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今、



こんにちは、ユカリです。地震があってから自分の無力さにうちのめされる日々が続いていましたが、昨日旦那と10分くらい電話できた時に、

「いやー、あの現場を見ていて思うけど、自分の家族が生きていてくれることがもうありがたいから」

と言われて、目が覚める気持ちでした。そうかー、と。旦那の側に居たいばかりに、しまいには旦那の負担になってしまっていたユカリですが、そんな自分でも何か少しでも奴の精神安定に役立ったのなら嬉しいです。

しかしそんな野郎が電話をしてきた一番の理由は、

「給料出たから生活費振り込むよー!」

ってことだったのが、ある意味非常に奴らしいなァとしみじみ思いました。そんなもんいいから、みたいなね(マジにな)。「いつまで実家にお世話になるか分からんし、ユカリの親にいくらか渡して欲しい」と言われましたが、そんなもん受け取れないって親は言うしさ。ある意味今は命張って稼いでる訳だし(だよね)。しかしこんな有事なんだから、嫁の実家に悪いとか、そんなこと気にしないでいいのにね。自分と、民間の方のことを一番に気にすればいいのにさ。そういうとこがつくづく旦那らしいというか、そんな状況において中身は旦那のままなのが、人間って本当に面白いやね。何か嫌だわもう、旦那が旦那らしく居るだけで不思議と泣けてくる。

ユカリの実家のある新潟でも、福島から避難してきた方の受け入れが始まっています。やはり隣の県だし近いし、ユカリも実家に居た時分には幾度となく遊びに行っていました。福島はとても馴染み深い。新潟県民にとっての福島って、愛すべき隣人だからなァ。だからマジ人事じゃないし、可能な限りどんどん被災者を受け入れて欲しい。

だってね、隣なんだよ。それが日本海側と太平洋側ってだけでこんなにも違うんだもん。昨日新潟のローカル局を見ていたら、福島から逃げて来た人がインタビューを受けていて、

「福島はあんなに壊滅状態なのに、隣の新潟では皆が普通に生活しているのがびっくりです」

って言ってた。本当にそうだよね。そんなん有り得るのかって、これはどんな悪夢かと思うよね。ユカリの家の近くの市民ホールや体育館でも福島の方をたくさん受け入れていて、昨日からスクリーニングテスト(体内の放射線量をはかるテスト)をしているみたい。

だからさ、ユカリも逃げて来た身で何言ってんだと思うけど、ボランティアの受付が始まったら近くの避難所にボランティアに行こうと思う。炊き出しのお手伝いや物資を運ぶくらいしかできんだろうが、旦那も居ない今、じっとなんてしていられない。とてもじゃないが。だから早くボランティアの受付開始してくれよ、新潟市。とりあえず今日は新潟も寒いから体育館なんて凄く冷えるだろうし、家にある灯油を差し入れて来ようと思っています。

旦那の友人でね、東京電力に勤めている子が居るんだよ。結婚式にも来てくれた旦那の大親友で、すごく気のいい奴なんだけどね。その男子は福島の原発ではなく柏崎の原発で勤務しているのですが、やはり地元ではものすごく意見が割れてるらしい。何かあったら福島の二の舞になるから今すぐ原発を停止させろとか、でもそうなったらどこが東京に電力を送るんだ、とか。東京が大停電なんてなったらそれこそ日本はしゃれにならん。こうなった今、東京は死守しなきゃダメだ。でもさ、柏崎の地元の方の意見ももっともなんだよ。東京の為に地元を見捨てるのかって。自分らが使う電気じゃないのに、その全てを首都圏に送るのに(新潟は東北電力だからさ)、被爆やらのリスクは全部地元が被る訳だからね。そりゃ税金やらで多少恩恵はあるだろうが、やはりこうなった今は皆命が一番大切だからねえ。

でもさ、その東電の社員の子は旦那に言ったってさ。

「今は点検に次ぐ点検、テストに次ぐテストで凄く忙しいけど、今ほど自分の仕事を誇りに思うことはなかった。だから絶対逃げない」

って。福島の原発から逃れてきた東電の職員さんも大勢居て(やっぱり近いしな)、その受け入れでもてんやわんやで、しかも明日にもその福島に応援に行けって言われるかもしれんのに、だよ。一般の人よりずっと被爆する危険が高いのに。それなのに自分の職務を全うする責任感に満ちている彼の話を聞いて、ユカリはダメだなァとまた思ったよ。

普段護られている側、それを受けてぬくぬくと暮らしている側なのに、そんなユカリが心配で心配で泣いたりしてても何の意味ないもの。その東電の子にも彼女は居るし、その彼女の心情を思うとね。海上保安官の子や陸上自衛官の子も旦那の友人にたくさん居るけども、基本皆して今はめちゃくちゃ仕事しているようだしな。今働ける者、今動ける者が仕事しなくてどうすんだってね。ありがたい話さ。

今、この国の為に何かしたい。旦那を含め、そういう皆の話を聞くと本当にそう思う。だから少しでも今、被災した方の役に立ちたいよ。こんな非力な自分でも、何かできることを探そう。
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