ったからだろ。鐡倒すまで体が持つかわからないからしばらくリーダーはゼノクだぞ」
「鶴さん、私達が助太刀して禹螢を倒せるかなぁ…。あいつかなりヤバいんでしょ?」
鶴屋はノートPCを広げ、交戦情報を見ている。

「禹螢と交戦してるのは4人だな。暁・紀柳院・御堂・囃だ」
「4人がかりでも苦戦ってヤバくない?」道真は急いだ。
「とにかく急ぐぞ」


本部・司令室。宇崎は警察と共に禹螢の交戦情報と翳珠の情報を見ている。

「翳珠から助太刀3人行きましたか…わかりました。九条はゼノクにいるんですね。西園寺刑事、ありがとうございます」
真治が父親の元にいるということは…長官は元の姿に戻ったのか…。

宇崎はメインモニターを見た。鼎にあげたキック力増強装置、かなりの威力だな。鼎は慣れないから疲れているみたいだけども。
しかし驚いた。鼎の鍛練のひとつにキックボクシングが入っていたなんて意外すぎる。


埼玉県某市・組織直属病院。彩音と霧人は話をしていた。

「鼎達…大丈夫かなぁ…」
「禹螢はヤバいだろうに。あいつはわからないことばかりだからな。わかっているのは愉快犯ってことだけだ」


ゼノク。二階堂は研究施設の救護所からメイン施設の司令室に来ていた。

「二階堂…どうした?」
西澤はきょとんとしてる。
「この戦い、見守ってもいいですか…?紀柳院さん達のことが気になってて…」
「紀柳院と訓練していたから気になっているのか…。いいよ、その空いてる席に座ってモニター見てもいいから。長官も部屋でこの戦況を見ているはずだ」


ゼノク居住区・長官の部屋。蔦沼親子と南の3人もこの戦況を見ている。

「真治…翳珠から助太刀を出したんだろ?」
「出したよ。禹螢に関してはあの広範囲攻撃が厄介なんだ。それを相殺しないと倒せない」
「親父…」
「なんだ…?」
「親父は休んでいなよ。体がまだ回復していないんだろ」

「あぁ…」

真治は南に会釈をしてから部屋を出た。そして向かったのは司令室。


「西澤室長、入りますよー」
「お、真治か。いいぞ。二階堂の邪魔はするなよ」

真治は二階堂の姿を初めて見た。両腕義手・両足義足の女性隊員がいる。親父の黒い義手と似たタイプか?よく見ると左目は高性能な義眼に見えるがゼノク製か…。義足も右脚だけは戦闘兼用に見える。


「初めましてですね。ゼノク隊員の二階堂と申します」
「二階堂って親父から聞いてたが…ファーストチームの…!」
「私は蔦沼長官によって生きることが出来てます。この義肢もそうなんです。私がサイボーグ化した話、聞きましたか?厳密には違うかもしれないけど…」

サイボーグ化?

「いや…聞いてない。二階堂はあの例の任務で瀕死になったとしか聞いてないぞ…」
「私の身体の中には生命維持装置があるんです。これと首の補助装置がなければ死んでいました。長官の治療実験により、命を繋いだんです」

「義肢が変わっているのは廃墟街で幹部に義肢を破壊されたからか…?」
「はい。私は望んで戦うと決め、長官と同じような戦闘兼用義肢を装着したんです。…私は私がやれることをしたまでですから…」


「それで筬羅を倒したのか…」
真治は複雑そう。彼女が親父の治療実験の被験者か。親父と和解してるから穏やかだ。


県境付近。禹螢は容赦ない攻撃を繰り返してる。囃と御堂は鼎を守るようにして反撃するが。
鼎は息を切らしながら短剣を取り出した。あれは鼎しか使えない防御の短剣…!


「体勢を立て直すぞ…」


鼎は短剣発動中に3人に声を掛けていた。短剣はバリアを張ることが出来る。時間稼ぎくらいには使える装備。

「鼎、ナイスだぜ…。その短剣があったか」
御堂は本気モードになっている。


「倒すためなら手段は問わない…」
「鼎、火炎発動はまだ使うなよ。使ったとしても10分だけにしろよな…」

御堂は念を押した。



場面が目まぐるしく変わってる…。県境付近・ゼノク・翳珠本拠地・本部・埼玉県某市の組織直属病院。

メインはあくまでも県境の戦いなんだが、強力な広範囲攻撃に太刀打ち出来ずに詰んでるのが生々しくて。


真治と二階堂が成り行きで初対面。真治が知らなかった二階堂の事実が明らかに。聞いてた情報とちょっと違ってて、動揺&複雑なのかもな…。
真治は二階堂が治療実験の被験者で義手義足としか聞いていないだけに、生命維持装置と補助装置の下りは衝撃を受けたのではと…。

二階堂はサイボーグにかなり近いが、そこまでサイボーグって感じじゃないんだよなー。『サイボーグ化』は長官の受け売り。
二階堂の義肢は簡単には外せないので(一部パーツは外せる)、似たようなもんなのか?

真治はなんとなく二階堂の話を聞いて→「親父のやつ、また極端なことを…」と思ってる。
長官の義手は外せる。たまに外す描写が入ってたし。

蔦沼親子は複雑なんだよな…。