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あんぱんと私のヒミツな関係


*前記事から続く*


てかね、ふっと思い立ってですね、今気に入っているシュシュやらバンズやらをくだんのあんぱんシュシュと並べて写メってみたんですよ。今更でもないが、真ん中にあんぱんな?

……え?アレ?

ねえ、ちょっと待って?何この暗黒地帯は。真ん中の暗黒物質は何?なんだよ、このとんでもない違和感。この真っ黒な空間は何?
言わんばキャピキャピルンルンと騒ぐ女子高生の中にひとり、ぽつねんと剛田猛男くんを配置したような違和感は何なの?(猛男くんラブ)
つか違和感しかねえな、この写真。

てかお前な、あんぱんな?とことんまでうちのシュシュ達と馴染まないつもりですか?とことんまで、うちのシュシュ達と一線を画すつもりですか?この中には古株もあるよ、何なら五年くらい前の一品もあるよ?
とことんまで硬派を気取り、一匹狼ぶってユカリの手から遠ざかるつもりか?

え、それならいいよ?テメーを今日からいちばんのお気に入りにしていくから、それだけだから。

ユカリから逃げられると思うな(いやお前はどこの攻め?)

シークレットなアイツ(あんぱん)

土日は華春さんと遊んできました!銀魂イベント中なお台場の大江戸温泉で遊ぶことがメインだったけども、昼間行った小石川後楽園もめっちゃ楽しかったし美麗でした。
んで、その話はおいおい語っていくとして、まずはコレを見て欲しい。この、私が引き当てたシュシュを見ていただきたい(碇指令のポーズで)(CV立木さん)

大江戸温泉の限定グッズで銀魂のシュシュがあってですね、さすがに温泉グッズだと、そりゃ女子の一人や二人も集まれば長い髪を括るものもいるわと、「てか最近はキャラグッズでシュシュ出すの多いよね〜とうらぶとか?」みたいな会話を華春さんと楽しみつつ、ランダムでシュシュが入ってる小袋を購入した訳ですよ。
最初に言っておきたいのは、コレね、ふっつーに新八くんのシュシュとかめっちゃカワイイからね?分かる?(分かるよ)新八くんのその姿形を示すかの如く、ふっつーにカワイイから(だから分かるって)。緑の格子柄でさ、眼鏡のプリントとかあって。もちろん神楽ちゃん(うさぎ柄)とか、銀さん(水色の流水紋)とかもふっつーにかわいかった。柄が気になる方は要チェック(続きはwebで)

最初に華春さんが開けたシュシュが銀さんので、「わ〜カワイイ!」とかね、やけに普通に盛り上がってたんですね。だからユカリも当然の如く、画像が提示されているだろうシュシュのうちのどれかが来るのだろうと思っていた。『誰だろう、土方さんかな、新八くんかな、神楽ちゃん?』と、ワクワクとしながら袋を手に取った。『でもまさかの将ちゃんので、将軍かよォ?!っていうオチも美味しいし?将ちゃんのは黒地に花柄だったから、可愛くていいよな〜』とかね、実に女性らしいワクワクとした気持ちで袋を開けた訳ですよ。

つまりですね、この時のユカリは完全に忘れていた訳だ。このシュシュは全6種だけど、そこにプラス、シークレットが含まれていることに。
当然ながら、くじ運のないユカリのこと。こんな場でシークレットが来た試しなんて早々ないからね?いやマジで。こういうランダムグッズで最初っからシークレットが来るとか、本気でない。だからね、シークレットが欲しいなら最初から通販とかで全部買ってる。もしくはくじ運のいい土新ちゃん友達にもらう。うちにある晋助の一番くじフィギュアは、全部そうよ?(土方さんと交換されたものもあります)(攻め違いによる等価交換)
だからね、そんなにもくじ運のないユカリですからね、すっかりとコイツの存在を忘れていたの。すっかりはなからないものとして頭から消えていたのが、まずはユカリの敗因といえよう(何に負けたのか)

シュシュ袋を軽快に開けた瞬間のユカリの反応はね、

「……。……え?」

でしたよね、ええ。リアルに目が点ですよ、リアルに目玉ポーンですよ。どっか行ったよね、ポーン飛び出して家出して、完全にユカリの二つの目はその辺の通路にコロコロと転がって行ってですね、そこら辺を歩いてる若いカップルあたりにでもグチャリと踏み潰されたことは請け合いだ(束の間の家出だったな)。そんな衝撃的な視覚事実。

あ……あんぱんかよォォォォォォ??!!(目を剥いて)

てか『シークレット』とまで仰々しく銘打っておいて、いたずらに煽っておいて、てか居並ぶ他のキャラのシュシュ達が普通に可愛い柄をしているにも関わらず、普通にそっちで良かったにも関わらず、よりによってここでテメーが出てくるのかよォォォォォォ??!!ほんっと、どこまで性能のいい監察なんだよ、テメーはよ!?

ち、ちきしょおォォォォォォォォ……マジか、マジでか。嬉しすぎてな、嬉しすぎてだなオイ、涙出てきやがったわ。ダバダバ出てきやがった、さながらナイアガラの滝の如くユカリの涙腺は決壊だ!!
いーよもう、ユカリの人生なんて最初っからネタありきみてーなモンだからよォォォォ!!!


