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ハルさん


朝が来るたび君のこと想う
一日の始まりさえも切なくて


難しい人だあああ

よし、仕事仕事

せめて…


せめて既読スルーしてくれませんか

すごい心配なんですが

無題


また大事なものを傷つけて

それに気付かずに 壊して

なくして損をするのは自分なのに

それでもいいじゃん

楽に生きればと

甘やかしてくれる方にばっかり流される


分からない

そんなものは逃げ言葉

ひと夏の過ち


ムッくんは2回目の名ばかり合コンで知り合った。

山田のおかげもあって、1回目より幾分楽しめたけど、まさかこんなことになるとはね。

飲み会直後から、ムッくんからは中島のことを気に入ったようなLINEがじゃんじゃん届いた(笑)

中島も満更ではなく、服装とか声とか好きな感じだし、テンションもおもろいなーと思ってた。

数日経てばムッくんは好き好きアピールを隠さなくなった。中島が押しに弱いの分かってて、ぐいぐい押してきた。堂々と、ちゅーしたい、えっちもしたいと言ってきた。

それでもやっぱり嫌な気はしなくて。

1回目は車でちゅーされて
2回目は中島の家でちゅー以上えっち未満のことされて
3回目は中島はムッくんを家に泊めた

本当はするべきじゃないって考えがずっとあったのに、ムッくんのこと好きになれるしこのまま付き合ってもいいなと思ってたから、ムッくんの強引さを頑なに拒むことができなかった。

でも、そこまで関係を持ったくせに、中島は付き合おうと言えなかった。付き合おって言われても、うんって言えなかった。我ながら最低な自分に失望する。

まだ中途半端の中体の関係を持ったせいで、そこしか見られてないんじゃないかと不安で。いつだって強引に押し切ってきて、そんな人がちゃんと中島の話を聞いてくれて大事にしてくれるのか信用できなくて。

そう思ったときは、まあまあ本気でムッくんが嫌いになった。何かあればえっちな話しかしてこない。

マッさんにも、ムッくんはダメ男だと言われた。22時半過ぎにムッくんが家へ押し掛けてきたことを知ってたから。そんな時間に来るなんて、付き合ってたとしても非常識だと。

そのくせ、ムッくんのことを捨てきれない自分もいた。好きだと言ってくれることはやはり心地よくて。求めてもらえることも、困るけど、いざその場になると嬉しくて。

ムッくんを家に泊めた後、ハルさんと連絡先を交換した。

ハルさんの方に気持ちが傾いていたけれど、ハルさんは返事の遅い人で。それに比べるとムッくんはすぐに返事を返してくれて、それは心地よく、都合良く、中島の心の隙間を埋めてくれた。

ハルさんからのLINEに心を弾ませながらも、ムッくんの声が聞きたいと思った。ハルさんと近付きたいのに、ムッくんとも離れたくないと思った。

そんな自分が恐ろしく卑怯で、どうしようもなく情けなくて、ただただ状況に流されるままになってた。

色んな経験も必要だ、くらいに考えて、とりあえず出逢いを広げようと思ってたけど、やっぱり中島は中島なわけで。複数の人と距離を保って関われるほど器用な人間じゃなかったわけで。

これじゃあいかんと思ったとき、ハルさんに全力を尽くそうと決めた。

ひと夏のときめき


ハルさんのことは、一年前から知っている。

見た目は普通で特別好みなわけではなかったけれど、満更でもなかったので、ちづとふたりでどうにか進展しないかと日々妄想してた。

ちなみに『ハルさん』てのはちづと勝手につけた呼称で、実際名前を知ったらかすってもなかった(笑)
けど、もう一年もイメージが定着してるからハルさんのまま。

そんなハルさんは連休とか長期休暇のタイミングで現れることが多くて、もしかすると地方に住んでて帰省してきてるのかなって想像してた。

そしたら7月の平日の夜突然現れて、中島よりもちづが慌てる(笑)

ちづのおかげでレジで沢山話せて、その時知ったのは一人暮らししてて実家がこのコンビニの近くだということ。

そして8月、お盆休み初日。

ちづ
「?!おい!おい!ハルさんが店の前でタバコ吸ってる!!」

まじかあああwwやっぱり来たかあああwww

外のゴミ拾うふりしてちゃっかり挨拶し、その後万全を期してレジにて待機する中島。

店内に入ってきたハルさんは、ビールを手に取りレジへ。

中島
「今日はお仕事お休みなんですか?(いった!話しかけてやったぜ!)」

ハルさん
「そうです。お盆休みで…
お盆はどこか出掛けるんですか?」

中島
「いえ、特に予定はないですね。出掛けはるんですか?」

ハルさん
「いえ、僕も特に出掛けないです」

では、と帰りかけるハルさん

中島
「彼女さんと出掛けたりしないんですか?(よし!言ってやった!)」

ハルさん
「あ、いや、3年くらい彼女いないので…」

中島
「そんなんですね!意外…」

ハルさん
「はは(笑)では…」

一回は外に足を向けたハルさんがレジに向き直したと思ったけれど、他のお客さんが来たため中島はレジ対応。

するとハルさん、再びビール持ってレジへ。

ハルさん
「あの、よかったら連絡先教えてもらえませんか?…友達になってください」

キターーーー(°∀°)ーーーー!

中島
「バイト22時に終わります!」

ハルさん
「では、また連絡します」


一年越しのハルさんの想い、なのか、一年越しの中島の願い、なのか。

人によっちゃ、本気ならもっと早く連絡先聞いているだろう、なんて意見もあるのですが。
タイミングとか色々あるし、ハルさんはだいぶ臆病な気がするし、よく分かりません。

ハルさんはめちゃくちゃLINEも丁寧で、真面目。その分面白味には欠けるけど、ハルさん文面からはどこか哀愁を感じて、そこがまたいいなぁと思わされる。
どこか、自分にも似ている気がする。まあ、まだ二週間くらいしか経ってないし会ってもないから分からんけど。

けれど、こうしてハルさんと連絡をとれるようになったのは、ムッくんと出逢った後の話。
ムッくんを家に泊めた後、中島はハルさんと急接近してしまった。