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屍鬼パロな高新


昨日の日記でちらりと書いた、小野不由美さん原作の『屍鬼』パロに反応があったので、調子に乗って高新でパロってみようかと思います。ここはメモ程度なので箇条書に書きますが、気に入ったらサイトのパロ部屋でやるかもしれません。


※死ネタ頻発地帯です。主立ったキャラもばんばん死亡する可能性があります。

※『屍鬼』をパロっていますが、小説に出て来る登場人物達を模してはいません。背景や舞台を取り入れたものとお考え下さい。

しかも今原作が手元にないから、かなり曖昧模糊な部分もあるよ!(えええ)宜しい方だけどうぞ下から読まれて下さい。


――――――

『村は死によって包囲されている』。どこぞの小説家がそう表現したように、晋助と新八が育った村はどこか閉鎖的だった。“外場村”という名前は元は、棺桶とセットである“卒塔婆”からきた名前らしい。その卒塔婆を作る材料であるもみの林が村全体を隠すように三方を覆っている為、村から街へと下る道はたった一つの県道しかない。したがって村人達に根付いた“村”意識は高く、自然とよそ者を受け付けない環境になっている。
二人はそんな村に生まれ、そんな村に育った、幼なじみだった。


…というのが、前置きとしてあります(長いよね)。晋助は高二、新八は中学三年生。晋助は高校に行って若干やんちゃしてるけど、割合真面目に勉強はしてるクチ。口癖は、「こんな村、いつか出て行ってやる」。

晋助は閉鎖的な村をあんまり好きではなく、都会の大学へと進学を希望。新八は、小さい頃から一緒だった晋助と離れるのは嫌だなぁと漠然と思っている。でも晋助に、

「新八も連れて行ってやらァ」

とか言われると色々考えてしまう(村に居る姉や神楽ちゃんのことを)、そんな15歳です。二人は通う学校が離れても一緒に通学しているくらい仲良し。と言っても村に高校はないから、村を通る唯一の県道のバス停まで、新八は毎朝晋助と一緒に歩きます。晋助はちょっと離れた街の高校に通っているのでね。その道中で色んな話をするといいと思うよ!(キュン)

天気のこと、姉であるお妙さんのこと、隣の家に住んでいる神楽ちゃんのこと、新八の通う中学のクラス担任である坂田先生のこと、新八はいつも晋助にうきうきとしゃべればいいと思います。それに晋助はぽつりぽつりと短い返事を返しながらも、何か胸が焼け付くような思いを時折抱えていればいい(高新スイッチオン)。新八が話している人物達に少しイラッとしていればいいよ。嫉妬すればいいんだよ。自分は村を出ようと思ってんのに、って。

「パチ、オメーは俺と来る気あんのか」

「…わかんないや。晋助とは居たいけど」

「こんなとこ居たら、お前まで他の連中みてェになっちまう。だから俺と来い」

とまぁ、無意識にプロポーズめいた会話を時折繰り出す晋助(晋助クオリティ発動)。でも新八への思いにはいまだ気付かない、そんな晋助。新八は当然気付いてないよね、新八だから(キュン)(いい意味)。

晋助は高校行って変わったなぁ、とか新八が内心感じていると萌え萌えですが。まあ万斉とかあの辺りとつるんでるからね、変わりもしますよね(必然的に)。

とまあ、そういう背景が二人にはあるとしよう(だから長いよ)。


きっかけは、そんないつも通りの季節が過ぎていくかに思われた夏の出来事。一人の老人が心臓麻痺で死にました。当然埋葬は速やかに行われた訳だけども、外場村には他所にはない埋葬方法があってね。それは死者を火葬するのではなく、土葬するということで。地中深く掘った穴の中へ死者を横たえた棺を納め土をかける、そんな営みをここ外場村の住人は、村が拓かれた頃から当たり前のように行って来たんです。老いも若きも、男も女も関係なくな。