……みたいな、そんな心境がユカリの中で一瞬にてハジけましたけども、何か?(何でもねえよ)マジで頭パーンだわ、つか『え?』だわ。二度見したわ、そして無言で華春さんを見つめたわ。あわよくば華春さんの銀さんシュシュと交換してくれねェかと、一条の光をユカリに差し込んでくれやしねえかと、いや華春さんならユカリを見捨てやしないだろうと、華春さんをガン見したわ(いや友達をいたずらに困らせるだけの行為だよ?)
ほんっとですね、何だろうこの気持ち。この、ふわふわとした甘やかな心地から一転、果てない穴に落ちていくようなこの気持ちは。もちろん、その穴の底はあんぱんで満たされている。みっしりと満たされている。

いや、ここまで語っといてアレなんだが、誤解されちゃ悪いから言っとくけどね、ユカリは普通に山崎を好いてるよ。当たり前なんですよ、だってユカリの中での山崎はかなり結婚したいオトコだよ?(え?)
当たり前なんですよ、だってユカリは山崎の弁当を作りたい。屯所の食堂は味気ないからっていつもラーメンばっかり食ってる山崎に、心のこもった手料理を作ってあげたい。あわよくば山崎の張り込み先(万事屋の真ん前の長屋)にまで弁当を持って行って、毎日出勤してくる新八くんに、

「あ、新八くんオハヨー」(にこーっ)

って、全力の笑顔で言いたい。そして姿をちょいちょい見せる銀さんの格好良さに全力でうちひしがれていたい、着流しの上からでもよく分かる銀さんの胸板を熱く見つめていたい、てか銀さんの首から上は中々直視できないから必然的に身体を熱く見つめることになるんだけど、いいですよね?皆もそんなモンですよね?違う?あ、神楽ちゃんにはたくさんのお菓子をそっとあげたい。むしろ神楽ちゃんにこそ飯を作ってあげよう、てか神楽ちゃんと新八くんにもお弁当を作ろう、よしそうしよう(どんどん山崎から離れてきてるけどォ?!どんどんどん張り込み先から離れた活動になって行ってるけど?!)

要はですね、そんくらい私は山崎を好いてるんですよ?(いや説得力ねえわァァァァァ!!どこにもねえわ!!)(全部CV山崎でお願いします)

だからね……ほら、皆がそんな疑うくらいならですね、何なら私は山崎のガキを産むんで。脳内で産むんで、完全にヤバい女になるんで、今以上になるんで。つまりね、私はそんくらい山崎を近しい存在に感じているのですよ?ええ。
あ、土方さんにも会えるよね?山崎の張り込みの先に居たら、土方さんにも会えるよね?(キュン)や、やだ〜!?やだやだ、どうしよう、あんな正統派イケメンの近くになんて恐れ多くて寄れないんですけど!!土方さんなんてカッコよすぎて無理よ?!
みっ、見た瞬間にカッコよすぎて死亡なんですけど〜!?(キュンじゃねーよこのメス豚)

つまりですね、それくらい私は山崎をいじっていくほどに好いてるんだよ?(分かったよ、テメーの心づもりはよく分かったよ)


しっかしさあ、冗談はさておき、このシュシュ見てみ?黒地に赤文字であんぱんだよ?しかも細けえことに、「あんぱン」とか「アんぱん」とか「アンパン」とか、ちょいちょい片仮名も混ぜてんの。血飛沫っぽい、墨の落ちた痕も混ぜてんの。そんなシュシュってあるか?いやあんぱんプリントはかわいいけど。すごく可愛いけどな、山崎。

私ね、元々シュシュは大好きなの。てかシュシュバンズとかバナナクリップとか、全体的に髪をまとめるアクセサリーが好き。好きだからこそ、子供産んで(あ、リアルな方な)髪をボブにしてたけど最近は伸ばしてるくらいだもん。髪をまとめるアクセサリーをつけたいがために、髪を伸ばしてんの。それくらいシュシュやらは好きだよ。愛好家なのです。家にどれくらいあんのか分からんよ。

だからですね、これはね、このシュシュはですね、シュシュ自体の概念を覆す一品だよ?皆さあ、シュシュを頭に思い浮かべてみ?何と無くふわぁっとして、可愛いものを思い浮かべるだろ?ドットやらチェックやら花柄やらの模様を思い浮かべるだろ?色はピンクとか白とか、水色とか、黄色とか。

ところがどっこい、このシュシュをご覧な。黒地に赤で、遠目には何かの呪詛のようにも見えることは請け合いだ。つまりは私のいつも着ているような服にはまったく合わないことも請け合いだ。私の髪色(明るい感じの茶)にも合わないことは請け合いなのだ。つまりは今後はこのシュシュは家の中用になっていく訳だ?え?そうなの、アイツの存在はもうひた隠しにされる運命なの?最初から存在していなかったのように、そうやって見て見ぬ振りされてしまう運命だったの?そ、そうなの?そんな悲しみを背負わされていたの?悲しみの螺旋から、苦しみの輪廻からあいつを救い出すことはできないの?

