渡り蟹という種類を聞いたことがあるでしょう。
これは正式名をガザミという、内湾に生息する大型の蟹で、瀬戸内海を代表する蟹として知られ、他にも有明海や大阪湾の浅い内海で網引きによって漁獲されますが、日本での漁獲高は近年減少しています。
15センチから30センチほどにもなる大きな甲羅を持つ蟹で、最高の美味として知られるメスの卵巣のほか、身肉や蟹ミソも大変美味しいことから、日本各地で食用として重んじられてきました。
調理法としては、塩茹でや蒸し蟹などにする方が多いようですが、味噌汁からパスタの具材、韓国料理に至るまで、使い道は多岐にわたります。
かにのおいしい食べ方はいろいろありますが、「焼きがに」いかがですか。
今まで食べたことがなくても、挑戦してみる価値はあります。
冷凍のかになら、解凍時に注意してください。
殻付きのかにをそのまま紙で包んで、じっくり自然解凍してください。
ゆっくりと、半日くらいかけて解凍できるといいですね。
半分くらい解凍できたら、そのまま焼いていくと、うま味を逃すことなく、しっとりした状態で味わえます。
うま味を含んだ水分が残るよう、焼きすぎないでください。
意外と知られていないことですが、蟹は季節を問わずいつでも収獲できるわけではありません。
それはなぜかというと、解禁日というものがあるからです。
海の生態系のバランスなどを守るため、蟹の解禁日がおおむね秋頃に設定されており、漁をその期間のみに抑えるという規制がなされています。
蟹の旬を逃さないためには、解禁日の情報に目を光らせておくことこそが肝要と言えるでしょう。
つい最近利用したばかりだったので、聞いた時に驚いてしまったのが、ここ最近被害の訴えが多く出始めたという、かにかに詐欺などと一部では呼ばれていたりするそうですが、つまりは、かにの注文をだしにお金を騙し取られる詐欺です。
どんなものかというと、まずは電話でアンケートを口実にこちらの好みを探り、通販の話を持ち出してくるのです。
対応を誤ると、言葉尻を取られ、かにを契約したことにされてしまい、忘れた頃になって、かにの入った大きな荷物が届き、中に入っている請求書にあ然とします。
返品しようにもクーリングオフの対象外と断られ、泣く泣くお金を払うことになってしまいます。
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これも立派な詐欺です。
美味しいかにを食べるつもりだった期待を裏切られ余分なお金まで取られるなんて、ひどい話です。
通販は、相手も商品も見えないものだけに、信用できる会社を見つけることこそが、いいものに出会えるかどうかの境目なんですね。
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ほとんどの不満は品質に関するものですが、中には業者の姿勢を疑いたくなることもあります。
業者の選定を誤り、安物買いの銭失いを避けることができる最善の方法はかにに限らず何事にも言えることですが、そのお店に関する口コミなどを見た上で今回のお店を決めます。
気に入ればそこをお気に入りにしてもいいし、幾つかのお店を試すことで自分のベストのお店が見つかるかもしれません。
最近やたらと増えているSNSなどで検索すればまた違った角度の見方ができ、世界が広がるかもしれませんね。