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ポッキーゲーム

マジックside(フォロワーさん案)

コツっと軽い音がして、目の前を石ころが転がっていく。
そのまま堤防の坂を下り川の中へと消えていってしまった。

「あ・・・新記録だったのに・・・」

残念そうにちょっと頬を膨らましたソルトさん。そういや最近よく石けりしてたっけな〜って思い出す。

「マジック・・・?」

「はい」

「コンビニ寄って・・・お菓子買いたい」

ソルトさんがお菓子か・・・。家が同じ方面だから時々下校時に一緒に帰ったりしている、でもソルトさんがお菓子買いにコンビニに入ったのは初めての事だった。

ーーーーー

「何買ったんです??」

キャップをひねって冷たいお茶を乾いたのどに与える。

「ポッキー・・・食べる?」

2本取り出し目前まで、ぐっと近付けられた

「あ、ありがとうござ・・・ん?」

2本の内1本はソルトさんの口の中へと消えていってしまった

「え?ちょっ!!ソルトさん!?!」

チョコの部分を先端に、咥えニヤッと笑ったソルトさん。やっぱりこの人何考えてるのか予測不能だ。

ぐいっぐいっと咥えたポッキーを揺らし顔を近付けてくる、要するに・・・

「ぽ、ポッキーゲームですか??」

今度はこくっと深く頷いた、ソルトさんそんなキャラだっけ??

「む、無理ですよ!!そんなポッキーゲームとかした事ないですし、ましてや私と!!」

片方の口角だけをあげ無言のまま顔を更にぐっと近づける
ポッキーの先っちょが軽く唇にふれた

「ソルトさん・・・?」

そっと唇をあけようとした瞬間

あっという間にポッキーがソルトさんの口の中へと消えた

ぽけっとしている私に追い討ちをらかけるかのようにソルトさんが一言言い放った

「何期待してんだ・・・ポッキーゲームなんかしたらおたべに、殺されるだろ・・・マジックが。」

な、なんでマジックが、の所だけにやついたんですか??

これだけは否めないことがある・・・
顔近付けられた時ドキドキしたな って・・・。

またカラカラに干上がってしまった喉に、冷たい潤いを流し込んだ

マジックヨガ

マジック視点(フォロワーさん案)

ソルトさんもおたべと並んで帰って・・・バカモノも帰っちまった・・・。

こんな言い方嫌がってるように思えるのかもしれないが、正直嫌なんか一欠片も思わない。
いやどちらかと言うと・・・嬉しい。

私の視線の先に映るのは、綺麗な顔立ちをした片想いの相手。お互い喋ったりなんかしないからヨガの静かな息づかいだけが静か気な部室になる

「なぁ・・・ヨガ」
「・・・」

真剣になってるといつもこうだ、私の呼び掛けに応じなくなる。

「ヨガってば」

「なんだ・・・」

固く目を閉じたまま首だけを微かに動かしたヨガ。

「最近さ・・・新しいマジック覚えたんだ」

そう言えばキラキラ輝いた目が姿を見せる、何気にヨガはマジックに興味がある

「このハンカチあるじゃん、ここから・・・」

そうとだけいってその赤いハンカチを左手に押し込み二、三回軽くふったあと広げる

「おぉ・・・」

真っ赤な薔薇がどこからともなく現れた。

「これ・・・ヨガにやるよ」

「今薔薇季節外れだろ・・・偽物か?」

不器用な私の必死なアプローチにも気付かず違う事に興味が移ってしまったみたいで。

「本物だよ・・・取り寄せた」

今日この日の為だけに県外から取り寄せた季節外れの赤い薔薇

「今日この日の為だけに?」

堅苦しく組んでいた足を拡げ足を伸ばしてくつろぎ始めたヨガ、完全にマジックに興味が行ったんだと思う。

「あぁ・・・ヨガにあげたかったから」

「そっか・・・ありがとう!!」

にっこり天使のような微笑みを浮かべて両手を差し出してきた、その小さな白い手に赤い薔薇が添えられる

「なぁ・・・ヨガ・・私さ・・ヨガの事が」

またキラキラして目で見つめてくる。
無理だよ・・・やっぱり・・・、私はそんな器用な事出来ない

「ごめん・・・なんでもない・・・」

それ以上この場に居るのが耐えられなくて・・・、踵を返し1歩前に進んだ
2歩進む事もなくヨガに肩を捕まれ向き直させられる

「マジック・・・頑張れ、最後まで聞きたい」

ぐっと顔が近くなる

心拍数が徐々に高くなっていってこれでもかと言うぐらい体は熱くなってくる

ヨガにきこえるんじゃないかと思う位心臓はバクバクなってる。

「私・・・は・・・ヨガの事が・・・好きだ」

長く伸びた二つの影が・・・黄金色の世界で重なった。
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