「それでは今日の、知り合いに凄い人はいませんか?です!」
「今回も、素敵なゲストが登場します!
今日は人気アイドル、有栖川澪さんに来てもらっています。
こういう番組、初めてですよね?」

「そうですね。噂はかねがね聞いているので、緊張しています。」

本番が始まり、司会者の女性アナウンサーに質問された澪は慣れた様子で答える。

「………今日は凄い知り合いを連れてきたとか。」
「ええ、16歳で防衛海軍の一佐をしている海堂深愛さんを連れてきました。
学校の同級生なんです。」
「初めまして、海堂さん。」
「………初めまして。」

「手元の資料によりますと、お父様が防衛海軍のトップだとか。
士官学校を最年少かつ優秀な成績で卒業したそうですね。」

「いやあ、それほどでもないんですけどね。周りからは妬みとかがあって……………。」
「………あったんですか?」
「………割と。でも実力行使で黙らせたと言いますか。」
「なるほど。それで今回は防衛海軍と仲のいい怪獣さんと親しい方をお連れしてきたとか。」

「あ、はい。インファント島ってところから来たアミとティエです。
今回、無理を言ってきてもらいました。」


テーブルの上にアミとティエが立ち、会釈をした。

「初めましてアミです。」
「ティエです。」

「うわ、小さいですね………イヤホント、世間は狭いというか世界は広いと言うか…………。
海堂さんと仲がよろしいんですか?」

「はい、そうです。先日、モスラの誕生にも立ち会ってもらいました。」
「防衛海軍とモスラは協力関係にあって、仲が良いんです。」

「なるほどなるほど…………では有事の際には出動してもらうこともあるんですか?」

「防衛軍が敵わないと判断した時はそうですね、出動することになると思います。」

「モスラは人間との共存を望んでいます。私達もそういう関係にありたいと思っています。」

「どうして海堂さんは一佐になれたんでしょう?」

「最年少で優秀な成績を修めたこともあるんですけど、父親の立場もありましたね。
半分実力、半分コネと言ったところですか。」

「はぁ、大変ですねぇ。」

「……………ちょっと質問良いですか。防衛軍は非人道的な実験をしていたということを聞きましたけど。」


唐突に挙手をした人物に深愛達は顔を向けた。




続く。