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ジョーカーに宜しく:その2(高杉家+銀さん)



*前記事から続いております*


原チャを走らせた銀さんが着いた場所は、高杉さん家の立派な門構えの前。そして赤子を背中におんぶしたまま、平然と玄関の引き戸をガラガラと開けますの巻。
そしたら、まだ赤子の蓮くんを抱っこした八恵ちゃんが出てくることだろう。両手で抱っこして、何だかとっても幸せそうな母子って感じの見た目で玄関先に現れてきます。そんな八恵ちゃんに、よう、と右手を上げる銀さん。


「おー八恵。ちょうどいいわ、とりあえずコレ見てみ」(己の背中をチラリと見せる)
「あ、銀さん。こんにちは。……って、あの、何ですかこの赤ちゃん。心なしか銀さんにそっくり……っていうか瓜二つなんですけど、おかしいほどに遺伝子の強さを感じさせる相貌なんですけど。銀さんってお子さんが居たんですか?ご結婚してましたっけ?」(眼鏡のブリッジを押し上げつつ)
「まあまあまあ、それはいいんだよ、それはアレだよ、家庭の事情ってやつだから放っとけよ」
「家庭の事情?ああ……奥さんに逃げられたんですね?」(訝しげな目)(八恵ちゃん)
「いや逃げられるも何もコイツの母ちゃんの事は一夜の過ちっつーか、とりあえずは何だ、玄関先でも何だろ?」
「ああ、そうっスね。つもる話もあるでしょうし、上がりますか?銀さん」
「とりあえず、まずてめーの乳を寄越せ」(真顔で)
「いやおかしいだろォォォォォ!!??(ガタタッ)何で一杯茶を飲む感覚で言ってんの?!何がどうなって僕はアンタに乳を要求されてんの?!」
「いや違うって、この俺がてめーの貧相な乳に興味がある訳ねーだろ?てめーの旦那じゃねーんだよ俺ァ、どっかのクソチビとは違うんだよ。俺が興味あんのはもっとこう、ボリュームと弾力のあるたわわな果実の如く実った、」(手で何かを揉むジェスチャー)(だから生々しいってば)
「おいィィィ!?アンタ僕に喧嘩売ってますか?僕に喧嘩売ってるんですよね?ねえ?!(赤面)」
「いやいやいや、だから待てって、そう早とちりすんなって八恵ちゃん。赤ん坊に飲ませる乳がいるんだって。了解?」
「あ、ああ、そういうことですか。赤ちゃんには母乳が必要ですもんね。赤ちゃんは固形物食べられませんしね」
「そういうことだよ。だからホラ、俺の目とか気にしなくていいから。一気にグイッといっちゃって」(引き続き真顔)
「……え?ちょっと待ってください銀さん、あの、話が繋がらないんですけど。どうしてこの子にナチュラルに僕の母乳を飲ませようとしてるんですか?一気にいくも何も、アンタの頭はどこに向かおうとしてるんですか?」
「だからいいってお前、そういう恥じらいとか捨てていけって。てめーの姉ちゃんを見てみろ、さっきも表で野生のゴリラをぶっ飛ばしてたぞ?」
「いやそれは野生のゴリラじゃなくて、あの、どこかの武装警察の局長をしてるゴリラだったんじゃないでしょうか。ゴリラっていうか、ストーカー……じゃなくて、えっと、おかしいでしょ?僕はこの子を産んだ覚えはないんですけど」
「じゃあ産んだ事にしとけよ。てめーのとこの、ほらコレだよ、蓮助?蓮助でも珍助でもいいけどよ、これと双子ってことにしとけよ」(八恵ちゃんの手元の蓮くんを指差しつつ)
「いやチンスケって何だよ?!どんな名付けだよ、将来絶対泣くよ!泣きじゃくるよ、己の名前と両親を呪うよ!おかしすぎでしょ、アンタはこの子を何だと思ってるんですか!てか双子って設定がもうおかしいだろ!」
「いや似てなくもないぜ?コイツの黒髪をちょっと銀髪にして、もっとぐりんぐりんに天然パーマをきつくして、」
「天然パーマをきつくする自体でもう別モンですよ。僕と晋助さんの子供が天パの筈ないでしょ。怒りますよ、まったく」
「オイ、天然パーマ馬鹿にするじゃねーよ?天然パーマを馬鹿にする奴は天然パーマに泣くんだよ?天パを小馬鹿にした母親のせいで、成長するうちにこのガキが天パになっていく呪いを魔女に掛けられるんだよ?」(とても真顔)
「どんな呪われたおとぎ話ィィィ!?何でですか、どんだけ天パに深い恨みを持った魔女ですか、つかアンタ自体が天パを呪ってんじゃねーか!」
「だからいいじゃねーかお前、八恵のくせに。もう面倒くせえよ、出し惜しみしてんじゃねーよ、黙って乳出せ、早く出せ」
「ギャアアアアア!!!!」


