*またも前記事から続いていく事を前提に(そして、道端で沖田くんに見つかった模様)*



沖田くん「あれ?誰かと思えば新八くんじゃねェか。奇遇ですねィ」
新八くん「(ビクッ)……あ、お、沖田さん。こんにちは」
沖田くん「てか何ですかィ、新八くんのその格好。わざわざ着物の下にインナー着てるとか、連載初期を思い出しまさァ」
新八くん「?!い、いやいやいや、いいんです、この頃めっきり寒くなってきたしィ!?あとは僕なりの原点回帰ですよ、僕だって連載初期を振り返りたい時もあるんですよ、ほら!着物の下に無駄にタートルネック着るとか、そんなん懐かしいでしょ!?(あせあせ)」
沖田くん「……あれ?どうしたってんだ、新八くん。この頃、つかもう長い事二本ラインの着物しか着せてもらえねえ悲しい身空なのに、何を今更?てか何を慌てて腕を押さえ……って、その必死感はもうフラグにしか見えやせんぜ。どれ、いっちょ脱がしてみるか」(←獣の鋭さ)
新八くん「この人の超直感ってマジ何なのォォォォォ!!??銀さん並みだよ!」


〜〜なんやかんや(便利)〜〜


沖田くん「……で?新八くんはこの『銀さん専用』が見られたくなくて、今日に限って無駄に着込んでる訳かィ。てか旦那もとことんまで容赦ねえな、油性ペンで両腕に書くたァ見上げた性根だ。さすが旦那でさ」
新八くん「そこは感心しないでください。こんなみっともないこと誰にも言わないでくださいよ(ゼーゼー)」(疲れている)
沖田くん「あん?こんなん大した事ねえじゃねェか。旦那の出来心、つかカワイイ悪戯だろィ。大目に見てやればいい(真顔)」
新八くん「いや前から薄々思ってたけど、アンタって銀さんの僕に対する非道を無駄に庇うよね!?」(←正論)
沖田くん「いやいや俺ァ何も。特には旦那を庇ってねェ、ただ涙目になったり慌てふためく新八くんを見てる俺が面白ェから(真顔)」
新八くん「おいィィィ!?とんでもねー事サラッと言ってんですけどこの人ォォォォォ!!なんなんですか、もう嫌だ、何でこんなドSばっかり僕の周りにいんの!?僕が悪いの、僕がこの人たちの何かを引き出してんの!?」(←ほぼ正解)
沖田くん「しっかし、これは新八くんも悪ィや。旦那がこんなん書いた理由をちっとも知らねえんですかィ」
新八くん「僕の何が悪いってんですか」
沖田くん「新八くんって凄えフラフラしてっからなァ。大方、土方さん辺りとまた仲良く茶でも飲んでたんだろ?」
新八くん「は?それの何が悪いんですか」
沖田くん「ほらこれだ。旦那というお人がありながら、他の野郎とたやすくチョメチョメ。これは旦那が怒らねえ筈がねェな」
新八くん「いやチョメチョメって?!古っ!アンタ落語ばっかり聴いてるからって、たまに言葉のチョイスが驚くほど古いんですよ!」
沖田くん「黙っとけ、この処女ビッチ。またはメスブタでもいいぜ(ニヤリ)」
新八くん「良くねーよ!?ってか、しょ……ぼ、僕は女の子じゃないです!」
沖田くん「まあまあ、新八くんが旦那に女みてェにされてることは俺の胸に閉まっときまさ。あのクソ鈍い土方さんには、たまに言ったり言わなかったり」
新八くん「言うなよォォォォォ!!頼みますから!ほんとに!後生ですから!(涙目)」(←そりゃそうだ)

沖田くん「でもまあ、新八くんも隅に置けねェな。こんなん書いてアピるくれェは旦那に愛されてるってことだろィ」
新八くん「(ポッ)……あ、愛?」
沖田くん「そうそう。愛」
新八くん「やめてくださいよ、沖田さん。からかわないでください。銀さんにそんなの言われた事なんて、僕は一回も……」
沖田くん「そりゃ旦那は言えねえや。考えてもみてくだせェ。面倒臭さに掛けては群を抜くあの旦那が、新八くんに素直に愛を囁いてたら、俺ァ今切腹してもいいぜ?」
新八くん「はあ。正論なんだけど何だろう、この遠回しに小馬鹿にされてる感」
沖田くん「それに、本命には特に素直になれねェもんなんだよ。男なんてのは」
新八くん「……何だかやけに真実味がありますよね。あの、もしかして沖田さんにもそんな人が?」
沖田くん「さてねェ。それにしても新八くん、」
新八くん「そ、そりゃ銀さんも、あんな言動でもたまに優しいですけど。あと肝心のところでは僕に合わせてくれたり、僕がピンチの時はいつも駆け付けてくれるし、その、」
沖田くん「おいおい、惚気ですかィ。だから新八くん、」
新八くん「(聞いてない)大切にされてないかって言うとそうでもなくて、凄く大切にされてるような気がしなくもなくて、でも銀さんったら、」
沖田くん「いや聞けよ、新八くん(真顔)」
新八くん「だってだって、銀さんですよ!?僕のこと、あ、愛……って?!ばか!沖田さんのばかばか!(ぽかぽか)」
沖田くん「そのセリフ、そのままバットで打ち返しやす。てか痛ェんだけど、俺は旦那ほど厚みねえから新八くんの本気のぽかぽかは結構痛ェんだけど」(←正論)
新八くん「ああもう恥ずかしい!恥ずかしいって言うか、嬉しいって言うか、何言わせるつもりですか沖田さん!僕のことからかって!」

沖田くん「だから話聞けって、新八くん。てか旦那も相当だけど、新八くんも相当だな。つーことはお似合いか」




A. 最後は惚気かよ、くっそ