結構前から気がつくと見ている金曜か土曜の深夜にやっているカラオケバトル番組。
あの主演者もろもろに金をかけてない感と司会のさかいまさあき氏の昭和くさい進行ぶりが、休日前のたるんできた脳を更にたるませてくれて悪くない。
だいたいカラオケバトルに参加しているのは一般の歌うまさんやセミプロが多いが、時々歌手本人(といっても今を輝く方々ではなく、以前流行った人たち)が持ち歌を採点する番外編もあったりする。
最早、昔のようにカウントダウンTVのトップ10の歌(もしくはMステに出てくる歌)が世の流行で、会社の飲み会の二次会でこれを歌っとけば間違いねぇという歌がなくなった(と私は思う)昨今、「今、すごい流行っていますよ」って聞かされるちんぷんかんぷんな曲より、懐メロを聞いている方が心地よかったりする。もう世の流行りから投げっぱなしジャーマンでふっ飛ばされてんだよ。

しかし聞いていて思うのは、プロと一般の「歌のうまい人」では雲泥の差があること。
歌うまさんたちの歌はそれはそれは音程が正確で技術もあり、上手なのだが、(一部の人を除いて)どの歌を聞いても薄っぺらーい。
感想は「あっそ」であり、何の感情も揺さぶられずかなりつまらない。

プロは技術以外に感情というか、ありきたりな言い方をすると歌に魂を込めているというか、聞き手に思いをぶつけてくる感じがする。当然それらは数値化されないので加点されず、歌うまさんの方が勝利してしまう。でも聞いていて歌うまさんたちよりプロの方が圧倒的に楽しくなったり切なくなったり、気持ちよくしてくれるのだ。

プロ歌手が聞き手に感情をぶつけながら歌っているかどうかはさておき、「聞いている人間の感情を揺さぶることができる」というのはある種の才能、天性のものかもしれない。
波長が合う合わないもあるだろうけど、わたしはミス●ルは大嫌いだ。あのベチャベチャした歌い方が気持ち悪い。ゆ●の声は脳を突き破られるような不快感が耐えられない。
逆にバ●プのや米●さんの声は疲れずに聞いていられる。2人ともクセが強い気がするけど。
嫌いのベクトルに気持ちが傾くのも、感情を揺さぶる才能のものだろうが、歌うまさんにはそれすら無いのでやっぱりプロは違うねぇ。

ついでに時々カラオケバトルにいる、韓流アイドルが日本語で歌っている時のような歌い方を真似して出てくる一般人(特に男が多い)を聞いていると胸がムカムカしてくる。韓流アイドルの歌い方って、アクセントとかが独特だよね。
韓流スターをディスっているわけじゃなく、それを真似する奴の感覚が不快。 

かつて私の「週末に脳をたるませる最高のまったり番組」はBSでやっていた「野天湯へGO!」だった。
野天湯をめぐるべに子さんの癒し系おしゃべりとナレーターさんのまったりツッこみ、べに子さんのドライブ、べに子さんが野山へガンガン入っていく体力など、とにかく大好きな番組だったんだ!!また再放送してほしい。