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ばかうけを見てきた (メッセージ)

現在公開中の「メッセージ」のことです。
ジェレミーが出てるので注目していたけどあまりCMもうたれないし、せいぜいばかうけの件で監督のリップサービスが話題になった程度の…なんだか地味な映画よね。
劇場公開中なのでネタばれはしないようにするけど、内容を知りたくない方はお気を付け下さい。


これは世界各地12か所(多分)に、謎の物体(宇宙船?)が飛来したことで物語が始まる。
米軍の偉い人が言語学者のルイーズの元を訪れ、謎の物体の中の「彼ら」の言語を訳してほしいと依頼してくる。
ルイーズは謎の物体(「殻」と呼ばれている)近くのベースキャンプで、数学者のイアン(ジェレミーレナー)たちと「彼ら」との接触を試みるが…

という話。
正直にいうと、……退屈な映画、ではあった。監督がやりたかったこと、伝えたいこと(まさにメッセージ)はよーく分かったけど、ルイーズと「彼ら」のファーストコンタクト時の不気味さとか不安さの後はただひたすらサラサラ流れていく感じ。
雰囲気的に「地球が制止する日」のアクションないバージョンて感じ。
でも監督の「やりたかったこと」に関しては素直に「うわーやられたー」と思ったし、冒頭でルイーズの娘が亡くなり静かに静かにルイーズが悲しんでいる様子がジワジワと蝕むように哀しかった。
ルイーズと娘のエピソードが挟まれる度に、じわじわと哀しくなっていく。
とてもとても切ない映画だった。
退屈だけど、見る価値はある映画だと思う。

中盤で言語学者であるルイーズが、「使われる言語によって思考の傾向が決まる」的な事を話す。
世界各地に「殻」が現れて、各地の言語によってコミュニケーションが取られると「殻」側の反応も変わるのでは、と言うんだけど、深いなー。
それにイアン曰く「言語を学び、外国語を話せるようになると人生観が変わるらしい」んだって。
違う言語を話す相手の言葉を理解しようとすること、相手の気持ちをわかろうとすることが大切である。
未知の言葉、未知の言語を使う相手と対話をするための工程の組み立て方が、数学者のイアンも納得するほど緻密で気持ちいい。
考えてみると赤ん坊が大きくなって会話が出来るようになるのって不思議だ。

結論としては映画の結末に「どういうことなの?」「だからなんだったの?」と一緒に見ていた相方に不満をツッコまれたんだけど、この映画が伝えたいことルイーズの選択に至る気持ちを理解しようとすることが重要なのでは?と思う。

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