*前記事からうっかりと続いている*
土新における新八くんのコイスルオトメ化現象がハンパないことは、もう皆様周知の事実だと思います(いや勝手にな?)。ええ、もちろん新八くんは最初からカワイイ。そんなんは知ってる、何なら十年ほど前からそこにある事実。ジャンプ誌上で公認の事実。
でもそこに土方さんを添えてみると……あら不思議!?あっという間に警戒心ゼロな剥き出しのハートをさし出しちゃった、可愛さの塊な新八くんになってしまうのです!(てかどんなノリを?)
しかしだな、しかし。そんなカワイイ新八くんを土方さんの横に置いておくと、ユカリの脳内で銀さんがふっつーにブチギレてくるから困ったもんなんですけど(自重を知らない殿方)。
いやね、ふっつーに、
「え?は?……ちょ、おいおいおい、待てよコラ。何アレ、どうなっちゃってんのアレ。なんだよあの新八。てかアレ新八かよ?マジに言ってんの?だって知らねえよ、俺は見たこともねーよ?あんなツッコミとしての機能すらしねえ、眼鏡掛けただけがアイデンティティーの新八なんざ知らねーよ?」
って、目を血走らせながらしゃしゃってくる銀さんが居るから困るな。まったくもって高新ちゃんにも土新ちゃんにも、銀さんは普通に絡んで来やがる。本当に。
てかごめんね、とことんまで銀さんを絡ませたいのだ(私が)
そしてですね、土新の新八くんをとっくりと眺め回した銀さん、
「いや、ちょっといい?銀さんマジで言いたいんだけど、いい?……ありえねえだろうが、何コレ。何だよこの新八。何でこんな無駄に目がキラッキラしてんだよ、ウルウルさせてんだよ、どんだけ星飛ばしてんだよ?!ああん?!テメーは別マから来たヒロインか?!フワッフワの少女マンガ気取りやがって、同じ集英社だからって別マ舐めてんじゃねーぞ。そんな軟弱な意思で、少年達の熱い志の漲るジャンプに再びカムバックして来れると思うなよ?!……つまりだな新八、今すぐ俺に寝返れ。今すぐ銀さん派につかなきゃ、ジャンプで好評連載中な銀魂におけるテメーの居場所はねえ。分かってんな、新八」
って、ものっすごい長ゼリフで土新の新八くんに肩ポンまでします。最後はさらっと脅しておきます(この男はどんだけイチャモンつけんの?)
だって銀新を背負っちゃってる銀さんなので、こういう時はマジな絡み屋やで?ほんとに。新八くんが自分のものじゃないと、ほんとに嫌なのである。銀さんの認識として、全新八は俺のもの、というベースが常にある。
でもですね、なぁんかですね、キラッキラでふわっふわな別マモードの新八くんをチラッチラ見ていたらですね、
「ん?……いや待てよ、何かこの新八やたら可愛くねーか?」
ってね、若干己の考えを改めてみる銀さんなのである(即座に)。
自分ちにおける、つまりは銀新モードにおける新八くんを手ェ引っ張って連れてきて、
「ちょっ、何ですか銀さん!僕はお夕飯作りで忙しいんですけど!?アンタが仕事してこないから、今日もお肉買えませんでしたよ!」
って、普通にキレてる割烹着姿の新八くん(右手にはお玉を装備)を連れてきてですね、
「いやいいから、今は説教聞きてェ訳じゃねーから。うちの夕飯に肉ねえのはいつもの光景だから。まあ、とりあえず何でもいいからよ、ここ立ってみ?」
って、土新の新八くんの横に自分ちの新八くんをおもむろに並べてみる。そして「アレ?」ってなる銀さん。キラッキラな新八くんと自分ちのを比べて、えっ、ってなる銀さん。わりと愕然とする銀さんなのである。
ぱちぱちと何度か瞬きを繰り返し、ゆるふわなカワイイ新八くんと、食事の支度中に連れ出されたお怒りで眼鏡の透過率ゼロパーセントなウチの新八くん(仕方ない)を見比べ、
「……。……や……やっべええェェェェェェ!!マジかわいいぞこの新八!あのV字ハゲにコマされてる方、マジかわいいんだけど?!」