ちきしょう……涙で前が見えねえ。こんなアイツに誰がした(いやテメーだよ?)

いやしかし、今後華春さんとどこかにお泊りに行くときは必ず持っていくシュシュにはなるだろう。私は必ず持っていく、あんぱんシュシュを持っていく。忘れない。温泉やらで髪をまとめるのには不可欠な一品になるだろう、てかまとめたい。やたら毛量の多い私の髪を全力でまとめたい、山崎のシュシュで。

こんな跳ねっ返りなユカリをビシィッとまとめてくれるのは、山崎しかいないよね?山崎でしかないよね?このシュシュは、私を呼んでたってことだよね?魂レベルで惹かれあっちゃった二人だもんね?結婚だよね?
もう誰にも邪魔させない、二人だけのハーモニーをこれから奏でるんだよね?(なんだかんだで愛してた)

ありがとう、あんぱん。
ありがとう、山崎。

こんなクズでゲスな私の元にきてくれて、ありがとう。こんなにもメス豚でイケメンには目のない、かわい子ちゃん(受け)にもまったく節操がない、つかとことんまでかわい子ちゃんを色々こねくり回したくなる、こんな基礎分子レベルで腐っちゃってる私の元にも天使のように舞い降りて来てくれて、本当にありがとう。こんな私に、愛とは何かを教えてくれて、ありがとう。
今以上に大切にするからね。きっと山崎の存在は、私を浄化させるんだね。イノセントあんぱんだよね。

あんぱんForever
あんぱんMy LOVE





……でもさ、でも、新八くんの緑シュシュはさ……とっても、とっても……可愛かったんやで?(涙目)(まだチラッと後悔してんじゃねーよ!!)

ありがとう(銀新)

銀さんの幼少時っていいよな。銀さんの小さな頃ってあんな感じでしたけど、いや松陽先生の塾に入門する前じゃなく、先生と出会う前の話が前提としまして、その頃って死体の上で真剣抱えて握り飯食ってるようなガキでしたけども、当然の如く出自すら不明な感じですけども、そんなちっこい銀さんと新八くん(16)を、うっかりボーイミーツボーイさせてみますと色々面白いよね。

うっかり時を駆けてみればいいよ、新八くんは。時をかける少年になってみるといい。たまぁに、こう、ネタとしてタイムスリップしちゃえばいいと思うよ(新八くんにとってはたまった話じゃないな)

新八くんから見た銀さん(小)って、すぐ分かるだろうね。人間としての心根はきっとずぅっと変わらないと思うから(三つ子の魂百まで)、松陽先生と出会う以前のちっさい時から、銀さんってあんな感じなのだろうね。すなわちふてぶてしく、何もかもに対してやる気があまりなく、怠惰で、結構世の中を冷めた目で見ていて、すきあらば自分がどう楽するかを考えている、だからこそ生命力は誰よりも逞しい、だからこそ必要に応じて強く逞しく生きてきた、そんな感じの銀さんなんだろうね(いや、すげえ褒めてるよ?)

でもね、どこぞで誰か困ってる人があったらこっそり助けてしまうような、自分こそがいっつも腹を空かせている張本人なのに、そんな自分の身も顧みずフラフラの野良犬にひっそりと握り飯を与えてしまうような、自然と居着いた古寺か何かで毎日会う婆さん(きっとその古寺に旦那か息子が眠っているのだろうな)に、クソババアとか悪態を吐きつつも、誰がババアじゃガキがァ!だのと逆に悪態を吐かれつつも、そのババアが死に体になっていると誰よりハラハラしてしまうような、自分だって孤児なのに、身寄りなく息を引き取ろうとしている婆さんの枕元に駆け付けずには居られないような、そんなひねたガキだったのでしょうね。なんとなく。
銀さんだもの。

だからね、新八くんはすぐ分かるよ。銀髪だの赤眼だのはさておき、そういった外見の特徴だけでなく、どんなにちっさくともその心を感じるからね。「あっ、銀さんだ!」……って、どこの世界に居ようとも、どんな姿で居ようとも、すぐに分かって下さると思うのです。新八くんだもの。

銀さんのとっておきの、新八くんだもの。


でもさ、でも、銀さんは松陽先生と出会う前なので、そもそも“命”の概念をあまり理解してないかとは思うのですよ。だから自分や、この間道端で出会ったよくわかんねーメガネ(新八くんでしかない)に危機が及ぶとなると、ふっつーに殺しに行くと思うよね。ためらいなくいく。タマ取る気でいくよね、だってそういう世界に生きてるもん。

当たり前ですよ、あの年頃の少年が何の後ろ盾もなく、しかも混乱極まる動乱の世をどうやってしぶとく生きぬいていけようか。強くなるしかねえ。誰よりも。
だから物心つくまえに、自分を守るために誰かを殺めた事はあるだろうね。銀さんの剣って、松陽先生に出会って教えられて、さらに強くなり、しっかりとした型はそこでできたとは思うけども、基本は斬り覚えだよね。斬って覚えてきたの。身体に叩き込んできた。それが生きることに直結してたから。
だから、ほら、九ちゃんのおじいちゃんにも「その剣……我流か」とか言われてたじゃん。型は知ってるし必要に応じて利用するだろうけど、その型を習う以前に既に剣を振るってたからね。そりゃあ我流な面が強くもなろうて。

