先日、映画趣味の合う行きつけの美容師さんから「最近のキョンシー映画がかなり怖かった」と聞いた。
こちとら毎週「来来!キョンシーズ」を見て、おちょこで水を飲んで酔っ払う金おじいさんの真似をしながら大人になった身としては見ないわけにはいかない。
早速レンタル屋に探しに行ったが、それらしいものが見つからない。タイトルもよくわからないんだよなー。
てきとうに借りてみたヤツは子供だまし感がすごく、開始20分でDVDを止めた。

さて、エヴァを見てきた。
えー、感想としては「つまらんなぁ」で、こんなもの(結末)のためにこんなに待たされたのかと思うとガッカリというか、スッパリとエヴァから卒業できました。それに関しては本当にありがとうございました。
過去日記にも書いたけどひねくれた気持ちで行ったせいもあり、どのシーンを見ても「うおおぉぉぉ!」「すげえ」「カッコイイ」という風に気持ちが盛り上がらず、全部がスベッてる。なのでネタバレを醸し出す内容で文句を書くので、知りたくない方はここから読まない方がいいです。














何よりまず予告で庵野監督シン・ウルトラマンとシン・仮面ライダー製作中!みたいなのが流れるんだけど、そんなことに取り組む前にさっさと完結させろボケがぁ!とこちらの神経を逆なでして始まる。やる気十分じゃないか。(イライラ)
冒頭はヨウツベで見られるのでネタバレにならないから堂々と書くけど、ヴィレがパリを奪還する作戦を実行するんだが、Qもそうだったがメガネ女(マリ)の鼻歌がうざい。かなりうざい。
それに破だったかで「自分の目的のために大人を利用することに気後れする…」的なことを言ったり、何かと知った風な口をきいて余裕かつ戦闘も手抜き感があったのに、結局この女は何だったのかよくわからん目的もわからん。
アスカが言っていたヱヴァの呪縛とかも意味わからん。
いろいろすっ飛ばして(愚痴を書くのも面倒くさい)最終決戦の時、アスカが眼帯を外して××するんだけど、そこまでいつものワケワカランカタカナ言語で登場人物たちがペラペラ喋っていることは理解できないけど、碇ゲンドウの目的は考えなくてもコレだろって解ることをアスカがする。バカなのかな。Q(前作)と全く同じ展開なんだけど、バカなのかな。あれだけガキシンジとかなんとか言っていたくせにバカなのかな。

そして今回、登場人物たちが本当にペラペラと心情をよくしゃべるしゃべる。
それをQでやっていれば、ニア・サードインパクトなんかおきてねーし、カヲル君も死なねーし。エンディングに向けて随分と都合がよろしいこと。

初めてQを見た後の「ブンダーってなんやねん…」という心情から宇多田さんの「桜流し」がかかると、一気に「ツライ…」というか「シンジくんがかわいそうすぎる…」というグッと切ない気持ちにさせられ、桜流しに泣かされて帰ってきたが、今回ばっかりは宇多田さんの歌も虚無感をあおるのみで全く感動や物語完結のさみしさもなく、宇多田さんすらスベッて感じた。
それにシンジ君対ゲンドウも無駄に長いよ。どうでもいいから早く終われよ。アニメ時におなじみの同じシーン(背景)の使いまわしとかもスベッてる。もう全然スタイリッシュに感じないわッ!

ということで、終わり方(ストーリー云々ではなく制作側)が悪いと、あんなにおもしろいと思っていたものが最終的にクソに感じるということがこの20年で検証された。
ひとつだけ、これはいい事でネタバレはしない方がいいと思うので詳しくは書かないけど、シンジ君達が生き残った人間たちの村に行くシーンだけは単純に感動して泣けた。
私にとってそこから先の最終決戦などのストーリーは最早蛇足で、退屈でしょうがなく、「トイレに行きたいから早く終われや」と念じながら見ていた。つーか結局、旧劇と同じ話しじゃねーかこの映画。つまらんなぁ。

これを書き終わったときに思い出したけど、冒頭パリでのメガネ女のうざい鼻歌といい、劇中でかかる古いロボットアニメか特撮かなんかの曲が、真剣に見ている人間をバカにしている感じがしてしまうというか、こんなもんに熱中してんじゃねーよというか、没入しようとするこちらを揶揄しているかのような感じがするんだ。
シン・ゴジラのヤシオリ作戦の時にも昔の特撮の曲がかかったけど、あの時も同じ気持ちにさせられた。
「子供向けのものを見て夢中になってるお前ダセェ」というメッセージを勝手に受け取った。
これを意図して制作側がやっているならグゥの音もでないけど、超COOL!と思っているのだとしたらもう…。