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383

久々の 眠れない夜 前よりも
眠る責任の 重み感じつ

382

「嘘つき」は 少年法の 効く罪で
僕にはもはや 免罪符無し
▼追記

381

涙腺が 詰まって息が 出来なくて
毛布の海で 溺れる兎

380

塩辛い 味には飽きた もうそろそろ
桜の香りの 甘い涙を

379

世の中に お七の多く ひしめきて
地を揺らしけると せめて思わん
▼追記

378

来ぬ人を 待ち侘びていて 伸びた髭
やっと来た人に 剃って貰いぬ

377

悪いこと ばかりじゃないね 僕の部屋は
前より少し 綺麗になった

376

暖かく 明るい場所って こんなにも
手に入れ難い ものなのですね

375

主なき 梅の蕾が 綻んで
僕らに春を 忘れさせない

374

深刻な 熱エネルギー 不足故
君の周りを たゆたいに行く

373 震災短歌と云ふべきものども

あめつちを 動かすと言う 大和歌に
あめつちを止める 力は無きか

今宵ほど 雪の美しき 夜はなし
危うきものと 知れば知るほど

何事にも 負けず狂わず 止まらずに
人の時計は 歩みつづける
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