と、ここまで玄関で乳を出せだの、てめーの乳を吸わせろだのと騒いだところで(銀さん)、真剣をぶら下げた晋助が登場。こめかみの血管をマックス膨張させながらの登場です。

「……オイ。てめェは俺の嫁と息子に何してやがる」

もうね、マジ晋助怒ってんだけど、プッツンいってんだけど、でもいいですか?私が言いたいことは一つだけなんだけど、いいですか?

……い、いいところで邪魔すんなや晋助ェェェェェ!!!!(えっ?)

おま、お前、どんだけだよ!今はいいところだったの、八恵ちゃんが赤ん坊をダシにして銀さんに迫られてたとこだったの!ユカリ的にとっても見所だったの、もっとそれを見てたかったの!それを何、お前はどんだけ愛妻家?お前はどれだけ嫁と息子を愛してんのか馬鹿野郎、好きです!(いやだから、えっ?)
もー、もうもう、家庭持ってる晋助ハンパねーなあ。

そしたら、明らかにシラけた顔をした銀さんと、明らかにホッとした顔をした八恵ちゃんが晋助を振り返るとこから。

八恵ちゃん「し、晋助さん!銀さんが変なんです!いやいつも変なんですけど、今日はもう真面目におかしい!晋助さんと同じくらいおかしいかも!」(←言うようになってきてる)
銀さん「オイ、それどころじゃねーよ。これ見てみろ高杉、この赤ん坊見てみろ。俺なんて今日からいきなり父子家庭だぞ?てか今日から神楽とコイツを養っていかなきゃダメみてーなんだけど、何?俺泣いていい?」(引き続き真顔も真顔)
晋助「……とりあえず、八恵からテメェは離れろ」

ここで晋助が、ずずいっと八恵ちゃんと銀さんの間に入ります。

晋助「何だこの小せえ毛玉みてーなのは。コイツはてめえから発生したモンなのか、銀時」(汚らわしいものを見る目つき)
銀さん「毛玉じゃねーよ、俺のガキだっつーの。なあ?」(背中のガキに話しかけつつ)

銀さんからの問いかけに、「だう」と至極ふてぶてしく小さなお手手を振り上げる銀さん’sベイビー。

晋助「……ほう。さすがにてめェのガキだな。この齢で既にふてぶてしさがハンパねェ。この目を見てるだけで、否応なしに俺の中の何かが疼き始めやがる(イライラ)」
八恵ちゃん「いやそれはイラついてるだけだから、晋助さん!ただイラついてるだけなのにその言い回しが厨二言われる所以ですよ、晋助さん!」
銀さん「もーどうでもいいよ、とりあえず八恵の乳でも何でもコイツにしゃぶらせろよ。俺の周りに乳出る女なんざ居ねえしよ。ったく、あいつらも気ィきかせて乳の一つも出せってんだよ。ぞろぞろ雁首揃ってるだけで何の役にも……あ、待てよ?念のために月詠にも聞いてみっか」(←聞くな)

と、銀さんが至極どうでもい事を思案する間にも、八恵ちゃんはすかさずにお台所に駆けていき、片手に哺乳瓶を持って帰ってきます。

八恵ちゃん「ほら!こんなん飲みますよ、だっていくら銀さんの子供でも赤ちゃんですもの!」

でもさすがに銀さんのガキなので、哺乳瓶の乳首を咥えさせようとしても「ペッ!」ってなもんで、中々ミルクを吸わない。

八恵ちゃん「あ、アレ?何で飲まないんでしょうか、晋助さん。お腹空いてないのかな?」(あせあせ)
晋助「俺が知るか」
銀さん「ほらな〜、んなモンじゃダメなんだよ。さすが俺のガキだよ。この歳から違いの分かる男なんだよ。だからさっさと八恵の乳をだな、」(すげーしたり顔)
晋助「ふざけんなテメェ、今度こそ永眠してェか(ギリギリギリ)」

