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エゴ



おはようございます。昨日は実家のある新潟に緊急避難して参りました、ユカリです。東北新幹線と上越新幹線の乗り継ぎで帰って来たぜ。新潟はやっぱりまだ寒いし雪も降るけど、関東に比べりゃ全然平和に感じる。備蓄がきく食べ物は品薄だけど物資も割りと豊富っぽいし、ガソスタだってあまり混んでないもの。皆が普通に生活している様子を見て、心底安心した。

まあ新潟も5メートルの津波が来たら市内は壊滅すると言われているので、安心とも言えないところはあるがな(どっちだよ)。海端の街だからねえ。ユカリの実家も市内だし。だから岩手や宮城を襲った10メートルの津波なんて来たら、もうそれこそしゃれにならん。そうならないことを心底願う。

だけどそんなこと生きてるから心配できるんだよね。東北、関東ではまだまだ緊急事態は続いているもん。昨日だって静岡で地震あったじゃん。福島の原発は真面目にヤバいし。

原子力ってさ、人間が作り出したエネルギーなのに、こうなってみるともう人の予測ができないことばかり起こるもん。ニュース映像見てると本当に辛いよ。だけども生きてる人間、被災地に居ない人間が当たり前の生活を守っていくことも大切なことだと旦那に言われてハッとした。そりゃそうだよなぁと。被災地に居ない人間が買い占めとかに走ったら、その物資を被災地に送れなくなるんだもの。皆が落ち着いて生活することが大事だ。

ユカリの住んでる家は官舎で、言わば国の建物なんですが、空いてる部屋もいっぱいあるんだよ。ユカリは旦那の職場が隣ってだけで住んでるが、官舎に住んでない方も多いしな。だからその空いてる部屋にも、福島の原発問題で避難してきた方々に入ってもらうみたいだよ。だけどそれはうちの官舎だけでなく、どこの官舎でもそう。国ができることなら、なんでもしなきゃダメだよ。もうさ、こうなると人事じゃない。こういう事態だから助け合いが大事だと思った。つくづく。

あ、ここから話変わるね(唐突だなオイ)。旦那は昨日は朝方に帰って来られたので午前中のうちに駅まで車で送ってもらいましたが、ユカリはその車中で泣かないようにしようと必死だったさ。必死過ぎて目が乾く乾く。でもギリギリ涙腺が決壊しなかったから良かった。

だって、ねえ?(何だよ)やーユカリに泣かれても旦那は困るだけだもん。やっぱりさ、旦那は職務上、こういう緊急事態においては民間の方の安全を一番気にするべきだと思うもの。民間人の生活、安心な生活を一番に守るべき。ユカリの涙を気遣う暇なんてないよ。一番に、まっさきに、民間人の為に動くべきだと思う。だって普段は国から食わせてもらってんだもんよ。国から貰うお金で衣食住をまかなっている以上、旦那が民間人の安否を気遣うのは当然だし、むしろこういう事態だからこそできる訓練だって受けているし、それよりまず野郎は単なる公僕なんだし。それが国に仕えるということなんだと思う。だからユカリが泣いてもまあ仕方ないというか、どうにもならないというか、無駄なことで奴に胸を痛めて欲しくないよなァと。だから昨日は割と普通のテンションを維持したまま、見送られて来たと思う。

でもそう分かってはいるが、ユカリも一人の女なもんだから、旦那にはよくよく言ったけどね。何かあったら即座に安全な場所に逃げて欲しいって。まずは己の命を一番に護れって。そうじゃなきゃ誰も救えないし、仕事もできないよってね。

だけどそれはユカリのエゴさ。だって旦那が怪我をしたり、ましてや命を落とすなんて考えたくもないもん。殉職なんて響きはいいけど、美談っぽいのかもしれんけど、そんなもん絶ッッ対に嫌だ。絶対、絶対に、嫌。ユカリは死んでも、絶対に旦那にだけは死んで欲しくない。絶対。旦那には笑って定年退職して欲しいんだ、ユカリ。

だから仕事を絡めてそうやって野郎に言い聞かせたユカリって、マジ嫌な女だなァと思ったよ。つくづくな。だって仕事を建前に、

「いざとなったら逃げて生きろ」

って、暗に言ってんだもんね。何なんだろう、ユカリね。嫌だわ。こんな大災害なのに、自分のエゴを旦那に押し付けている。皆大切な人が居て、その人の安全を願っているのは当たり前なのに、ユカリは旦那にだけは一番に助かって欲しいと渇望している。誰の為でもなく、自分の為に。本当に何なのユカリ、腹立つ。マジ嫌だ自分。

奴は素直だからちゃんと聞いてくれたけど、でもまあいざとなったら民間人を護りに行くんだからね。それはやはり行って欲しいし、そういう職務についてる旦那を誇りに思うし、とても好いてるんだし。何だろうなァ、この矛盾。

まあなー、この先どうなるかなんて誰にも分からんのだし、だから今後ここでユカリのエゴが剥き出しになってもご容赦いただけると有り難い。人間だからねえ、本当。何か実家に帰ったら安心したのか、マジに好き勝手書いてんなー。

とりあえず、もうこれ以上の被害が各地で出ないよう、ユカリは願い続けてる。今は募金と節電くらいしかできない小さな自分でも、何か少しでもできることがないか模索していく。

でも早く家に帰りたいよー。
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