スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ランボーと大佐の信頼関係が尊い(書籍:そして生活はつづく)

BSで「ランボー」やってる。
アメリカンニューシネマの横暴な保安官と警官の描写にヘドがでますな。
見てると案外スタローンが小柄なんだなぁと気づく。
しかし風貌が怪しいから職質して逮捕って、夜中出歩いているオタクと紙一重やでスタローン。

以前、先入観からスタローン映画に距離をおいていたことを書いた気がするが、最近もまた自分の先入観を打ち破ることがあった。今回の「先入観で気に入らんわぁ〜」対称者は星野源さんだ。
かなり昔のことだが、歌を歌っていることは知ってるけどタイトルはひとつも知らず、見た目も意識高い系な大学生みたいでどこが人気なのかサッパリわからなかった。そして本まで書いているところが気に入らなさに拍車をかける。
オシャレな曲を作り、役者もしながら本まで出版する。意識高く完璧主義で潔癖、何事も楽しみながらこなし、仲間の信頼篤く男女問わず友人が多いハイパー陽キャ。
そんな非の打ち所がない人なのかと思い、嫌いであった。

でも逃げ恥を見ているうちに拒絶反応がなくなり、何かの番組での笑った顔が可愛らしく、尚且つ陰キャであることを聞いた。ちなみにマツコさんの番組ではない。話すこともなかなか面白く、どんな人なのか改めて知りたくなったのでエッセイを読むことにした。
タイトルは「そして生活はつづく」
冒頭から星野さんのダメダメぶりが発揮される。
夜中に帰宅すると携帯電話の請求書が届いているが、これから払いに行くのはメンドクサイ。なのでとりあえず積んである本の上に置いて寝る。
しかし翌朝、置いておいた請求書がない…。探しても見つからないから仕方なく出かけ、夜中に帰宅するとカバンの中にくしゃくしゃになった請求を見つける。まだ外でこれを見つけていればコンビニで払ったのに…とガックリ。
というのを何度も繰り返しているらしいのだが、銀行口座引落やクレジット払いは「対価」を支払う感覚が薄まるからやりたくない、というポリシーが邪魔をする。この他人からするとバカバカしい自分ルールに縛られる気持ち、よくわかるわぁ。
疲れとガッカリで「もうどうでもよくなっちゃった」とテレビをつけたら「あいのり」をやっていた。
つか、「あいのり」とか懐かしいな。これは恋をしたい男女がワゴン車に乗って海外旅行をし、告白が成功したら共に帰国、フラれても単身帰国というルールの中の恋模様を楽しむ番組だ。
源さんはこれを見ながら「あいのりのメンバーは何か月も海外を旅して、いつ携帯料金を払っているんだろう…」と悩んだ末、「銀行引落か!!!」と気づき、申し込み電話を掛けようと思ったら携帯電話が料金滞納で止められている、というダメぶり。

…好き。
そのダメっぷり、好き。
割と面倒くさがりな所も好き。意識の高い完璧人間かと思ったらなかなか面白い人だ。それに構成も文もすごく上手。
このダメぶりも好感度を上げる計算だったら、それはそれでまたスゴイなぁ。
<<prev next>>
カレンダー
<< 2021年03月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
アーカイブ