と、愕然とします。目ん玉ひん剥いております、ガラガラ〜って背後にSEが入る。雷落ちる背景と共に(だから、その、銀さん)
そしてね、我に帰ったら普通にくどく。
「……まあいい。とりあえず何だ、そっちのV字ハゲにコマされてる方の新八。いや新八クン。お近付きのしるしにだな、とりあえず俺と一発、」
とか、無駄にキリッとしたイケメン顔でくどく事は請け合いです(ごめんね、うちの銀さんだから、ほら)
そしたら銀新ちゃんの新八くんマジ怒る。マジ怒って、ふっつーに鉄製のお玉を銀さんの後頭部に全力で叩き込んでおります。
「アンタは何を目の前に僕がいる状況で、よりによってその僕の分身を口説いてんのォォォォォ!?いい加減にしろよ!どんな浮気!?」
と、普通に怒っております。しかし銀さんはめげない。後頭部をさすりつつ、
「いや待て新八、俺はテメーがいらねえって訳じゃねーよ?最初からテメーしか目に入ってねえよ、当たり前だろうが」
とか、やや目と眉の位置が近いモードで割烹着新八くんに語りかけんの。それには新八くんもたちまち態度を軟化させ、
「へっ?!……あ、あの。その、銀さん……?」(ポッ)
ってなりますけども、す〜ぐカワイイモードに突入しますけども、まあそれはそれである。
「こんなん浮気じゃねーだろ、だってどっちも本人だろ?つまり俺としては一粒で二度美味しいだけだろ?いいか新八、何ならテメーがあっちの自分をくどいて来い。そしたらテメーは下半身、あっちは上半身担当でだな、三人で、」
とか言いかけ、再び新八くんに殴り飛ばされている銀さんであった(ほんとにごめんなさいね)。右ストレートが綺麗にきまります、だって新八くんは強い。銀さん相手だと物凄いつおい。
そしてお玉を持って仁王立ちになり、
「いい加減にしろよォォォォォ!!??どこの世界に自分で自分を3Pに誘うバカがいますか?!何が悲しくてアンタのくだらないナンパの片棒を担がなきゃダメなの?!ってかアンタの棒はなんなの、どこまで節操がないの?!ほんっとマジで一度死んでください!」
と下ネタを交えつつもマジに怒り心頭になる、銀新ちゃんの新八くんなのである。ほんとにね、ええ。新八くんごめんな。
でも銀新ちゃんの新八くんがきっと全ての新八くんのベースではあるので、別マな新八くんも高新ちゃんの新八くんも、むしろ八恵ちゃんだって、新八くんベースは銀新の彼にきっとあると思うので、銀さんもそこんとこをわかって欲しいものだな。分かってんのか、自分がいつもコマしてる新八くんが全ての源であることを(たぶん頭にもない)
しかしまあ、アレなんですよ。何回か殴られて、
「おっかしいなオイ、何でうちの新八ってこうな訳?何でこうなってんの、何で俺相手だとこんなんなの?当たり強くね?」
って、着流しの袖で鼻血を拭き拭き銀さんが呟いていたらですね、ちょっとバツが悪そうな新八くんがたじろいで、
「ぎっ、銀さんだからでしょ?!……アンタには僕、いつでも素になっちゃうって言うか……」
モジモジとして、おずおずと言い出すのである。銀さんにしかここまで心を晒さないっつーの、みたいな。ツンデレ気味に言うの。もちろん頬をうっすりと染めて。そしたら銀さんも、
「(……まあ、これはこれでカワイイか)」
って納得して、鼻血拭きつつもですね、ちょっとしたり顔をしている訳です。結局俺だけの新八じゃね?と、何か納得する訳であります。
「(でも別マ新八は美味しいけどな、うん)」
とか、まだ心の片隅では諦めきれてないけどな?(銀さん)でもウチの子がいちばんカワイイんです〜、とは常に思っておりますが。ええ。銀さんだもの。
何なら銀さんは高新ちゃんの新八くんにも絡めると思いますので、次はその辺を見ていきます(だんだん楽しくなってきたで)