「美味しいものを食べさせてあげてください。いやがったら薬は飲ませないでいいです」
獣医さんに言われました。
要は、
「最期まで嫌なおもいさせるよりも、美味しい思いさせて」
ってこと。
暗に死んじゃうって、言われてるんだね。
どうしよう、もうやだ。
みんな愛してあげてるのに、何もできない。
兄上は状況深刻に理解してないし。
あんなに食べるのが好きだった子が、今は食べることすらできない。
お正月、僕のやつがしらを盗み食いしてみんなを呆れて笑わせてたのに、今は何も食べれない。
お粥みたいに豆乳で芋羊羹を溶いた奴を、ペロペロ少しして、アイスを3時に2口たべただけ。
お腹に何もないのに、たくさん嘔吐しちゃってる。
あんなに人間より小さい体で、何も言葉にできないで、
吐き気と寒さと怠さで戦ってる。もしかしたらそれだけじゃないのかもしれない。でも言葉にできない。
どれだけ辛いだろう。
私達は何もできない。
ごめんね、ごめんね、大好きなのに。何もできなくてごめんね。
まろん、お願いだから、頑張ってください。
まだ、まだ、あたたかいままでいて
お願いだから…