前回の内容が、時間が無くなって途中で終了だったので続き書く。
えーっと、冷たい熱帯魚。ストーリーは

これは小さな熱帯魚店を開いている男、社本が主人公(吹越満)。再婚した若い妻タエコ(胸の谷間出しがち)と母を亡くしてすぐ再婚した父に反抗し、後妻のタエコにも辛く当たる娘のミツコ。家庭内は冷え切っている。
ミツコがスーパーで万引きをし、社本夫婦が謝罪していると、それを愛想よく助けてくれたのが大型の熱帯魚店を経営している村田(でんでん)だった。
これをきっかけに村田は社本に近づき、家族を人質に社本に黒い企ての協力をさせる…というもの。

この映画、そこかしこに絶妙に不愉快要素が散りばめられている(嫌だな)。
まず登場する女たちの服装がことごとく下品。また村田の熱帯魚ショップでは訳アリの女の子たちを住み込みで働かせているのだが、その女の子たちの接客制服がなんだかだらしないタンクトップとショートパンツで、やっすいAVのよう。強姦や不倫が展開され、性的な不愉快要素満載。後半では村田が社本に無理やり、「村田の妻とヤレ!今すぐここで!」という展開になるのだが、この村田の妻のアイコがまたハイパープッツン女であり、死体処理をしながら談笑しちゃう恐ろしい女。
この手のサイコパス映画によくあるけど、人を殺した後性欲爆発系サイコパス多くない?理解できないししたくもないが、リミッターが外れちゃってる人ってやっぱいろいろ外れちゃってるのかしらねぇ。

そんで、この映画での殺人の首謀者がでんでんさん演じる村田なのだが、人が良く押しが強い感じのおっちゃんが裏の狂人の姿に変わるところがどえらい怖ろしい。このテのやたら声が大きくて押しが強いお節介ジジイ、田舎に多いんだよこれが!!後半の「しゃ…っ、社本くん、ちょっと痛い」セリフにちょっと笑った。
村田は死体なき殺人は立証されない完全犯罪と言い張り、遺体を始末するようすを「透明にする」と言う。
人を人とは思っていないくせに、家族を人質に取って社本を利用するという、理屈を理解してないけど本能で全てカバーするところが怖ろしい。
遺体を解体し、肉を細かく刻みながら社本に「お前はあっちでちょっと休んでろよワハハ」なんて笑う様子は、畑仕事を手伝いに来た若者をねぎらうイイおっちゃんみたいなんだけど、手の中と足元にはグログロの死体が転がっている。このギャップがまた気持ちわりぃー!!

また時間が無くなったから以上で終わる。
とにかく気持ちの悪い映画であった。2回目は見なくていいけど、でんでんさんの狂気演技は最高で、見られてよかった。