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手慣れ

おたべside

いきなり視界が揺らいで床が目の前にあった、そのまま深く暗い闇のそこに落ちて・・・

え?!?!

ガバッと起き上がった瞬間、例えようのない頭痛があたしの頭に走った

頭いったい・・・

朝からなんか体調すぐれやんとは思ってた、でもまさか倒れるまで深刻やったとは・・・

で、ここは??確か部室で倒れたと思う、最後に目見開いたバカモノと動きかけてたソルトが見えてたから

見慣れた天井、綺麗に整理された白い部屋は紛れもなくソルトの部屋。

悲鳴を上げてる体無視して、ゆっくりと体を起こした

その瞬間ひらりとベッドの下に落ちる1枚の紙

「ん・・・?」

────
無理するな、ゆっくり休んでろ
────

たったこれだけ書かれた置き手紙、でも充分ソルトが心配してるって言うのは伝わった。

また視界がぐらぐら揺れて気づけばベッドに倒れ込む。

「はぁ・・・、かなり弱ってもてるな・・・」

力無くそう呟いた瞬間、ドアが音もなく開いた

「目・・・覚めたか?お疲れ様」

「・・・?」

コトン、って机の上におかれたおぼん。

「不器用だから・・・そんな上手く作れてないけど・・・」

顔真っ赤に、させてそっぽ向いてもた。

「ソルト?しんどくてな??手動かせれやんねん」

にっこり微笑んでそう言えば耳まで真っ赤にさせる

「今日だけ・・・特別だ・・・」

ソルトの作ったご飯は、野菜もまだらに切られてて味付けも複雑

でも一生懸命に作られたこのご飯はあたしにとっての特効薬なんやで?
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