だから、『よくわかんねーけど何かやたら親しげに俺に話し掛けてきたメガネ(新八くんでしかない)』が、その辺フラついてたチンピラかゴロツキかによって危険な目にあおうものなら、小さな銀さんは即座に殺りにいくんだ。普通に。実際殺さずとも、躊躇わず剣を抜いてかかって行くのである。

んで、その場は収めるじゃん?相手がビビって退散したので、殺さずに収められたとする。でも銀さん的には人を殺害せずに済んでも、あーあ、って思ってんのね。
それとはまったく別の理由で、あーあ、って思いつつ、刀をパチンとし鞘にまってんの。

「(コイツ、もう俺の前から消えるな)」

とか、ふっつーにビビってる新八くんを見て思ってんの。だって銀さんったらこんな小さい柄して、大人の男を殺りに行ってんだもん。これが普通の人間にビビられねえはずがない。
それが理由で銀さんはきっと、友達をたくさん無くしたと思うよ。友達どころか友達になりかけてた年が近い子も、皆退散しちゃったと思う。怖がられて。疎ましがられて。

だって命の概念が違うんだもん。根本的に違う。子供達ってその辺の『何か知らねえけど、コイツやべーわ』ってのを直感的に見抜く能力に長けてるもんね。すぐ気付かれちゃうよ、銀さんが人を斬り慣れていることなんて。人を殺すことをためらわない日常にも。


だからね、銀さんは少し諦めつつも、

「(でもまあ、コイツが死なねーから良かった)」

とか諦観を抱きながらも、新八くんに向ける顔だけは飄々としている訳です。もちろん新八くんは、びっくりしちゃっております。自分が生まれるずっと前から、こんなにも小さい頃から、銀さんは剣を振るってたんだな、と思って。

でもさ、そのまま銀さんが、

「じゃあな」

って、くるっと踵を返して立ち去ろうとしたらね(新八くんが逃げるだろうとさっさと予測しているので、あまり躊躇わず立ち去る構え)、新八くんは後ろからぎゅうっと銀さん(小)を抱きしめに行くといいと思う。
銀さんの小さな背を、後ろから抱き締める新八くん。

そして、「(えええ何だよコイツ!)」ってなる銀さん。

銀さん「……。……え、あの、離してくんない」
新八くん「はなしません!」(キッ)
銀さん「……。いや……俺言ったよね、『じゃあな』ってカッコよく背中で言ったよね?とりあえず今の俺ってすげーカッコ悪ィんだけど、退場シーンに水差されるってものすげえカッコ悪ィんだけど、少年の心をズタズタにする行為なんだけど」
新八くん「黙っててくださいよ!何ですかアンタ、子供のくせして!子供の頃から寸分違わず銀さんじゃないですか!」(←泣きそう)
銀さん「てか本気で訳分かんねーな、お前。何で俺の名前知ってんだよ。言ったっけ?」(とても訝しげ)
新八くん「あ……(銀さんやっぱり無駄に鋭いよ!)」(ダラダラダラダラ)(滝汗)

そんな会話を続けているうちに、必死な新八くんに気付いて少し肩の力を抜く銀さん(小)。殺気も削がれて、少しふっと笑う銀さん。

「まあいいや。お前、ほんっと変な奴。眼鏡掛けてるだけがアイデンティティーみてェな奴なのに」
「うっ、うるせーよ?!僕の眼鏡なんだと思ってんだこのガキは!マジでアンタの人間性変わってねーな!」(汗汗)

でもそんなですね、図らずもいつものような会話をしていた矢先に、

「お前……俺のこと、怖くねーのかよ。人殺そうとしたんだぞ」

とかね、銀さんは平然と言うでしょ。マジで普通のテンションで言う。銀さんだから。
しかしそれを聞いた新八くんはですね、少し唇を噛んで、より強く銀さんを抱き締めてくれると思うよ。

「こわくないですよ。──だって、銀さんですもん」

って、小さな銀さんをぎゅうっとしてくれます。やさしく、温かく。ただ抱き締めてくれる。
今までずぅっと一人で生きてきて、生きるためなら何でもした小さな銀さんを、ぎゅうっとしてくれる。その温かな腕で。身体いっぱいで抱き締めてくれる。
そしたら銀さん、大いに同様しつつもちょっとときめく。

「……え。あ、そ、そうなんだ。お前、俺のことが平気なのかよ」

って、ちょっと頬を染めて言います。少年っぽく動揺しちゃってます。
新八くんは何度も力強く頷く。

「当たり前じゃないですか、銀さん」

後ろを振り返って確認してきた銀さんの大きな赤いお目目に、にっこりと笑いかける。そしたら銀さん益々ときめきますけど、でもツンデレはちっさな頃から標準装備されているので、プイって明後日な方向向いちゃうよね。

「お前ほんっと変な奴だし……さっぱり訳分かんねェ。つか眼鏡だし地味だし、地味だし眼鏡だし眼鏡だし」
「いや地味と眼鏡を何回言うの?!ほんっとアンタはとことんまで銀さんでしかねーよ!何でそんなちっさい頃から僕いじりが確立されてんのォ??!!」(ガタタッ)
「……でもよ、」(ぽりぽり)(頬を掻く)
「え?……どうしました、銀さん?」

