先日、NHKスペシャルで、人類はいずれ不老不死を手に入れる…と言うのをやっていました。観ませんでしたが、不老不死は人類の古来からの欲望だと思います。それが、叶うなんて…

私は不老不死は要りません。
いつまでも生きていないといけないなんて、拷問のようです。命に限りがあるから、人生はステキなのだとも思います。

この春、いろんな人との別れで、寂しくて情緒不安定です。親しい人と一緒にいられる時間がずっと続けばいいのに…と思ったりします。でも、本当にそれが永遠に続くなら…それはちょっと違うのではないかな…とも思ったりします。

もし、不老不死が現実になったら、一番変わるのは恋愛なのではないかと思います。若々しいままに命が永遠に続くなら、恋愛なんてできないのではないかな…

好きな人がいるということは、とても幸せなことですが、結ばれない時の辛さや、一緒にいられない時間の切なさや、そんなものも同時に運んできます。

それが永遠に続くなら、疲れ果ててしまうような気がします。

昔、私はその悲しさや切なさに耐えられそうにもないから、ちゃんとした恋愛をずっと避けていました。だから、本気で人を好きになれなかった。

あることをきっかけに、そんな切なさを受け入れてもいいのではと段々思えるようになって、人を好きになれるようになりました。

苦しい思いもするけれど、人を好きになることは素晴らしいことだと思います。

もっと昔から、そんな風にできたら、人生が違っていたかもしれませんが、不器用で、傷付くのに臆病で、すぐに心折れてしまう私には、これが精一杯だったようにも思います。



今はちゃんと人を好きになれるようになってよかったな…
時間切れになる前にそう思えるようになってよかったな…

そう思います。



不老不死よりも、ずっと素晴らしいものが、人生にはある…
そんなことを考えた今日のりこでした。