そうやって土に還る、そしてその上に木を埋める、そうやって育った木を伐採して日々の暮らしの糧にしていく、そんなめまいのするような長い循環のサイクルを、外場村の住人達はずっと行ってきている訳なんです。まあどこかの国では(多分イスラム圏)鳥葬つって、死者を鳥に喰わせて荼毘にふす場合もあるし、水葬で海に投げ込むとこもあるしね。言わば火葬よりずっと昔から人間が行ってきた営みなのかもしれない。死んで、土に還るっつーのが。

だからなのでしょうか、外場村には“起き上がり”の伝説があって。俗に言う吸血鬼伝説は土葬の風習のあるところに根付いている場合が多いが、それは外場村も例外ではなく。確かに死んだ筈なのに蘇る死者、それを村では“起き上がり”というんだそうです。めんどくさいからここからはそれを全て『屍鬼』で統一。


で、一件出た死人は老人に限らず、それこそ老若男女に渡って人死にが続いていく。皆、一様に『心臓麻痺』で死んでいく。こりゃおかしい、さすがに人が死にすぎだっつーので皆うろたえますが、そうする間にもどんどん人は死んでいく。

その症状は決まって皆一緒で、貧血のようなものが起こるのが一晩目、体がだるく起き上がるのが辛くなるのが二晩目、もう何もする気すらおきずただ死に行くのみなのが三日目の夜。つまり貧血が起こってから、皆大体三日目で死んでる。この符号とは、と言う話ですな。


晋助はこの不可解な連続死に興味を覚えて、新八を伴って色々と自分なりに探ってみることにします。ついには死者の墓を暴いてみようってことになるんだけど(さすが傍若無人)、でも新八は怖がって晋助について行かず。



「止めなよ、晋助!お墓を暴くなんて…」

「何でだァ?…暴いてみて、分かる事があるかもしれねェ」

「な、何が分かるの?」

「……いや、じゃあ俺一人で行く」


晋助は薄々、この連続死の原因が屍鬼のせいだと感づいていたのかもしれないですよね。でも新八を危ない目に遭わせることは躊躇われた為、一人で墓を暴くことを決意。でもその晩、晋助は帰って来なかったんです。

翌日崖の下で気絶しているところを発見される訳ですが、どことなく様子がおかしい。ぼんやりしているし、新八が話し掛けてもどこか目はうつろ。ただだるそうに、浅く呼吸を繰り返しているだけ。要はアレですね、“一日目”の症状が晋助には出ている訳であります。でも新八はそれに気付かず…!

まあ、簡潔に言うと晋助はそこから三日目の晩に死ぬんです。眠るようにベッドの上で死んでいるところを、起こしに来た新八が発見するっつーのはどう?(オラ、ワクワクしてきたぞ!)(何で)

で、これには新八も大混乱して。泣くわ喚くわという恐慌ぶりだったんだけども、姉上に支えられてお葬式だけには列席。そしてまた晋助の遺体も風習通りに土葬され…


「(ああ、あんなにこの村を嫌ってた晋助だったのに)」

「(この村で、永遠に眠ることになるなんて)」

そんな風に思いつつ、晋助の遺体が納められた棺が穴に下ろされるのをじっと見つめている新八。夏なのに、どこかひんやりとした風が首筋を撫でていってね。遠くではひぐらしもカナカナ鳴いてる…血みたいに赤い夕焼けがじんと胸に痛くて。そんな夕刻、新八は幼なじみだった晋助と永遠の別れを経験しました。

もう晋助とあのバス停に佇むことも二度とない、あの中二トークを聞くことも二度とない、永遠に晋助に会えない…そんなことを思う新八(二言目余計だった)。


でも違ったっつーな。

晋助と新八はまた、違う形で再会することになります。屍鬼と、人間として。狩るものと、狩られるものとして。


…。

つーか今から出掛けなきゃだから、また明日に続くね!(続くんかいィィィ!!)

高新ぽいとこを全然書いてないよう…!誰得なんだよコレ!(涙目で)

5/5・5/6ブログコメント返信


追記より、ブログでのコメント返信です。

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