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ACT3-(5)

「………そうでしたか。デュークモンも力になってくれるのですね。」
「…………共に人間界とデジタルワールドを守るため、力になろう。」
「ありがとうございます。」
始まりの街に戻った美月達はコロモン達をデジヴァイスから出し、オファニモンに回復してもらった。
「美月、流司。ありがとうございます。
今日はもう大丈夫ですから、現実世界に帰還してください。」
「そうだね、デュークモンも仲間になったこと宮森さんに話をしておかないと。」
「……………まぁ、何というか前途多難って感じだな。」
「そうですねぇ。」
美月と流司はパソコンを通して、現実世界に戻った。


「……………なるほど。オメガモンに引き続き、デュークモンも仲間になったのか。」

宮森は美月と流司の話を聞くとブラックコーヒーを一気に飲んだ。

「こちらとしても、選ばれし子供達を探しているのだが何分情報が乏しい。
よってしばらくは君達2人に任せきりになると思う。」

「…………そうですか。」

「ただ、情報によるとお台場にはオリンポス十二神以外のデジモンを連れている子供達がいるらしい。
その子達に協力を得るのはどうだろう?」

「……………お台場に?」
「………それは願ってもない話だな。七大魔王のこともあるし、
戦力は多い方がいい。」

「……………ですね。」
「となると、桜庭市から移動しなくちゃならないから、大変だ……………。」
「……………俺はともかく美月は親御さん説得しないとまずいだろ……………。」
「………そうでした。絶賛ストライキ中だったんだ。」
「物吉君、どうするかね?」


「…………そうですね。そろそろ決めないといけないし……………。
わかりました、腹を括ります。」


続く。

ACT3-(4)

ウォーグレイモンとメタルガルルモンの2体を相手にデュークモンは、
優勢に動いていた。

そこへアポロモンとディアナモンが合流する。

「どれだけ束になろうとも、このデュークモンの敵ではない!」
「あらそう、じゃあこれでも食らいなさい!」

そういうとディアナモンは相手に幻覚を見せた。
「……………ふん、幻覚か。この程度のもので惑わすとは…………!」

「…………今だ、行け、アポロモン!」
「おぉぉぉお!」

アポロモンは腕に力を込めて、デュークモンをぶん殴った。

「がは………………!」

「アロー・オブ・アポロ!!」


手甲から放たれた炎の矢がデュークモンを包み込む。

「…………………。」
「……………………。」


「……流司、美月、無事か!?」

そこへオメガモンが駆けつけた。オメガモンは地面に倒れているデュークモンを見て驚愕した。


「…………倒したのか、デュークモンを。」
「まあ、ディアナモンの幻覚のおかげで。」
「……トドメを刺したの、アポロモンなんだけどね。」


「………ぬかったわ………まさか、人間の力を借りるだけでこんなにも差が出るとはな………。」

「………ああ。人間という生き物は無限の可能性を秘めている。
彼らを見ていると、良くわかるよ。」

「…………それで?このデュークモンをどうするつもりだ?」

「それは……………。」


「………俺の配下になってもらう!」

流司の言葉に美月は口をあんぐりと開けそうになった。

「どゆことですか?」

「トドメを刺したのはアポロモンだからな、そのパートナーである俺に決める権利がある。
今日からお前はユグドラシルじゃなく、俺に仕えてもらう。

とは言っても、対等な立場での主従関係になるけどな。
お前のその腐った主従関係を矯正するから、覚悟しとけよ。」

「……………流司って馬鹿なの?」

「……………よくわからない。」
「…………わかった。このデュークモンでよければ、力になろう。」
「………………交渉成立、だな。」

「………じゃあ、始まりの街に行ってコロモン達を回復させましょうか。
メタルガルルモンも来る?」
「ああ。」


続く。

ACT3-(3)

まずはじめに動いたのはデュークモンだった。

槍からエネルギーを繰り出し、アポロモン達めがけて放つ。

「………ゴリ押しで行くわけにはいかないもんな。
あの盾で攻撃を防がれたら、元も子もない。」
「……………どうします?」

「1発ぶん殴る。それしかない。」
「…………無茶苦茶ゴリ押しじゃないですか。」

「ガイアフォース!」

ウォーグレイモンの攻撃がデュークモンを狙う。
…………が、盾で弾かれてしまった。


「………………この程度の力で、デュークモンと戦うか?愚か者めが!」
「愚かではないわ!」
「私達の力を見くびっては困るのよ!」

「…………どうする?」
「どうしましょう?せめて奇襲が出来ればいいんですけど………。」

その時、デュークモンの背後から青白い炎が飛び掛かってきた。

「何!?」

「………ガルルモン、無事だったのか?」
「何とかな………それにしてもアグモン、ウォーグレイモンに進化できるようになったのか!?」


「ここにいる人間達のおかげだ!」

「ウォーグレイモン、知り合いか?」

「運び屋のガブモンだよ、たまに遊んでくれてるんだ。」

「そっか。じゃあ、心強い仲間なのね。」

すると美月のデジヴァイスが輝き、ガルルモンはメタルガルルモンにワープ進化した。

「……………ええっと、これで究極体が4体…………!」

「……いくぞ、メタルガルルモン!」
「おぅ!」


「………ディアナモン、ちょっといい?」
「何、美月。」
「……あのね。」

美月はディアナモンにヒソヒソ話をした。

「………わかった。アポロモンに華を持たせましょう。」
「お願い。」

「アポロモン、行くわよ。」
「わかった。何か策があるのだな。」
「ええ!」




続く。

ACT3-(2)