でもさすがに銀さんのガキでも、お腹は空いていた様子。しつっこく哺乳瓶の乳首を与えていたら、もう仕方ねえ、ってなもんで、しぶしぶと飲み始めたんですよ。

八恵ちゃん「あっ!やった!飲みましたよ!」
晋助「……どこまでも嫌そうに飲みやがるな、このガキは。ふてぶてしさと言い、生にしがみ付くしぶとさと言い、どこかの父親そっくりじゃねえか」
銀さん「ったく、てめえらは鬼か?こんな小せえガキがよ、空腹に迫られて嫌々と人工の乳を飲む。こんな哀れな事はねーよ?マジで涙を誘う光景だよ(はー)」
八恵ちゃん「いやアンタの方が鬼だよ、全く関係ない僕の母乳を狙ってくるんだもの、アンタの方が数段鬼だよ」(眼鏡透過率0パーセント)

そのうちに八恵ちゃんの抱いてる蓮くんもふえふえ言い始めて、お腹がすいてぐずり始め、ツッコミ職人から母の顔に戻った八恵ちゃんも、

八恵ちゃん「あっ。すみません、蓮くんもお腹が空いたみたいです。僕は向こう行ってますから、銀さんの赤ちゃんは頼みましたよ」
銀さん「ふざけんな!!俺のガキがこのくれェの量で満足すると思ってんのか!だからまず八恵の乳をだな、(キリッ)」
晋助「……そろそろ本当にこの世とおさらばするか?ああ?」(銀さんに向かって刀を構え)


そして、この日を境に蓮くんと銀さんのガキはまるで兄弟のようにして育っていき、
すっかりとお姉ちゃんぶった神楽ちゃんに、

「いくらパピーがアレでも、お前は特別アル!宇宙一可愛いネ!ほーら、高い高い」

とかやられて、真上にブンって放り投げられてお星様になっていたり(キラッ)、

「てんめっ、神楽ァァァァァァ!!??どこまでガキを投げてんの!何をトップバッターなりにかっ飛ばしてんの!おかしいだろ、アイツまだ帰ってこねえぞ?!成層圏までイッてんじゃねーだろうな!」

と、銀さんに神楽ちゃんがど突かれたり、
急にフラリと地球に現れた神楽ちゃんのお兄ちゃん(神威くん)に、

「え、何コレ。コレって生きてるの?息してるの?心臓動いてるの?わあ、可愛いなあ。殺しちゃいたいな」

とか、ニコニコしつつ赤ん坊を指差されたり(早くも命の危機が)、そして神威くんに抱っこされた途端にジャージャーとおしっこ漏らしてしまったり、

「へえ。凄くいい度胸してるね、この生き物。将来が楽しみだ。よし、今すぐ殺しちゃうぞ☆」

って、神威くんをマジギレさせてしまったり、その度に銀さんをハラハラさせて、神楽ちゃんをイライラさせて、

神楽ちゃん「赤ん坊は泣くのと漏らすのが仕事アル!バカ兄貴は触んなっ、それ私の弟アルぅぅぅ!!(うがー)」(←いや違う)
神威くん「ええ〜?嫌だよ、俺はこんな弟いらないよ。やっぱり殺していい?もうムカつくもん俺、お前みたいな妹がいるだけでもお兄ちゃん大変なのに(ニコッ)」
神楽ちゃん「何でもかんでも殺す殺すって、お前はそれしかないアルか!お前のキャラ付けがそんなんだからパピーは禿げたんだヨ!いつかお前も禿げるといいネ!私の弟はお前なんかに渡さないもんネ!(ふがー)」
神威くん「(カチン)……あ、もう怒ったぞ?今のはお兄ちゃん本気で怒ったぞ〜?分かんないだろ、あのハゲを超えたところに俺は行くんだから、あの呪われた遺伝子なんて振り切れるかもしれないだろ?俺の弟はお前になんか渡さないよ、今日から阿伏兎が育てるんだ(ニコッ)」(←阿伏兎さんいい迷惑)

銀さん「いやてめーらいい加減にしなさいィィィ!!夜兎の兄妹喧嘩に俺のガキ巻き込むの止めなさいィィィィィィ!!てかてめーらの弟でも何でもねーよ?!何で途中からナチュラルにてめーらの弟として話してんの?てか兄貴の方に至っては完全に人攫い発言かましてんだけど!!」

と、兄妹喧嘩勃発の原因になってマジで銀さんをハラハラさせ通しで、お兄ちゃん一歩も譲らなくて、神楽ちゃんだって新たな弟の発生には喜んでるから譲れるはずもなく、抱っこしたいだの殺したいだの(いや神威くん?)、ダメアルだの、今度こそ上手く育ててみせるアルだの、定春一号の二の舞にはしないアルだの(過去の惨劇)、

そんなこんなで、夜兎の兄妹達にも温かく見守られつつ、銀さんのガキは今日もすくすくと育っているようです(ほんとかよ)










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