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愛し帰路









貴方の言葉の熱を忘れぬ内に

夕暮れの街を行く













神社で囀る鳥の名前は知らないのに

君の指の行く先はわかるんだ

夕陽が落ちるより緩やかな速度で

あたしに触れる













思い出しても

愛しいもどかしさ













帰路に群がる人々

寂しさと嬉しさと

綯い交ぜの時













またね













頭を撫でてくれた手が

名残惜しげに離れて

それが

切なくて嬉しい














またね













約束の言葉















夕暮れの街

意味の無い寄り道
















まだ

嘘にはならないか確かめながら歩く





















平気だ

今度は

嘘に変わらない

嘘に変えない















指輪を確認して

家を目指す




月 と 猫














窓の下で


猫がなく


月は丁度
半分










纏わりつく黒髪











湿度に占拠され












不快が凌駕した











月は


欠けて


足りない癖に













此処は不本意に満ちた儘











猫の声がしない















月は
頭上から少し傾いて














首筋の髪を疎ましく思う





くれないの肌









騒々しく

ふわふわ











赤らむ



得意ぢゃないけど

アルコール











喧騒の空間

嫌いぢゃない











薄暗い照明

愉しい仲間

繋がってる証明

あたし

生きてるね











とくとく

しんぞう

早口早鐘

どくどく

どく












空気が

心地良い










鼓動は

急く様なのに

眠いかな?











心地良いからだね













笑える

って

素敵だ

+被害妄想+








日が
昇る

厚く這う黒雲に
熟んだ赤が映る

赤黒く
不穏な美麗さ

思わず指差して仕舞った

気付いた
彼等


『気味の悪い』


所在を無くした

指先









端の部分を
否定された

そんな
被害妄想












作り笑い

小さな棘




雨飴編め








しとしと

ととと

あめがふる









地が水を飲んで

あたしは肌寒さに毛布を引っ張る












風がまた強くなるね

嵐が頭上を通過するのだっけ?










点けっ放しのテレビが無駄に熱量を垂れ流している










窓の外は

はいいろ











手繰り寄せた
湿気た
温もり











早く
雨雲が走り去れば良いな






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