「もうこんな事がねえように、俺がずっと護ってやる。だから俺と一緒に来いよ」

再びくるっと振り向きがてら、ニッと笑った顔はやっぱり銀さんでしかないのである。どんなにちっさくとも、木刀じゃなく真剣を差してても、そこにあるのは銀さんの笑顔でしかない。
新八くんが出会って、恋して、今や日々いつも一緒にいる、銀さんのものでしかないの。

新八くんはその言葉に物凄いドギマギとして、「(う、うわあ……銀さんったら!)」とか思っちゃって、でもそんな自分を押しとどめて、ちょっとはにかんだ感じで笑うのね。

「ありがとう。すごく嬉しいよ」

って、そこはほら、分別のある少し大人のお兄ちゃん的な返しをしておくんですね。そしたらちっさい銀さんはブンむくれるけどな。

「あ、テメー流しやがったな。自分だけ大人ぶりやがって、眼鏡叩き割んぞコノヤロー」(もういつものテンション)
「それは止めてェェェェェェ!?僕どこに眼鏡屋があるか分からないもの、ここの世界ではマジなお上りさんだもの!」(ガタタッ)

でもね、そうやって散々じゃれついて遊んでいてもね、突然の空腹にはたと気付くふたり。

「……お腹空きましたよね」
「あー。確かに」
「じゃあ僕、助けてもらったお礼にご飯作りますよ」(にこっ)
「マジでか。てめーちょっとは使える眼鏡じゃねーか、役に立つ時もあんじゃねーか」(お目目キラッ)
「アンタの中での、僕の認識って何なの?」(眼鏡透過率ゼロパーセント)

そして新八くんがどこかでアウトドアにご飯を作っている最中にですね、銀さんは水を汲みに行ったりすんの。その道中でお花を見つけて、ぷちっと摘んでみたりして。いつもなら気にも留めない光景も、少し変わったものに見えたりしてね。

「(アイツに似てる)」

とか、白い清楚なお花を見て思ったり。あのメガネにやろう、とか思ってんの。アイツこんなん好きだろ、メガネだし、みたいな。
完全に恋に落ちてるんですよ。新八くんに初恋しちゃってるんですよ、もう銀さんったら!!!!

けどそんな風に寄り道しつつ元の場所に思って帰ってきたらですね、もう新八くんはいなかった。作りたてのご飯を残して、新八くんは消えちゃったのです。
もちろん銀さんは探すよ。必死になって探すよ、でも新八くんは帰っちゃったのです。元いた世界に。

銀さんは物凄い探して、でも新八くんは居なくて、探し疲れた頃に、
「(やっぱりアイツも、他の人間と同じじゃねーか)」
って膝を抱えて思う。バカだなオイ、俺は何をまだ期待してんだ、と。俺が誰かを護れる筈があるかよ、アイツだって分かってたんだよ、と。

「だから俺を置いてったんだな……アイツ」

一人で結論を出す。もう慣れっこになってる孤独を噛みしめる。
でもね、違うよね。新八くんだって帰りたくて帰った訳じゃない。ご飯作り終えて、ふう、ってしてるうちに身体が消え始めて、新八くん本人も物凄い驚いたって訳だよ(経緯)。でも銀さんに訳を話せなかったからね。経緯はどうあれ、突然のお別れになっちゃったから。

そりゃあ銀さんも黄昏れるよ。当たり前ですよ、あんなちっこいのに。普通にやさぐれるよ、懐いてたお兄ちゃん(メガネ)が、急にどっかに行っちゃったんだもん。
でもね、そうやって黄昏れているうちにですね、銀さんの膝を抱えた小さな手のひらから、白いお花がハラリと零れ落ちるの。銀さんが新八くんのために詰んだお花。銀さんが、新八くんに似てると思って摘んできたお花。

それを見て、

「……アイツがそんなんする訳ねーよ」

って、何となく確信した銀さんなのである。吹っ切れた。
アイツは俺を置いてったりしねえ。そんなんできる奴じゃねーな、と。

そして、また会えんじゃねーかな、と、ふっと確信めいたものが頭に閃く銀さんである。
そしてですね、腹を満たすためにも無駄に黄昏れることはやめて、まずは新八くんが作り残していったご飯を食べる。ガツガツと食べる(銀さんは生命力に溢れてますな)

銀さんの初恋はそんな感じがいいですよね。てか松陽先生にふっとついてく気になったのも、先生にどこか新八くんと似たものを感じたからではないでしょうか。おおらかでいて、芯のある強さね。決して剣の腕だけじゃなく。しなやかな逞しさ。伸びやかな美しさ。
そういう何かを直感的に感じてさ、素直に先生のとこに行ったのだと思う。



そしてそれは……図らずも晋助と同じ好みを有するきっかけになっている訳です(始まりの第一章)












