見る価値無し、と有名な「デット・ドント・ダイ」見た。
えー…確かに物語としてはカスなんだけどクスクス面白いというか、ゾンビ映画なのに雰囲気が超ユルイところがいい。つーか死者が蘇って「キャー!」と悲鳴を上げている方が場違いなくらいのユルさよ(笑)。何も期待せず、俳優の豪華さを楽しめ。
「ストーリーは?」と聞かれても「ストーリーなどない」としか答えられない。
無理して答えるならば、ゾンビに襲われた田舎町の警察官と変人たちの物語だ。すっげぇくだらないんだけどおもしろい。アダムドライバーの警官コスプレとメガネ姿が堪能できるのでファンには薦める。
やっぱさー、歩き方とかナタの振り回し方とかの動きが洗練されてなくてキアヌリーブスっぽいんだよねぇ。可愛いんだよねぇ。そこが好きなんだよねぇ。あれでよくライトセーバー振り回していられたよねぇ(はぁと)
こんな映画なんだけどビル・マーレイ、ティルダ・スウィントンにスティーブ・ブシェミと、超豪華な俳優たち。無駄使い(笑)


そんでM
ナイトシャマラン「サイン」

前見たときは超展開映画のイメージがあったけど、見返してみたらそうでもなかった。

これ公開時、「チープ」とか「最近の映画ってなんでも〇〇〇のせいってオチだな」という辛口感想が多かったのよ。

でもねぇシャマラン映画ってそのチープさがイイっていうか、描きたいのは他の部分だろうからわざとやってるんだと思うのよねー。不穏さと不気味さがじわじわくるところと、劇中の様々な仕掛けのピースが一気に回収されるストーリー展開がたまらない。映像による叙述トリックみたいなのがシャマランの得意技。

さてこの「サイン」、信仰を無くした牧師が主人公で、彼のトウモロコシ畑にミステリーサークルが出来たところから話しが始まる。主人公のメル・ギブソンとその弟のホアキン・フェニックスは近所のロクデナシのいたずらだろうと思って保安官に相談していたけど、テレビのニュースで世界各地に一斉にミステリーサークルが出来ていることを知る。子供たちは宇宙人がなんらかのサインを送っているのではないか?と思っているんだけど、父は否定しないけど信じていない様子。そのうちニュースでも身近でも不穏な事態になっていって…という話しなんだけど、あまり書くとネタバレになるから書かないでおく。

この映画もシャマランらしく、たくさんピースが散りばめられている。そのピースのひとつが「え?まさか?」「奥さん弟と?」みたいに感じるものがあるんだけど、これらも最後に気持ちよく回収される。

これ以上はネタバレになるので書かないけど、シャマラン映画をいくつか見ると、あぁキリスト教徒的だなぁって感じる。いや、キリスト教に限らずわりと宗教的な映画が多い。


ここまで打った内容を読み返していて、なんだかサインについて前にも書いたような気がしてきた。信仰を無くした牧師・神父とかが主要人物の映画って結構あるんだ。