落 下 温 度

気乗りしない小春日和

優しさは

凶器にしかならなくて

かなぐり捨て

11時

独りぼっちの公園の時計に

冷たいベンチ















青空に白い雲なんて

狡いよね
















桜はまだ先で

雨も降りそうに無い

















落ちるは此の身ばかりだ














柔らかい草を踏んで

何も見つけられない目で

幸せそうな親子の横を過ぎる
















過去を掘り返しても

知らない風景


















満ち足り無い
















北風に木漏れ日

口を濁して
飴で誤魔化す



















明る過ぎる正午

砕いた破片で舌を切り落としてしまえばいい

笑えないのは誰のせいでも無い

狡いよね

笑えない













まいにち

くだらなくて

いまいち

狂った儘の時間感覚で

曖昧を愛すのさ















嗚呼

ごたごた
と
単語を並べて

ドミノみたいに倒して

手を叩いてはしゃぐのだよ












呼吸って

煩わしいね















ﾁｮｺﾚｰﾄで口を濁すんだ

ｱｰﾓﾝﾄﾞとﾋﾟｰﾅﾂが入って無いのがﾍﾞﾀｰ

ﾐﾙｸは論外















水たまりって凍るんだね

血液も凍らしてｷｬﾝﾃﾞｰにすりゃいーのに、

















五十音もまともに発音出来ない

柔らかい毛布は味方

瞼は急接近

















ﾌﾓｳな言葉ｱｿﾋﾞ

弄り玩んで
持て余して置き忘れ

意味も持たない儘

おやすみなさい、