「………明日はクリスマスだね、ルリちゃん。」
「うん。パパもママも仕事でクリスマス会には来られないって言っていたけど、
イーブイとラルトスがいるもんねー。」
ルリの言葉にイーブイとラルトスはハイテンションに答えた。
「…………ただいまー、やっほー、ルリ!帰ってきたわよ!!」
「………へ、ヒスイお姉ちゃん!?」
病室に突然、ヒスイが入ってきてルリは吃驚した。
「お姉ちゃん、旅はどうしたの!?」
「終わったから帰ってきたのよ。驚かせようと思ったけど、サプライズ成功だったみたいね。」
ウィンクをするヒスイにルリはパァ、と顔を輝かせて彼女に抱き着いた。
「驚いた!すっごい驚いた!これからは一緒!?」
「毎日、見舞いに来るわよ。
イーブイとラルトスのコンディションだってチェックしないといけないし。
妹にあげたとはいえ、私のポケモンが親だもの。」
「あら、ヒスイちゃん。旅終わったの?」
「はい無事に終わりました。
ほら、これがホウエン地方の記念写真です。
いやあ、シロナさんホントに手強かったぁ…………。」
「……で、お姉ちゃん。」
「なぁに?」
「クリスマスプレゼント、もしかして用意しているの?」
「そりゃもちろんよ。でも明日のお楽しみにね………と言いたいところだけど、
ルリのことだから、待ちきれないんじゃないかって思って。
はい、これ。」
「…………わあ、プレゼント!?」
ヒスイからプレゼントを貰ったルリは早速袋を開封した。
「………あ、ポケモン図鑑!」
「カントーからアローラまでの図鑑の中身を写したものなんだけどね。
これで知りたいポケモンの情報をいつでも、取り出せるように博士に頼んだのよ。」
「……ありがとう、お姉ちゃん、大好き!!」
続く。