カオスって何と、問われたら、わたしはきっと、こう答えます。


「実数の神秘です」キリッ


ふぅ


...0〜1までの制限された数直線を考えてみると....そこには、実に様々な数が連続してならんでいます。。。


これを数の集合だと考える時は、それぞれの数は無限の桁数の数です。


数によっては次々と新しい数字が出てきて永遠に繰り返さない数字列だったりします。。。


実数は、有理数と無理数から成っていますが、ここでは有理数全体は自然数と1対1の対応が付く可付番無限集合ですが、実数全体は自然数と1対1対応が付かない位もっと多いのです。。。つまり、無理数の方が圧倒的に多いのです。


実数を表す数字の列は有理数であれば最終的に周期的な系列になるのですが、無理数の場合は、永久に繰り返さない非周期的な系列になります。


重要なのは、今のコンピュータや、その原型であるチューリングマシンでは、ほとんどすべての実数は、厳密には取り扱えないのです。。。


この意味で実数は、チューリングマシンとか、自然数の形式論的な体系をすり抜けているのです。

そういう存在である実数の複雑さを、カオスはなんとかうまく表面に取りだ出そうとしてくれています...そういうパワーをカオスは持っているのです。


そんなカオスに、わたしは神秘を感じているんです。


わたしに触れもせず、わたしをすり抜けて下さい。


犯し難い、気品を、見せつけるように!