〜もしも高杉晋助が、お昼時のあの名番組に出演したら(番組自体終わってるけど、そこは追求しないで欲しい)〜



take 1: コーナー開始

多毛さん「高杉さん、髪切った?」
晋助「あ?テメーに関係あるかよ」(ふう、と紫煙を吐き出しつつ)
多毛さん「……。……はい、CM〜」


話を全く広げようとしない男(何で来た?)



take 2: 三十秒CM後

多毛さん「最近の本誌での活躍すごいね。今年は相当出てるでしょ?」
晋助「……てめェ……誰に向かって馴れ馴れしく口聞いてやがる」(刀の鯉口切りつつ)
多毛さん「しっ、CMぅ!今CM行くからね、高杉さん!」(ガタタッ)

番組の主旨を全く意に介さない男(どうしよう)


take 3:友達紹介

〜次に回す友達のパネルで銀さんがパッと映ったら、スタジオの女子たちは色めき立つ(確実に)〜

アナ「今、お電話をおつなぎします」
新八くん『(ガチャ)(電話に出てから)……はい、もしもし。万事屋です』
アナ「もしもし、万事屋さんでよろしいですか?高杉晋助さんからの友達紹介なんですが、坂田銀時さんは御在宅でしょうか?」
新八くん『えっ、高杉さんから!?えええ、あの人いいともに出てんの?!テレビ出演してんの、指名手配されてんのにィ?!……あっ、じゃなくて、ハイ。ちょっとお待ちくださいね。……(くるっ)銀さ〜ん!高杉さんから電話ですって!いいともの出演依頼!』←遠くに聞こえてる

銀さん『あ?高杉ィ?んな電話適当こいて切っとけよ。だいたい俺、アイツの友達じゃねーし』←遠くに聞こえてる(つか声量を絞ろう)
新八くん『ダメですよ、銀さんがそんなこと言ったら。幼なじみでしょ?』(新八くんも、受話口は押さえよう)
銀さん『知らねーよ、向こうが勝手に馴染んできたんだろ。馴染んだっつーか、勝手にこっちに粘着してネチネチネチネチ絡んで来てんだろ?……ったく、いい加減にしとけよアイツは。ガキの頃から全く進展がねェんだよ、一ミクロンも成長してねーんだよ、こちとら年末は忙しいっつーの。どっかの誰かさんみたく独身貴族じゃねーしよォ(プププ)』(←お前も一ミクロンも成長してねーよ)

晋助「…………」
アナ「あ、あの、万事屋さん?高杉さんが無言でものっすごくブチ切れてますけど、ものっすごい目をしてますけど、あの、私達殺されそうなんですけど、」

新八くん『あっ、ごめんなさい!高杉さんもごめんなさい!とりあえず銀さん、早く電話変わってください』
銀さん『無理だって、俺ァ今忙しいから』
新八くん『いやアンタ、さっきからジャンプ読んでるだけじゃないですか!朝から昼まで一貫してジャンプ読み耽ってただけじゃねーか!何も忙しく立ち回ってないよ?!アンタの行動は年末一切関係ねーよ?!……あ、そうじゃなくて、銀さんが電話出てくれないみたいなんですけど(コソコソ)」

晋助「……電話を寄越せ」(ムスッ)
アナ「は、はい!」(子機を手渡す)

晋助「オイ……聞いてんのか銀時」
新八くん『ひっ!ご、ごめんなさい、銀さんったらさっきから電話出てくれないんです!』
銀さん『もう電話切っとけよお前、コイツにいいとも言ってやる義理も謂れもねーし。さんざっぱら人のことぶっ殺そうとしてきやがって……あ、出演料弾むんなら水に流してやってもいいけど。って言っといて、新八ィ』(流すなよ)

晋助「てめえ……今度会ったらタダで済むと思うな。……って銀時に言っとけ、ガキ」
新八くん『っ!……今度会ったらタダじゃ済まないそうですよ、銀さん!』
銀さん『ふーん。それはこっちのセリフですぅ。今度会った時もぎたぎたにしてやるよ、分かってんだろうなオイ。今年出ずっぱりだった反動で来年のてめーの出番はねーからな、一切ねーからな?アニメのオープニングとエンディングにしかテメーの居場所はねーと思えよ?……って高杉に言っといて、新八』
新八くん『は、ハイっ?!台詞回しがアンタは相変わらず長いの!長すぎなんですよっ!……じゃなくて、その、銀さんも同じようなこと言ってますけど、高杉さん』(←素直ないい子)
晋助「フン。テメーにはせいぜいままごと遊びが似合いだな、銀時。ガキ共とくだらねェ遊びにでも興じてろ……オイ、これも言っとけ」
新八くん『ままごと?え?おままごと、ってあの?……銀さんには僕と神楽ちゃんとのおままごとが似合うそうですよ、銀さん。高杉さんがそう言ってます』(←晋助の言い回しには不慣れ)
銀さん『は?そんなん言う方がこっちをめちゃくちゃ意識してるパターンだろ?俺のリア充ままごとが羨ましいタチなんだろ?お前アレだろ、自分で地雷踏んでるの分かってる?ねっ、寂しい総督さん?……っつっといて、新八』
晋助「ふざけんじゃねえ、誰がテメーを羨む筈があるか。寝言は寝て言え、クソ銀時。……これも一言一句違わず伝えとけ、分かってんだろうな新八」

新八くん『だから長いんだよォォォォォォ!!アンタらさっきから僕を介して会話してんじゃねーか!つか高杉さんも銀さんも、丸々聞こえてんだろうが!そんなに喋りたいことがあるなら直接話せばいいでしょ!』

銀さん『いや待って、ちょっと待って、なんで高杉が新八の名前知ってんの』(←聞き逃さなかった)
晋助「てめーが逐一叫んでたからだろうが。自分のしてる事も分かってねェのか」
銀さん『……は?お前なに、許可取ってる?俺に許可申請した?新八と神楽に関することはまず俺に許可取るのが常だろ?』(←真剣にそう思っている)

新八くん『いやマジでどうでもいいわ!アンタらのくだらない会話を延々と聞かされ続けてる視聴者の身にもなれよ!責任問題でスタッフさんが全員坊主頭になっちゃいますよ、これ以上続けてたら!』(←いちばん年下なのに、いちばんの正論)


そしてこの後の晋助はですね、やっぱりムスッとしつつ、
「銀時はもういい、アイツに喋らせるとロクなことにならねェ」
って見切りを付けてですね(遅いよ)、
「ならテメーが銀時の代わりで来い。分かったな、新八」
って言ってですね、また銀さんをブチ切れさせるであろう新八くんへの名前呼びを不敵にかましてですね、その後は「いいとも!」も新八くんに言わせずに電話をガチャ切りします。晋助はまったく番組の主旨を無視する。そして番組始まって以来初となる「いいとも!」なしのコーナー終了に場は騒然とし、画面は一気に青色になり、『しばらくお待ちください』というテロップが繰り返し流れ出します(晋助クオリティ)。


その後の万事屋さんでは、電話を握りしめた新八くんが、

新八くん「ハイぃぃぃぃ?!ちょ、ちょっと、電話切れちゃいましたよ!?高杉さんめっちゃキレてたじゃないですか、全部銀さんのせいですよ!」
銀さん「俺のせいじゃねーよ、アイツの厨二じみた言動のせいだっつーの。電話ガチャ切りするとかよォ、アイツはまともな社会人経験もろくすっぽねーな」(←お前が言うな)


っていう会話を銀さんとしている筈。

……結論、晋助に生放送は無理だよね!(そりゃそうだよ)