ある晴れた花の盛りの頃でした。東の国の お城の中で…

今日もまた王子は塔の屋根の上。お城の外を眺めています。

青空は恐いくらいに澄み渡り、森はキラキラひそひそ話。

どこからか風で ひとひらの花びらが、王子の側を飛んでゆきます。

その先の遠くで光る海を見て、王子は「よし。」と呟きました。


話題:たんたか短歌★