●副作用を患者が知る事の意義

☆注意するポイントを踏まえ工夫する事によって、副作用は患者本人次第で予防出来る部分があり、コントロール出来る余地がある。

☆適切な対処が早い段階で行える事によって重症化を防ぎ、しいては回復を早める事にも繋がる。


●副作用の理解と適切な対処の為に

☆出現する可能性がある症状とケアの方法、予防する為に必要なポイントを説明し、抗がん剤治療に対して患者が“過剰”な心配と不安を抱え込まないで済む様にサポートする。

☆予測の出来ない副作用による精神的ダメージと、自覚/認識出来ない事による転倒やケガの注意をうながし身体的ダメージを予防する。

☆薬によって出現する症状と身体のコンディションは、安静期〜代謝期〜副作用出現期〜回復期、それぞれの時期で変わっていく為、各時期において注意するべきポイントと必要なケアを考慮したパターンを取り入れる事で、患者/家族によるQOLの“積極的な維持”をうながす。

●副作用の概要

☆感染症に対する抵抗力の低下、貧血、出血、吐き気、口内炎、尿道炎、下痢、味覚異常、脱毛、皮膚の障害、爪の脆弱化。
他にも、抑うつ傾向、睡眠障害、認知障害、摂食障害が出現する可能性がある。

☆副作用は投薬後、体内に吸収されていく過程から徐々に出現し、変化し続けていく。

☆特に投薬初回時においては、出現していく症状が時間の経過と共に変化したりする事で、薬の影響とは自覚しにくい場合があるので注意が必要。

☆抗がん剤の直接作用である倦怠感は治療当日から3日後までに出現し2〜3日目が最も強いが、体内で抗がん剤の代謝が進むにつれて次第に緩和していく。
その代謝を促す為の意識的な水分補給が必要となる。

☆科学療法には基礎代謝の1.5倍〜2倍のエネルギーをカラダが必要とする。

☆活動と休息のバランスに注意する事によるエネルギー温存は、倦怠感の対処や感染症の予防に有効。


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これは、だいぶ前に色々と調べた結果をまとめておいたものだよ

何冊かのナースケアのテキストを参考にしてる。

通院での科学療法を選択するならば、患者本人はもとより、家族も理解しておくべき事なんじゃないかとオレは思うな。