コイスルハーレム化現象



*前記事から、さらに続いていく*


まあ、新八くんがカワイイことはね〜。もう周知の事実だから仕方ないですよね。
でも銀さんとしては、新八くんが可愛くいていいのは自分の横だけ、って思ってる訳ですよ。だからイチャモンをつける、土新における別マモード新八くんにも、高新ちゃんにおける儚げな美少年モード新八くんにもイチャモンをつけることは請け合いですよ。

しかもアレですよ?だってだって、晋助ん家にいるのは新八くんだけじゃないっしょ?晋助の側には八恵ちゃんも居るのでね、ええ。うちのサイトでは紅一点な彼女が。
何ならアレだ、八恵ちゃんと新八くんが、晋助を挟んでる状態が常な訳です。晋助は両手に花状態が基本なのですハイ。そして真ん中に居る晋助はドヤ顔が基本な(腹立つ)

そんな晋助に対し、銀さんがツッコミに行かないはずがないってば。
ふっつーにまたしゃしゃってきて、

「んだよ高杉、テメーも新八連れて……」

って晋助に突っ掛かりに行き、そこではたと気付く。どうやらコイツのとこには新八どころか、その新八に酷似した女までいるんだけどォ?!ってことに。

銀さんマジでビビるよね、「……え?」だよね。ハイ?だよね。
八恵ちゃんをビシィッと指差して、

「……。……誰だよこの女。この、大真面目にクソだせー眼鏡なんざ掛けてて、しかもそこにさらに三つ編みのお下げまで垂らしてる、マジで乳臭ェこのイモ女は誰なんだよ?つか新八に酷似してんだけど、何なら双子?くらいな勢いで似てんだけど。地味なとことか似過ぎっつーか、新八の顔で女になってても違和感なさすぎて逆に怖ェんだけど。……オイこら、答えろよ高杉」

とか、至極大真面目な顔で言うのである(銀さん)。もちろん八恵ちゃんは怒る。

「はっ!?しっ、失礼なことばっかり言って、アンタこそ誰だよ?!僕は志村八恵ですっ!」

とか、こちらも至極大真面目に言い募るのである。しかしあれね、そうやって噛み付いてたら傍らの新八くんと晋助に諌められてんの。

新八くん「まあまあ、八恵ちゃん。銀さんはこういう人なんだから。銀さん相手に一々ギャーギャー言ってたら、これから先は身がもたないよ?……ですよね、高杉さん」(←物分かり良くなってるぅ?!)
晋助「まったく、テメーほどうるせェ女はどこにもいねえな。八恵」(ドヤ顔で煙管をふかす)

こんなモンですよ。八恵ちゃん赤面です。「(僕ったら、また晋助さんの前で大声出して!)」と思うとたちまちに恥ずかしくなって、ちょっとむすっとしつつも、銀さんを大きなお目目でちょこっとにらみつつ、頬を膨らませております(カワイイな)
てかね、何ならアレでしょうか。高新における新八くんと八恵ちゃんは双子と思って下さってかまいません。で、二人して晋助に恋してると。二人して晋助がすき!

晋助はもちろん、それを当然のように思っている(何でよりによって高新でラブコメを提供してんの?)

しかしさ、そんな状態をいきなり見せ付けられてさ、銀さんはマジでプルプルしちゃうよね。プルプルしながら、晋助と八恵ちゃんと新八くんの三者を見比べてるわけだ。

「……は?つか、もしかしてもしかしなくても、その女ってあれか?テメーの女?みたいな?そんな悪夢的なキーワードがつくってことでいいの?てか女どころか、男バージョンの通常新八も完備してんじゃねーか。ここん家はどんな優良物件?いつの間にそんな馬鹿げた状況になってんの?オイどうなってんだよ、ここん家。一夫一妻制じゃねーの?」

と、プルプルしながらも必死で晋助に問い掛け、まだまだ八恵ちゃんを指差してんの(銀さんは大概失礼な男である)

晋助「あ?……当たり前だろうが、八恵は俺の女だ。てめーはどこに目ェつけてやがる」(←四角四面に答えてみた)
銀さん「いやどうでもいいわ、そんなドヤ顔で答えて貰う謂れねーわ。……ならオイ、隣のはどうなってんの?どんな区分?隣の眼鏡掛けた16歳童貞は、お前の何なの?」
晋助「てめーは何をまだ明後日な事をベラベラと……コイツも俺のもんに決まってんだろう。何なら、こっちもそうだがな」(ひょいっと3Z新八くんを取り出す)
銀さん「ちょっと待て、どんなハーレムうぅぅぅぅ!?お前ひとりでどんだけの寡占状態?!何パターンの新八を完備してんだよ!?テメーほんっと昔っからやりづれーよ、昔っからマジ付き合いづれーよ、テメーはよォォォォォォ!!」(ガタタッ)

銀さん、どんどん眼が血走るの巻。晋助ったら、ひとりで三人新八くんを侍らせていたの巻。だってうちの3Z新八くんは高新って決めてるからな〜。これは仕方ないのである。

でも銀さん的には、新八くん達も気になるっちゃ気になるけれども、初見(であろう)マジな女の子の八恵ちゃんがいちばん気にはなるのでしょうね。ほんっとマジな女かよコイツ、と思って。ジロジロ眺めちゃいますよね、特に胸元を。

