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猟奇的なキスを私にして(銀新)



晋助もキス魔でしたが、銀さんもキス魔だった件について真剣に考えたい。銀さんったら、すぐ新八くんにキスするんですけど。す〜ぐチュッチュしてしまう。

まあ分からんでもないがな。
だって割烹着を着て、お玉やらはたきやら持ってる新八くんに周りをうろちょろされてごらんよ。何かイラッとムラッが同時に来るんで。銀新、てか銀さんは基本、新八くんの様子にイラッとムラッを同時に募らせている。

そんな姿の新八くんに、

「銀さんっ!早く起きてくださいよもう、神楽ちゃんと三人で買い出し行く約束してたでしょ!」

などと、朝っぱらからわあわあ言われようものなら、結構銀さんムカムカしちゃうでしょ?普通にムカつくよね、銀さんだし。
朝っぱらからうるせーなてめえ、ちょっとは黙ってらんねーのかよコラ、などとは不機嫌マックスモードで思いつつ、忙しない様子でくるくると万事屋の中を動き回り、ちょこちょこと己の周りを片付けていったりする小動物チックな新八くんをみているうちに、何かこう、

「……………」(腹ボリボリ)

ってなって、何となく目を逸らしたり、けれども新八くんの動きに気をそそられたりして、気付いたら起きてるんだよね。のっそり起き上がります。そして忙しそうにしてる新八くんの後ろに立ち、

「あっ、銀さん。やっと起きましたか。神楽ちゃんも起きてますよ、ホラ早く!」

などと促されようものなら、新八くんがあの大きなお目目をくるっと回し、パッと己を振り仰いできましたら、
銀さんなんてさっきの文句はさっさとどこかに放り投げて、普通に新八くんにキスするからね?(あれェ!?)

何か普通にチュってしてしまうという。朝は軽いキスをする。バードキスだよバードキス。
で、「……っ!?」ってな調子で真っ赤になっている新八くんを尻目に、ふわあ、って大あくびをかましたりして、

「マジ眠ィわ。朝飯何〜?」

などと、やはり腹をボリボリかきながらようゆく居間へと向かう。もう平然としている。
てかもはや新八くんの唇を奪ってみたのは本能の領域であります。


そんなんしょっちゅうだと思うんだよね。
あとは万事屋さんですから、家賃の取り立てにたまさんが来たりもするよね。そしたらやっぱりあのローテーブルの下に隠れるんだと思うのだけど、そんな時に神楽ちゃんが居ないと大変ですよ?

たまさんが、

「銀時様、こんにちは。お登勢様に言付けられて参りました。今日こそは家賃を全額回収させていただきます」

なんて玄関先で律儀に言い放とうものなら、銀さんすぐ机の下に隠れるので。その辺のソファでチクチクと縫い物などをしていた新八くんの首根っこを引っ掴み、すぐに机の下に隠れます(銀さん)。ガタタッです、マッハです。尋常じゃない速さを発揮する、そんな時の銀さんは。

「やっべええェェェェェェ!たまが来やがった!アイツ加減知らねえから玄関吹っ飛ばすぞ!」(小声)
「アンタが悪いんでしょ!?何で僕まで巻き添えに!?てか今月の家賃どころか、たまさんの話だと過去三カ月は溜めてるみたいな言い方ですよ!」(小声)
「だって昨日パチンコ大負けしたんだもん。アレ勝ててたら余裕でババアの顔面に家賃叩きつけてたのによォ」(小声)
「最ッ低なんだけどこの男ォォォ!!」(小声)

こんな会話をしつつ、机の下に隠れてます。あくまでも小声。むしろ心の声かもしれない、銀新だから。

でも神楽ちゃんいないから、新八くんもふと我に返った時に変な風に思っちゃって。何故か銀さんに抱き抱えられてるような今の体勢は何か?みたいな、何で僕たちここまで密着してんの?みたいな、え、何で銀さんこんな近いの?みたいな。

それでようやくドキドキしてきて、銀さんを引き剥がそうと試みる新八くんだけども、時既に遅し。

「ぎ、銀さん、ここまで密着する必要ありますか?ないですよ、だって隠れてりゃ問題ない訳でしょ?」(小声)
「だってお前、今俺らは完全なる居留守のミッション遂行の為にも、宇宙と一体化する必要があんだぞ?お前は宇宙の一部であり、宇宙はお前の一部だよ。あ、ちなみにてめーは俺の一部だから。既にそこはミッション成功してるから、大丈夫だから。でもそのくらいの境地に達するには、こうやって引っ付いといた方が自然じゃね?」(しれっ)
「え?……そうですか?そ、そんなもんですかね」(←丸めこまれてるぅぅぅ!!)

それで何となく納得しつつ、変なことじゃないのか……と安心しつつ、しかし最後に挟み込まれていた語句には疑問を抱かざるを得ない新八くん。

「いや僕はアンタの一部って何ィ!?」(ガタタッ)

ってなりますけども、「ちょ、てめー声でけェよ!黙っとけ新八!」って慌てた銀さんに取り押さえられたりして、真っ赤になりながらモゴモゴ言ってる新八くんはカワイイ。
そんなんを机の下でやっている銀新カワイイ。

その後にたまさんの声も聞こえなくなり、ホッと息を吐く新八くんと銀さんですね。でもなかなか離してもらえなくて、
「も、もう大丈夫そうですよ。銀さん、放してもらっていいですから」
って新八くんは慌て始めますけど、銀さんは何となく無言で、新八くんのお目目などをジッと覗き込んだりしてんのね。真顔で。いや近えよ、っていう。銀さんの真顔結構迫力あんよ、っていう。
だから新八くん真っ赤になっちゃって仕方ない。でもそうやって新八くんがどんどんドキドキして、どんどん身体が火照ってきた辺りで、おもむろにチュってされるのでしょうね(絶妙なタイミング)。

ちゅっちゅってキスされます。しかしあくまでも軽いやつ。それで新八くんがだんだんふにゃっとしてきたら、普通に、

「ハイ、おーしまい」

って呟いて、さっさと机の下から出て行っちゃう銀さんであった。さっきの余韻もクソもなし。残された新八くんの火照りは尋常じゃないという。机の下から身体を退きながら、

「──銀さんっ!!」(涙目)

ってなっている。でも、「何?もっとされたいの?」的なことを言われ、からかわれたりすればもう口を閉じざるを得ない新八くんなのであった。ううう、って唸っている筈。赤面でな!

でも違うよ、違うんだから!(何が)
銀さんもこれ以上はやべーな、っていうのを自分でもちゃんと知ってるから引けるんだってば。そんな昼間っからね、万事屋でね。神楽ちゃんがいつ帰ってくるやも知れぬのに、臨戦体勢になれないでしょ?だいたい始まったら銀さんは絶対引けないから、新八くんが大変なことになっちまう。
だからその辺の男心は新八くんへの気遣いなんだけど、新八くんは気付いてないんだな。遊ばれたと思っている。
そうやって図らずも焦らされ、銀さんに振り回され、次第にもだもだしていく新八くんを……書きたい。とても書きたいですよね、てか書こう。

銀新の経験値は、ふたりを比べると天と地ほどの差があるのでした(萌え)





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