「イーブイの毛並みいいなぁ………。」

道路を歩きながら、ヒロキはイーブイの毛並みを堪能していた。

天気がいいので、ツタージャとフォッコを出して散歩である。


「まず最初に向かうところはどこなんだ?」


「シープシティだな。………べリエジムがあるとこなんだ。」
「おぉ!?ジム戦!?やっぱあるんだな、ブリテンにも!!」

「他の地方のジムは8つだけどさ、ブリテン地方は12もあるんだ。
組み合わせは自由でさ、8つ以上のバッジをゲットできたら
ポケモンリーグに出場できるんだ。

ちなみに12個バッジを集めるとポケモンリーグをすっ飛ばして、
チャンピオンリーグ直々に挑めるからさ
俺は12個のバッジを集める予定。」


「そうなのか。じゃあ、俺も12個バッジをゲットしようかな!」

「サトシならできるさ、なんせ色んな地方を旅してきているし、
カロス地方なんかじゃ、準優勝もしているから!」

「俺1人の力じゃ、辿り着けなかったんだ。
皆の力があったから、良い結果を残せたんだ。
な、ピカチュウ。」

「ピカピカ。」

シープシティに到着すると、途端に人が多くなった。

「おー、すげぇな。大都市って感じ。」
「俺が住んでいるミランタウンとは偉い違いだなぁ………。」

「………あ、ヒロキにサトシ君。ようやく見つけました。」

「………ってあれ、マリー博士?どうしたんですか?」

「私としたことがヒロキにポケモン図鑑を渡すのを忘れてしまったので、
慌てて追いかけてきたのですよ。
………それから、サトシ君でしたね。初めまして。
私はマルグリットと言います。皆からはマリー、と呼ばれています。」

「はい、初めまして!俺はサトシです。」
「オーキド博士から色々話は聞きました。
物凄い数のポケモンと出会っているそうで。」
「いえ、俺なんかまだまだです。」

「ええ、自重するその精神は立派ですね。
その心を大事にしてください。
はい、ではポケモン図鑑を。」
「マリー博士、ありがとうございます。」
「ありがとうございます!」


ヒロキとサトシはマリーからポケモン図鑑を受け取った。

続く。