…ネットでのターミネーター ニューフェイトのクチコミがすこぶる悪い。
とは言え、つまらなかった理由がクソみたいな内容なので、おいどんため息が止まらんですたい。
始めのうちは「何も知らない阿呆どもが!」とばかりにネタバレレビューを書こうとしたけど思いとどまり、「知識と観察力がないばかりに本当の面白さが分からない哀れな人たちね」と憐れんでいる。←

さて、備忘録。
・IT 〜THE END
・ドクター・スリープ

う〜む、IT。前編が面白すぎたのか…。
20年後、街を離れれば離れるほど何故かITの記憶が消えかけて大人になっているルーザーズ達が街に戻り、消えかけていた記憶と恐怖に対面し戦うというストーリーだが、…子供の頃の恐怖と大人の恐怖って違うからねぇ。
大人になった時には子供の頃の恐怖ってだいたい克服できてたりするじゃない。押し入れの中には何もないし、暗い廊下の先も電気を点ければ怖くない。
大人になった今、怖いものといえば、失業とか社会的に抹殺される事とか、大人になるまでの間に築き上げてきたものが無くなることとかじゃないかな…。
痴漢の冤罪で卑劣な変態のレッテルを貼られることとか、後ろめたく思って隠しているセクシャリティな事とか思想とか、あらゆる秘密の暴露とか、大切なパートナーや子供の喪失とか。
この映画は「過去のトラウマに立ち向かえ」というテーマなような気がするので、失われかけている記憶の追体験ホラーなのはいいけど、恐怖の対象の演出が大味すぎて怖くないんだよね。リッチーは私が考える大人の恐怖に近いモノがあったけど。
「ペニーワイズのこわがらせこうげき!」に私は、「大丈夫だよべバリー。これは全部まやかし、本物じゃない、まぼろし〜!!(いっこーさん風に)」って余裕かましながら観ていたら、ルーザーズたちが物理攻撃で死にかける、という展開に焦った。
「"それ"が見えたら終わり」(前編)でペニーワイズが物理攻撃でボコボコにされてたところから学ばないと…。
ともあれ大人になっても変わらない友情や、忘れたくない友達との時間とか、それらのシーンにはグッと来てしまうね。ラストのエディの「ママのスリッパはポプリの香りだ!」とかのバカバカしく可笑しい軽口も観ていて泣けた。

しかし子供時代のキャストとよく似た大人キャストをつけるよなぁ。エンドクレジットでマカヴォイよりジェシカチャスティンが先に名前が出てきたので、後半の主人公はべバリーなのかね。

そしてドクター・スリープ。
これは「シャイニング」から40年後のお話し。ちなみにCM詐欺臭ハンパないというか、「オーバールックホテルの謎…」とかナレーションしてCMしてるけど、この映画で「ホテルの謎」なんて明かされねーからな!!
「シャイニング」を観ていないと「この黒人守護天使誰なん?」とか「また腐ったババアかよ!」ってなる(ババアの件は観ててもなる)ので予習をしてから観ないといけません。 

「シャイニング」という特別な"力"を持つ少年ダニーが、あの雪山「オーバールックホテル」から脱出したその後。
多分順調な人生は歩めないだろうなぁと思っていたけど案の定、酩酊するまで酒を飲んで、自分の鋭すぎる"力"を鈍らせながら生きている。ヒゲはモシャモシャの顔色最悪で道端で寝てる。
私ユアンマクレガーのヒゲ嫌いなんだよ。スター・ウォーズのオビ・ワンの時もヒゲ剃ってほしかった(オビ・ワンなのに)。もー早くヒゲ剃って!!ばかり考えて観てた。

まあ色々あって、ダニーのような特別な力を持つ少女と出会い、彼らの「力」を欲しがる化け物たちと戦う話しなのだ。
ストーリーはなかなかいいんだ!いいんだけど、余計なことが気になってしょーがねー!もうこれFBI来るやん!FBIにDNA鑑定されるやつやん!状況証拠で殺人・少女誘拐で逮捕されるやん!!とか気になってしょーがーねー!!
ついでにITを観てた時も、やりすぎやん!殺人やん!!これ死体も上がらなくて失踪事件やん!!状況証拠で集団殺人やん!!!とか気になってしょーがーねー!!
ホラー映画(特に超能力とか、霊感だとか、立証できない系)観てると度々、今後の始末どうするん?って展開が起きて、その度私の中のCSIの凄腕捜査官が片隅でスタンバっていて落ち着かない。
とにかく「ホテルの謎」を探す映画ではなくて「ダニーボーイのその後」の映画であることを強く言いたい。
しかしシャイニングを観た時は、ダニーみたいに三輪車(?)でホテルの廊下をマリオカートごっこしてぇと羨ましかった。腐ったババアはイヤだけど。
あとシャイニングの時と違って、双子の女の子がスレンダーなのが怖さを半減させてると思う。幼児体型の双子が並んで廊下を隙間なく埋める位の方が怖いヨ(はぁと)