アグモンの案内で、美月と流司はコロモンの村に向かった。
コロモンの村に向かうと、地面にはたくさんのコロモンとアグモンが倒れていた。
「………これ、皆コロモン………?」
「進化した奴もいるのか………でも、酷いな………。」
美月と流司は近くにいたコロモンに駆け寄った。
「まだ意識がある。はじまりの街へ連れていって、治療しよう。」
「はい!」
2人はデジヴァイスを使い、コロモンとアグモンを内部に収容した。
準備を終えたところで、アグモン、コロナモンとルナモンは何かの気配を感じた。
「美月、流司下がって!」
「何かいるよ!」

「そこにいるのは誰だ!?」

コロナモンの叫びに白いマントがちらり、と見えた。

「我が名はデュークモン。ロイヤルナイツの1体だ。」

白いマントを翻し、デュークモンがその姿を見せた。
「………デュークモン?」
「我が君、イグドラシルの命によりコロモンの村にやってきたが………。
お前達が攻撃をしたのか?」
「違う、美月達が攻撃をしたんじゃない!」

アグモンが叫び、美月と流司はデジヴァイスを構えた。

「我が同胞であるオメガモンは何処にいる?」
「オメガモンならはじまりの街にいるわ。
私達に力を貸してくれるとも言った。」

「………何?人間に力を貸す?と。」
「そうよ助けてくれた恩義はきちんと果たすって。」

「ならばお前達が信頼できるか、その実力を見せてもらおう。」
「………何て堅物なんだ。ウィルスに感染したってわけじゃなさそうだな。」
「ここに来たのもイグドラシルの命令だからって言うけどホントがどうかわかりませんし………。」
「………ところでイグドラシルって?」
「ホストコンピューター的な存在だよ。デジタルワールドを管理してるの。」

「うげ、じゃあ神様みたいなもんかよ………自分の世界を闇の勢力が支配しようと企んでいるの知っているのか?」
「知っているよ。でも人間界には干渉しないって声明を発表したから。」
「オレ達オリンポス十二神族は人間界をも守ろうとして、ロイヤルナイツと三つ巴の戦いをしたんだ。」
「……何か悪いな。人間界を守ろうとしてくれて。人間界を代表してお礼を言うよ。」

「良いよ、オレのパートナーになってくれただけで十分お礼になっているから!」
「……そっか。じゃあ、いっちょ話を聞かせてもらおうじゃないか。」
「私達とデュークモンの間で話がかみ合っていませんからね………!」

2人がそういうとデジヴァイスが光り輝き、ルナモンとコロナモンはディアナモンと
アポロモンへと進化した。

「………ボクも戦うよ。」

「本気なの?」
「うん。」
「アグモン、お前のその行動は無謀でもなんでもねぇ。勇気って言うんだ。大事にしろよ、その気持ち。」

「ありがとう、流司!」
デジヴァイスが輝き、アグモンはウォーグレイモンへとワープ進化した。

「…………ほう、究極体が3体。このデュークモンと戦うか。」



続く。

ACT3-(1)



デジタルゲートを超えると、そこにははじまりの街が広がっていた。
「おぉ、すげぇ………。」

「ここは不干渉地帯だから、狙われる心配もないんだって。」
「うん、ロイヤルナイツはここを襲ってこないよ。
………でも闇の勢力がいつ来るかわからないから、油断はできないよ。」

「…そうだね。」

「美月、それにルナモンも。………コロナモン、無事だったんですね?」
「あ、オファニモンだ!」

オファニモンに駆け付けたコロナモンを見て流司はなぜだかホッとした。

「……あれがオファニモン?」
「はい、オファニモンです。」

「初めまして、オファニモンと言います。
貴方がコロナモンのパートナーですか?」


「あ、はい。涼宮流司って言います。」
「この度は私達デジタルワールドの勢力争いに巻き込んでしまって申し訳ありません。」

「あ、いやいや。なんていうか、困った時はお互い様だよ。
そもそも悪いのは闇の勢力なんだろ?
デジタルワールドだけじゃなくて人間界をも支配しようとしているって聞いたから。
オファニモンが謝る必要はないと思うけど。」

流司の言葉に幼年期のデジモン達はそうだそうだと一斉に頷いた。

「………で、オファニモン。アグモンがコロモンの村が心配だって言うの。」
「………そうでしたか。私も行きたいのは山々なのですが、万一ここが狙われては危険です。」

「うん、確かにはじまりの街が狙われないって言う保証は何処にもないものね。
私と流司さんで行くわ。」
「お願いします。」

「よし、じゃあコロモンの村に行こうぜ、アグモン。」
「うん!」


続く。
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