で、
「どうなってんだよコイツ。どうやって連れて来たんだっつーの、てかこれ本物の女か?新八に女装させただけだろ?化粧どころかまったく胸がねェんだけど?まな板みてーな胸してんだけど、この女」

とか言い出して八恵ちゃんをふるふるさせて、何なら確かめてみっか、くらいの勢いで手をポンと打つ。

「よし、それなら揉ませてみろ。そしたら一発で分かるわ。どんだけ小せェ胸でも、マジもんの女のなら即分かる。最近マトモに揉んでねーけど」

とか、物凄い真面目に言い出して、晋助をブチ切れさせる銀さんであった(さもありなん)

「オイ……殺されてェのかクソ銀時」(ゴゴゴ)(抜刀)

ってなることは請け合いです。でもアレだからね、銀さんは心配してるだけなんだから!銀さんがですね、新八くん女の子verの八恵ちゃんを気に掛けないはずが無い。
『だってやべえだろ、迂闊に高杉の近くに居たら妊娠しちまうぞ!?』……みたいな、ちょっとした父親心をですね、カワイイ八恵ちゃんに対してチラッと覗かせているだけであります(銀さんはわりとふざけつつも父性が強いタイプ)(てか銀さんの、晋助に対する認識)

あ、銀さんは女の子相手だとそこまでぐいーっとは行けないのだな(金さんもそう言ってましたよね)。新八くんが男の子だからグイグイ行くし、行けるんだ。なるほど!

まあ、しかしそうやって銀さんが悪ノリしてますとですね、八恵ちゃんはさささっと晋助の後ろに隠れてしまうのだろう。てか晋助が隠す。
これ以上銀時の目に晒してたら八恵が妊娠しちまう、と思って(てか晋助の、銀さんに対する認識)


まあ結論としましてはですね、ふっつーに色んなタイプの新八くんとイチャつける高杉さんはね、やっぱりこれからも銀さんに絡まれて行って下さいませね。どんどん銀さんを絡めます、高新には。
自分ひとりだけ美味しい思いができると思うな!このチビ!……って、その、銀さんの声が聞こえますもの(最後)




コイスルオトメとコイスルメオト

*前記事からうっかりと続いている*


土新における新八くんのコイスルオトメ化現象がハンパないことは、もう皆様周知の事実だと思います(いや勝手にな?)。ええ、もちろん新八くんは最初からカワイイ。そんなんは知ってる、何なら十年ほど前からそこにある事実。ジャンプ誌上で公認の事実。

でもそこに土方さんを添えてみると……あら不思議!?あっという間に警戒心ゼロな剥き出しのハートをさし出しちゃった、可愛さの塊な新八くんになってしまうのです!(てかどんなノリを?)

しかしだな、しかし。そんなカワイイ新八くんを土方さんの横に置いておくと、ユカリの脳内で銀さんがふっつーにブチギレてくるから困ったもんなんですけど(自重を知らない殿方)。
いやね、ふっつーに、

「え?は?……ちょ、おいおいおい、待てよコラ。何アレ、どうなっちゃってんのアレ。なんだよあの新八。てかアレ新八かよ?マジに言ってんの?だって知らねえよ、俺は見たこともねーよ?あんなツッコミとしての機能すらしねえ、眼鏡掛けただけがアイデンティティーの新八なんざ知らねーよ?」

って、目を血走らせながらしゃしゃってくる銀さんが居るから困るな。まったくもって高新ちゃんにも土新ちゃんにも、銀さんは普通に絡んで来やがる。本当に。
てかごめんね、とことんまで銀さんを絡ませたいのだ(私が)

そしてですね、土新の新八くんをとっくりと眺め回した銀さん、

「いや、ちょっといい?銀さんマジで言いたいんだけど、いい?……ありえねえだろうが、何コレ。何だよこの新八。何でこんな無駄に目がキラッキラしてんだよ、ウルウルさせてんだよ、どんだけ星飛ばしてんだよ?!ああん?!テメーは別マから来たヒロインか?!フワッフワの少女マンガ気取りやがって、同じ集英社だからって別マ舐めてんじゃねーぞ。そんな軟弱な意思で、少年達の熱い志の漲るジャンプに再びカムバックして来れると思うなよ?!……つまりだな新八、今すぐ俺に寝返れ。今すぐ銀さん派につかなきゃ、ジャンプで好評連載中な銀魂におけるテメーの居場所はねえ。分かってんな、新八」

って、ものっすごい長ゼリフで土新の新八くんに肩ポンまでします。最後はさらっと脅しておきます(この男はどんだけイチャモンつけんの?)
だって銀新を背負っちゃってる銀さんなので、こういう時はマジな絡み屋やで?ほんとに。新八くんが自分のものじゃないと、ほんとに嫌なのである。銀さんの認識として、全新八は俺のもの、というベースが常にある。

でもですね、なぁんかですね、キラッキラでふわっふわな別マモードの新八くんをチラッチラ見ていたらですね、

「ん?……いや待てよ、何かこの新八やたら可愛くねーか?」

ってね、若干己の考えを改めてみる銀さんなのである(即座に)。
自分ちにおける、つまりは銀新モードにおける新八くんを手ェ引っ張って連れてきて、

「ちょっ、何ですか銀さん!僕はお夕飯作りで忙しいんですけど!?アンタが仕事してこないから、今日もお肉買えませんでしたよ!」

って、普通にキレてる割烹着姿の新八くん(右手にはお玉を装備)を連れてきてですね、

「いやいいから、今は説教聞きてェ訳じゃねーから。うちの夕飯に肉ねえのはいつもの光景だから。まあ、とりあえず何でもいいからよ、ここ立ってみ?」

って、土新の新八くんの横に自分ちの新八くんをおもむろに並べてみる。そして「アレ?」ってなる銀さん。キラッキラな新八くんと自分ちのを比べて、えっ、ってなる銀さん。わりと愕然とする銀さんなのである。

ぱちぱちと何度か瞬きを繰り返し、ゆるふわなカワイイ新八くんと、食事の支度中に連れ出されたお怒りで眼鏡の透過率ゼロパーセントなウチの新八くん(仕方ない)を見比べ、

「……。……や……やっべええェェェェェェ!!マジかわいいぞこの新八!あのV字ハゲにコマされてる方、マジかわいいんだけど?!」

と、愕然とします。目ん玉ひん剥いております、ガラガラ〜って背後にSEが入る。雷落ちる背景と共に(だから、その、銀さん)
そしてね、我に帰ったら普通にくどく。

「……まあいい。とりあえず何だ、そっちのV字ハゲにコマされてる方の新八。いや新八クン。お近付きのしるしにだな、とりあえず俺と一発、」

とか、無駄にキリッとしたイケメン顔でくどく事は請け合いです(ごめんね、うちの銀さんだから、ほら)
そしたら銀新ちゃんの新八くんマジ怒る。マジ怒って、ふっつーに鉄製のお玉を銀さんの後頭部に全力で叩き込んでおります。

「アンタは何を目の前に僕がいる状況で、よりによってその僕の分身を口説いてんのォォォォォ!?いい加減にしろよ!どんな浮気!?」

と、普通に怒っております。しかし銀さんはめげない。後頭部をさすりつつ、

「いや待て新八、俺はテメーがいらねえって訳じゃねーよ?最初からテメーしか目に入ってねえよ、当たり前だろうが」

とか、やや目と眉の位置が近いモードで割烹着新八くんに語りかけんの。それには新八くんもたちまち態度を軟化させ、

「へっ?!……あ、あの。その、銀さん……?」(ポッ)

ってなりますけども、す〜ぐカワイイモードに突入しますけども、まあそれはそれである。

「こんなん浮気じゃねーだろ、だってどっちも本人だろ?つまり俺としては一粒で二度美味しいだけだろ?いいか新八、何ならテメーがあっちの自分をくどいて来い。そしたらテメーは下半身、あっちは上半身担当でだな、三人で、」

とか言いかけ、再び新八くんに殴り飛ばされている銀さんであった(ほんとにごめんなさいね)。右ストレートが綺麗にきまります、だって新八くんは強い。銀さん相手だと物凄いつおい。
そしてお玉を持って仁王立ちになり、

「いい加減にしろよォォォォォ!!??どこの世界に自分で自分を3Pに誘うバカがいますか?!何が悲しくてアンタのくだらないナンパの片棒を担がなきゃダメなの?!ってかアンタの棒はなんなの、どこまで節操がないの?!ほんっとマジで一度死んでください!」

と下ネタを交えつつもマジに怒り心頭になる、銀新ちゃんの新八くんなのである。ほんとにね、ええ。新八くんごめんな。

でも銀新ちゃんの新八くんがきっと全ての新八くんのベースではあるので、別マな新八くんも高新ちゃんの新八くんも、むしろ八恵ちゃんだって、新八くんベースは銀新の彼にきっとあると思うので、銀さんもそこんとこをわかって欲しいものだな。分かってんのか、自分がいつもコマしてる新八くんが全ての源であることを(たぶん頭にもない)

しかしまあ、アレなんですよ。何回か殴られて、

「おっかしいなオイ、何でうちの新八ってこうな訳?何でこうなってんの、何で俺相手だとこんなんなの?当たり強くね?」

って、着流しの袖で鼻血を拭き拭き銀さんが呟いていたらですね、ちょっとバツが悪そうな新八くんがたじろいで、

「ぎっ、銀さんだからでしょ?!……アンタには僕、いつでも素になっちゃうって言うか……」

モジモジとして、おずおずと言い出すのである。銀さんにしかここまで心を晒さないっつーの、みたいな。ツンデレ気味に言うの。もちろん頬をうっすりと染めて。そしたら銀さんも、

「(……まあ、これはこれでカワイイか)」

って納得して、鼻血拭きつつもですね、ちょっとしたり顔をしている訳です。結局俺だけの新八じゃね?と、何か納得する訳であります。

「(でも別マ新八は美味しいけどな、うん)」

とか、まだ心の片隅では諦めきれてないけどな?(銀さん)でもウチの子がいちばんカワイイんです〜、とは常に思っておりますが。ええ。銀さんだもの。


何なら銀さんは高新ちゃんの新八くんにも絡めると思いますので、次はその辺を見ていきます(だんだん楽しくなってきたで)

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